黄砂による被害
黄色い砂は乾燥していると、風によって巻上がり、視界を遮ります。
黄砂の影響は発生源からの距離によって被害の内容や程度が異なります。
黄砂の影響は発生源からの距離によって被害の内容や程度が異なります。
日本では建物や車、洗濯物などに黄砂が付着し、汚れることや、視界が悪くなることにより航空機が欠航すること、黄砂の影響でアレルギー反応が過敏になることがある(黄砂自体にアレルギー反応が起こるわけではない。)などいろいろな影響があります。
中国では更に深刻な被害をもたらしています。中国で黄砂は『砂塵暴(さじんぼう)』と呼ばれ、台風並みの砂あらしとなって街を襲います。
黄砂の健康被害
咳、痰、喘息、ただれ、鼻水、痒みといった呼吸器官への被害や、目や耳への被害が目立つ。黄砂が多い日には、花粉症、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患の悪化が見られる。黄砂に含まれる重金属によって、神経系の症状が出る場合もある。ただし同じ汚染度でも、症状には個人差がある[58][52]。
1995年 - 1998年の春に韓国で行われた疫学調査では、黄砂の飛来時に高齢者の死亡率が2.2%上昇したほか、呼吸器・循環器・眼科の入院率や通院率が上昇した。中国の新聞の報道によれば、砂塵の飛散時には肺の感染症・心臓血管の疾病・心筋梗塞・高血圧・脳卒中などの増加が見られるという(『新生網』2002年5月28日付記事による)。日本では、疫学的な調査結果がまだない[5]。
日本などに飛来する黄砂の粒子は非常に細かいため、肺の末端にまで到達するとされているが、その細かさから到達する量自体はそれほど多くないとされている。また、黄砂自体はアレルギー物質ではないものの、汚染物質が付着したときに何らかの相乗効果を及ぼし、汚染物質が人体に及ぼす悪影響を増幅させている可能性も指摘されている[52]。
黄砂とは中国の大気汚染物質を吸着した粉塵
黄砂は、中国大陸の砂漠地帯で巻き上げられ偏西風に乗って中国の工業地帯(特に中国の経済圏上空)のスモッグを通過する際に、大気汚染物質(硫黄酸化物、窒素酸化物、水銀などの重金属など)を吸着し、健康に悪影響を与える毒砂に変身します。黄砂で洗濯物を汚さないように。黄砂で汚れた車の洗車も要注意です。
黄砂対策で中国に1兆7500億円の税金を拠出する民主党政権による外交の不毛
黄砂の健康被害の本質は、中国からの公害です
黄砂対策で黄砂飛来を減らせた場合でも、公害対策をしなければ、黄砂1粒あたりの汚染物質の濃度が濃くなることで刺激が強くなり、むしろ健康被害が拡大するという皮肉な結果になります。黄砂を減らすためだけに莫大な税金を投入する黄砂対策は日本人を経済的にも健康的にも苦しめる支出です。小沢一郎流の海外に金を流してキックバックを受け取る民主党の人格障害の議員関係者を利するための政策にしか思えません。
黄砂についた汚染物質の影響で病気になる人が増えています
黄砂による咳で肺から体全体に病気が進行していくのに、単なるカゼやアレルギーと診断され続けている人も多いです。特に子供や若い人は、体の基本を構成していく大事な成長期に、大量の大気汚染物質を吸うことで、治りにくい病気を若いうちから抱えこんでしまいます。黄砂の影響に無防備だと、若い世代や赤ちゃんの時から、人生の長きに渡って、手厚い医療や介護的な福祉が必要となります。
黄砂は晴れて気温が高くなると光化学スモッグの発生にも関与します。詳細は、このページやリンク先の情報を読んでください。
黄砂に関係する大気汚染物質の用語解説
