世界の成長株企業、100社中3割が中国企業―大手コンサル
2011年1月28日、中国紙・法制晩報は、コンサル大手ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)による報告書を引用し、世界で最もポテンシャルを秘める100企業のうち、3分の1を中国企業が占めていると報じた。
大きな潜在力を持つ新興国の新進企業をレポートする「BCGグローバル・チャレンジャー100(100 New Global Challenger)」2011年版は、全100社中33社が中国企業だった。また、初登場した23社のうち、9社が中国企業。
業界別では、建築請負業の伸びが顕著だった。まもなく数十億ドル規模のプロジェクトを締結するとみられる中国建築工程総公司(CSCEC)を例にとると、過去10年間、海外案件の契約額は年平均29%成長を続けている。こうした企業の強みは何と言っても人件費をはじめとしたコスト安、そして政府や国営銀のバックアップである。
反して、イノベーション力に富んだ中国企業のランク入りは少ない。ベンチャーから成長してランク入りした代表的企業はBYD(電気自動車・電池)、ハイアール(家電)、万向グループ(自動車部品)などがある。
また、ランキングに登場する中国企業は入れ替わりが激しいのが特徴。06年に初ランク入りした企業44社のうち、28社は今回の圏外に落ちている。今回、初登場した主な中国企業は前出の中国建築工程総公司のほか、吉利汽車(Geely Automobile/自動車)、正泰集団(CHINT Group/低圧電気製品)、江西賽維LDK太陽能高科技(LDK Solar/ソーラーエネルギー機器)など。
写真は南京の建築現場。