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CASAセミナー「最新の科学、IPCC報告書で学ぶ地球規模の温暖化、日本への影響」20140920ドーンセンター

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「最新の科学、IPCC報告書で学ぶ地球規模の温暖化、日本への影響」
日時 9月20日(土) 午後1時30分~4時30分場所 ドーンセンター大会議室3
内容 「IPCC報告書で学ぶ地球規模の温暖化、日本への影響」山本善弘さん(大阪管区気象台地球温暖化情報官)
   「亜熱帯性の昆虫が日本列島を北上、勢力拡大中」大阪自然環境保全協会(ネイチャーおおさか)
   「天然記念物、和泉葛城山のブナ林に変化が」弘田純さん(和泉葛城ブナ愛樹クラブ代表)
   「見つけたよ、これも温暖化のせい!?」CASAスタッフ
 
 
日時 9月20 日(土)
午後1 時30 分~4 時30 分
場所 ドーンセンター大会議室3

講演
:「IPCC 報告書で学ぶ温暖化、日本への影響」
山本 善弘さん(大阪管区気象台地球温暖化情報官)

報告 :
①「亜熱帯性の昆虫が日本列島を北上、勢力拡大中」
大阪自然環境保全協会(ネイチャーおおさか)
②「天然記念物、和泉葛城山のブナ林に変化が」
弘田純さん(和泉葛城山ブナ愛樹クラブ会長)

参加費 : 資料代としてCASA 会員500 円、一般1000 円
参加申込 : 必要
裏面の参加申込用紙に記入のうえFAX、またはEmail、電話でCASA まで。
 

CASA ホームページからでも申込できます。
大阪管区気象台「近畿地方の気候変動」によると

21 世紀末(将来気候、2076~2095 年)と20 世紀末(現在気候、1980~1999 年)との比較

【平均気温】
 西日本では、日本海側・太平洋側共に年平均気温は20 世紀末に比べて2.5~3℃程度の上昇が予測されており、季節別では冬の上昇が最も大きく、夏の上昇が最も小さいと予測されている。
 

【真夏日及び猛暑日】
 西日本では、年間の真夏日及び猛暑日日数は、日本海側・太平洋側共に増加傾向で、真夏日は30 日程度、猛暑日は10 日程度の増加が見られる。また、季節別では真夏日及び猛暑日のいずれも夏の増加が顕著である。

【年降水量】
 西日本では日本海側・太平洋側ともに、年々変動が大きく、統計的に有意な変化とはなっていない。また、季節別では、日本海側は春に、太平洋側は冬から春にかけて有意に増加している。

【大雨・短時間強雨の発生回数】
 将来気候では大雨(日降水量100 ミリ及び200 ミリ以上)の発生回数は西日本の日本海側・太平洋側共に有意に増加している。また、短時間強雨(1 時間降水量30 ミリ、50 ミリ以上)の発生回数は西日本(日本海側・太平洋側)を含むすべての地域で有意に増加している。
 
 近畿地方の気候変動(2013年版)大阪管区気象台は、近畿地方における気温、降水量、さくらの開花などの長期変化や近畿地方、中国地方、四国地方の周辺における海面水温などの最新の状況について、また、西日本における気温や降水量の将来予測について「近畿地方の気候変動(2013年版)」としてまとめました。

※一括ダウンロードはこちらから
  近畿地方の気候変動(2013年版)(PDF形式、5.0MB)

                                                                                              気候変動トップへ

「近畿地方の気候変動2013」各章、PDF
ファイル
 刊行にあたって
 目次PDF
 はじめにPDF
 第1章 西日本の気候変動(共通)
 第2章 西日本の気候予測(共通)
 第3章 海洋の気候変動・予測(共通)
 第4章 近畿地方の気候変動 4-1~3
 各府県の気候変動
   4-4 滋賀県の気候変動
   4-5 京都府の気候変動PDF
   4-6 大阪府の気候変動PDF
   4-7 兵庫県の気候変動PDF
   4-8 奈良県の気候変動PDF
   4-9 和歌山県の気候変動 PDF
 第5章 気象庁の取り組み
 第6章 資料集
 参考文献、問い合わせ先
 
 西日本の気候変動
1.1 西日本における気温と降水量の長期変動

1.1.1 西日本の気温の長期変動
 
 年平均気温は西日本では、1940 年代半ばまでは低く経過したが、1940 年代後半から昇温し、1960 年前後を中心とした高温、その後の1970 年前後および1980 年代前半の比較的低温な期間を経て、1980 年代後半以降昇温し、高温が続いている。特に1990 年代に入ってからは顕著な高温となった年が多く、全国平均および他の地域もこれと同様な変化傾向を示している。
 西日本の年平均気温は、長期的に100年あたり1.24℃の割合で上昇している(統計期間:1898~2012 年)。季節ごとの平均気温も四季すべてで長期的に有意な上昇傾向を示し、春(3~5 月)の上昇傾向が最も大きい。
 