- 人為起源の微小粒子:工場などから排出されたり、ガス状の大気汚染物質から生じた微小粒子状物質
- 硫酸塩エアロゾル:工場や自動車などから排出される二酸化イオウが大気中で化合、吸着した微小粒子状物質
- PM2.5:空気力学径が2.5μm以下の微小粒子状物質で、成分は、人為起源の微小粒子、硫酸塩エアロゾル、黄砂など
- オゾン:排気ガスに含まれる窒素酸化物と炭化水素から、光化学反応で生成される光化学スモッグの主成分
黄砂を無防備に吸い込むのは危険
タバコの粒子:0.2~0.5μm<黄砂:0.5~5μm<赤血球:6~8μm<スギ花粉:30μm(マイクロメートル)
黄砂は、肺胞など、気道の奥にも沈着し、長期に渡って、人の健康を害し続けます。ですから、黄砂を無防備に吸えば、長期に渡って、日本人の体が少しづつ破壊されていくのは、当然の結果です。テレビで、花粉の予測を春に毎日報道していますが、それに比べて、黄砂の予測や健康被害の報道が少なすぎるため、現在のところ、気がついていない人が多いだけです。黄砂は21世紀になって、肺炎を起こす有害物質に変貌しました
日本にまで到達する黄砂は、細かい微粒子の割合が高いため、黄砂による肺炎の進行に気がつかない人が多いです。黄砂で、肺から気管支に向かって炎症を起こし、乾いた咳が止まらない人が増えています。
環境問題を軽視した中国は、工業化で、衛星写真で確認できるぐらい大量のスモッグを発生させています。
黄砂の成分(吸着される化学物質なども含む)
シリカ | 黄砂の約60%を占め、珪肺症も起こす |
微生物 | カビは肺に炎症を起こし、肺真菌症にも関与 小麦のサビ病菌は、カビの一種で、九州北部と山陰地方で病害も 細菌(グラム陰性菌など)も肺に炎症を起こす |
硫黄酸化物の多くは石炭燃焼由来
硫黄酸化物とは、主に二酸化硫黄SO2(亜硫酸ガス)です。石炭や重油など硫黄分を含む燃料が燃焼することにより発生します。二酸化硫黄は不燃性・無色・強い刺激臭を持つガスで、植物に傷害を与えたり、鼻、喉、目などを刺激します。硫黄酸化物だけで、後頭神経痛を起こすこともあるので頭痛や抑うつ症状が出る場合もあります。
硫酸アンモニウムは、平均粒径0.6μmの微少粒子PM2.5で、肺まで届き、血液中にも。
硫酸イオンは、肺に炎症を起こすので、花粉症で咳が止まらないのは危険です。
二酸化硫黄+黄砂⇒硫酸イオン | 黄砂には、硫酸イオンが多く、肺などに炎症を起こす |
硫酸アンモニウム+黄砂⇒石膏成分 | 毛穴に入り込み皮膚のバリア機能を低下させるため、肌荒れ |
窒素酸化物の多くは排気ガス由来
窒素酸化物とは、主に一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)です。赤褐色の刺激性のガスで、高濃度のときは、目、鼻などを刺激します。硝酸カルシウム、硝酸ナトリウムなどは、平均粒径4.8μmの粗大粒子で、大部分が鼻で止まります。硝酸ナトリウム(食品添加物では発色剤)は、体内で亜硝酸に変化するため、赤血球の異常を引き起こします。
硝酸イオンは、アレルギー反応を悪化させるので、鼻の中に付着して、鼻炎を悪化させます。
二酸化窒素+黄砂⇒硝酸イオン | 硝酸イオンは、体内で有害な亜硝酸に変化するため、炎症も悪化 |
その他の化学物質(農薬、有害元素など)
農薬 | ベンゾピレン(強い発ガン性を持つ)、ジクロルボス、DDTなど |
微量でも良くない元素 | 水銀、鉛、カドミウムなど(石炭燃焼や産業廃棄物リサイクル由来) |
過剰は良くない元素 | マンガン、ヒ素、クロム、ニッケルなど(鉱物資源採掘由来) |
黄砂はアスベストよりも危険!?
