ゼネコン関連会社が協力か 朝鮮総連中央本部落札の最福寺 融資交渉大詰め
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地、建物を45億1900万円で落札した宗教法人最福寺(鹿児島市)は8日、代金納付に向けた融資を依頼している大手ゼネコンの関連会社側と最終交渉を行った。同社側は9日に融資の可否を決定する見通し。
最福寺は所有権を取得した場合に、いったん退去させた上で総連に施設を貸し出す意向を示している。総連の本部機能が維持されるかを左右する融資交渉は、納付期限の10日を前に大詰めを迎えた。
最福寺の池口恵観法主(76)は8日、同寺で取材に応じ、難航が伝えられる資金調達について「まだ断念ではない」と強調。「1%(の可能性)にかけて、最後の最後まで(融資交渉を)やる」と話した。
最福寺は神奈川・江の島にある別院の資産などを担保に融資を受け、購入代金にあてる方針だった。しかし、複数の銀行や商社との交渉が4月中に相次いで決裂し、代金納付の成否は不透明な情勢になっていた。