西日本の気候予測
 この章では、気象庁地球温暖化予測情報第8巻に基づき、21世紀末(将来気候、2076~2095年を想定)と20世紀末(現在気候、1980~1999年を想定)とを比較した、西日本の日本海側と太平洋側を対象とした気温、降水量、積雪等の温暖化予測について述べる。

 ここに記載する温暖化予測は、気象庁気象研究所が開発した非静力学地域気候モデル(NonHydrostatic Regional Climate Model; NHRCM(NHRCM) )を5km 解像度で実行した結果により行っており、温室効果ガス(CO2等)の濃度はA1Bシナリオによる。

2.1 気温の将来予測
2.1.1 平均気温
 21 世紀末と20 世紀末との比較による気候変化予測では、西日本においては、日本海側・太平洋側共に年平均気温は20 世紀末に比べて2.5~3℃程度の上昇が予測されており、季節別では、冬の上昇が最も大きく、夏の上昇が最も小さいと予測されている。
 
 2.2 降水の将来予測
2.2.1 年降水量
 年降水量の全国平均は、有意に増加しているが、地域別に見ると、西日本では日本海側・太平洋側ともに、年々変動が大きく、統計的に有意な変化とはなっていない。また、季節別では、西日本日本海側は春に、太平洋側は冬から春にかけて有意に増加している。
 
 
2.2.2 大雨・短時間強雨の発生回数
  将来気候では、日降水量100 ミリ以上及び200 ミリ以上の発生回数は、西日本は日本海側・太平洋側共に有意に増加している。
 また、1 時間降水量30 ミリ、50 ミリ以上の発生回数は西日本(日本海側・太平洋側)を含むすべての地域で有意に増加している。
 
 
2.4 その他の要素の将来予測
2.4.1 相対湿度
 西日本では、日本海側・太平洋側共に年平均相対湿度は減少しており、太平洋側よりも日本海側でその傾向が強い。
 また、季節ごとでは、夏は日本海側・太平洋側共に3%程度相対湿度が減少する。これは、水蒸気圧は夏から秋を中心に全期間を通じて増加するが、それ以上に気温上昇により飽和水蒸気圧が増加するためと考えられる。
 一方、冬は日本海側・太平洋側共に増加し、日本海側に比べ太平洋側で増加が顕著である。これは太平洋沿岸を通過する低気圧の増加と冬型の気圧配置の弱まりによる降水頻度の変化を反映していると考えられる。
 
4.6 大阪府の気候変動
4.6.1 大阪における気温の長期変動
 年平均気温は長期的に有意な上昇傾向を示しており、100 年あたり1.96℃(統計期間:1883~2012 年)の割合で上昇している。100 年の上昇幅1.96℃は、気温の平年値で比較すると、大阪(平年値16.9℃)と鹿児島(平年値18.6℃)の差にほぼ相当する。季節ごとの平均気温も四季すべてで長期的に有意な上昇傾向を示し、秋(9~11 月)の上昇傾向が大きい。

 気温の変動には、地球温暖化の影響や、観測所が都市部にあることによるヒートアイランドの影響があり、さらに数年~数十年程度の時間スケールで繰り返される自然変動が重なっていると考えられる。
 
4.6.2 大阪における降水量の長期変動
 年降水量、および季節ごとの降水量は、はっきりとした長期的な変化傾向はみられない。
 年降水量の十年規模の変動を見ると、1900 年代、1950 年代は多雨傾向であるが、1940 年前後、1980 年代には少雨傾向がみられた。1900 年代、1950 年代に多雨傾向がみられたのは夏の降水量が多かったためと考えられ、1980 年代に少雨傾向がみられたのは秋の降水量が少なかったためと考えられる。
 
 
4.6.3 大阪における真夏日・冬日・熱帯夜の長期変動
 長期的な変化傾向を調べた結果、真夏日は有意な増加傾向が、冬日は有意な減少傾向が、熱帯夜は有意な増加傾向がみられる。
 
 真夏日は1971 年~1980 年の平均63 日から2003 年~2012 年の平均では78 日に増加し、冬日は1971 年~1980
年の平均13 日から2003 年~2012 年の平均では5 日に減少し、熱帯夜は1971 年~1980 年の平均26 日から2003 年~2012 年の平均では43 日に増加した。
 
 
気温の上昇とともに熱中症も増加
 大阪市は、地球温暖化に加え都市化の影響により、都市化の影響をあまり受けていない地域に比べて
気温の上昇が大きいといえます。特に節電が叫ばれる近年、熱中症などの高温に対する健康管理への関
心が高くなっています。熱中症との関係が深いと考えられる猛暑日の発生日数について、気象台が現在
の場所に移転後の1969年から2012年までを調べると、10年あたり2.9日の割合で増加しているこ
とが分かります。
 また、大阪市の日最高気温とその日の救急搬送者数(大阪府)の関係は図2のとおりです。日最高気温が32℃(破線)を超えると搬送者数は増え始め、35℃以上(実線)の猛暑日を超えたあたりから急激に増加しています。
 

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