黄砂 | シリカ+金属+化学物質+カビ+細菌が集積したギザギザの粒子 |
アスベスト | シリカ+金属が針状結晶を形成した粒子 |
黄砂とアナフィラキシー
黄砂を多めに吸って空咳が続いた時に、シリカ曝露で肺などが傷つき、肺などの毛細血管からアレルゲンが流入したりすると、それ以降、体が微量のアレルゲンで反応するように変化してしまう場合があります。この状態は、アナフィラキシーと呼ばれます。アナフィラキシーは、I型アレルギー反応の一つです。外来抗原に対する過剰な免疫応答が原因で、好塩基球表面のIgGがアレルゲンと結合して血小板凝固因子が全身に放出され、毛細血管拡張を引き起こすため、ショックを起こします。一般的には、ハチ毒・食物・薬物などが原因となることが多いです。アナフィラキシーの症状には、全身性の蕁麻疹(じんましん)、喉頭浮腫、喘鳴、ショック、下痢、腹痛などがあります。
黄砂が関係するアナフィラキシーで、症状が軽い場合は、病院で風邪と診断されることも多いようです。
黄砂と大気汚染物質の濃度予測分布図 | 東アジアの広域大気汚染マップ(地上付近)【環境GIS】 黄砂、硫酸塩エアロゾル、人為起源の微小粒子、オゾン |
SPRINTARS | 大気エアロゾル(微粒子)予測 大気汚染粒子予測(動画) |
黄砂・大気汚染物質分布予測 | 東アジア域 |
Wikipedia:ウィキペディア |
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黄砂の人体影響
中国の医療専門家は、砂塵が人体の呼吸器系統に対し、最大の危害を与えると報告している。砂塵粒子の鉱物成分のほか、砂塵の中に細菌、菌類、化学汚染物質などを含んでいる可能性がある。
中国の医療専門家は、砂塵が人体の呼吸器系統に対し、最大の危害を与えると報告している。砂塵粒子の鉱物成分のほか、砂塵の中に細菌、菌類、化学汚染物質などを含んでいる可能性がある。
砂塵の中の微小粒子は肺の組織に侵入し、特に免疫力が弱い人は被害対象になりやすい。流行病の調査で、空気中の砂塵の増加につれて、肺部感染、心血管疾病、心筋梗塞、高血圧及び脳卒中などが増えていることが分かった(新生網 2002 年5 月28 日付け)。
黄砂の甚大な被害と、「国家機密」としてデータ共有を拒否する中国
Photo credit: NASA
黄砂によって生じる損害がどれだけになるのか定かではないが、控えめな数字でも、製造業における損失は数十億ドルにのぼり、特にハイテク製品のメーカーに被害が大きいとされている。汚染物質は肺や免疫系疾患を引き起こす可能性もあり、影響はさらに大きくなる。[Environmental News Networkに掲載されたReuters記事によると、韓国政府の支援を受けているKorea Environment Instituteは、黄砂による1年あたりの経済的被害を58億ドル、死者は165人、病人は180万人と推定している。]
中国は、モンゴル、日本、韓国との間で計画されていた監視プログラムを開始する予定だったが、最近これから離脱した。自国の機器を他国が気象データの収集に使用することを中国は拒否し、今後収集する情報を「国家機密」であるとし、共有しないと述べている。
この決定は、昨年制定された、国家の安全に重要であるとして気象観測データを外国と共有することを禁じた法律に沿うものだ。
2005年9月10日 中国の大気汚染/今年の出来事
2006年4月17日 黄砂の飛来
黄砂に有害物質、中韓の工場排ガスが付着か…東大分析
2008年4月4日21時46分 読売新聞国内で3月中旬に観測された黄砂に、中国や韓国の工業地帯が発生源とみられる有害物質が付着していたことが、東京大環境安全研究センターの戸野倉賢一准教授らの分析でわかった。 戸野倉准教授らは3月17~19日、東大構内で大気中から約5万個の土壌粒子を採取。名古屋大チームが開発した粒子ひと粒ごとの組成を調べることのできる装置で分析した。 その結果、粒子の2割程度が中国から飛来した黄砂で、その大半に硝酸塩や硫酸塩が付着していたことがわかった。