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[転載]大同特殊鋼捜索 「環境への影響監視」 鉄鋼スラグを廃棄物認定 群馬:ふっ素13mg/L 16倍 、24,000mg/kg 6倍。六価クロム:0.23mg/L 4倍

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大同特殊鋼捜索 「環境への影響監視」 鉄鋼スラグを廃棄物認定 群馬



     鉄鋼メーカー大同特殊鋼の本社(名古屋市)や渋川工場(渋川市)などに11日、県警の強制捜査が入り、同工場から出た有害物質を含む鉄鋼スラグ問題は事件へと進展した。県は昨年1月に渋川工場などに立ち入り検査を実施し、約1年半に及ぶ調査の結果、同工場から出たスラグを廃棄物と認めた。県環境森林部の青木勝部長は「(同工場の)スラグ使用箇所は全てリスト化し、環境への影響を監視していく」と話した。
     県がこれまでに実施した調査によると、同社と子会社の大同エコメット、渋川市の廃棄物処理業、佐藤建設工業の3社は鉄鋼スラグをめぐり「逆有償取引」と呼ばれる製造・販売契約を結んでいた。
     3社が平成21年7月から行っていた取引では、大同特殊鋼がスラグをエコメットに販売する一方、スラグを安定化させるための処理費として、販売額を上回る金をエコメットに支払い、エコメットは処理したスラグを佐藤建設工業に販売。さらに大同特殊鋼は佐藤建設工業にも販売管理料名目で、販売額を上回る金を支払っていた。
     県廃棄物・リサイクル課の担当者は「相場からみれば、正規の方法でスラグを廃棄物処理するより、安くすんでいる」と話す。

    佐藤建設工業にわたった鉄鋼スラグはアスファルトの下に敷く「路盤材」に加工され、一般の建設業者に販売されていたが、県は「建設業者はスラグが環境基準を超える有害物質を含んでいたことなどは知らされておらず、責任は問えない」と判断した。
     記録が確認できた平成14年11月から出荷を停止した26年1月までの間に同工場から出荷されたスラグは計約29万トンとみられ、今後新たに使用箇所が判明する可能性はある。
     県によると、大同特殊鋼など3社は取引の事実は認めているものの、スラグを廃棄物ではなく、製品として認識し、取引していたという。
     大同特殊鋼は「(スラグが)使用された場所の特定や対応工事への協力を通じて会社としての責任を果たす所存です。皆さまにあらためて深くおわびします」とのコメントをホームページ上で発表した。

    関連ニュース

    「鉄鋼スラグ」の不正処理で大同特殊鋼を家宅捜索 群馬県警


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    お知らせ
    このたびは当社渋川工場の鉄鋼スラグ問題に関しまして、多大なるご心配やご迷惑をおかけしましたことに、深くお詫び申し上げます。
    当社鉄鋼スラグを使用した工事等に関するお問い合わせにつきましては、下記の窓口までご連絡いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
    以 上

    お問い合わせ窓口

    大同特殊鋼株式会社 総務部広報室
    TEL:0120-170-030 (フリーダイヤル)
    FAX:052-963-4386
    受付時間:午前9時から午後5時まで (土・日・祝日は除く)

    お知らせ
    9月11日、当社本社(名古屋市東区)、渋川工場(群馬県渋川市)および連結子会社である大同エコメット(株)等にて、廃掃法違反容疑として群馬県警による捜索差押えが行われました。

    お知らせ
      昨日、群馬県から、当社に出荷記録のある工事を追跡調査した結果、県工事として新たに6工事に鉄鋼スラグを含む材料の使用が確認され、その6工事を分析調査したところ、その内1工事で材料が環境基準(※1)を超えるふっ素が検出されたこと、並びに直下の土壌調査では環境基準(※2)以下であると確認されたことが公表されました。
    ※1 JIS A 5015 環境安全品質基準(平成25年3月21日に環境安全品質基準を追加改正)
    ※2 土壌汚染対策法における指定基準

    お知らせ
      本日、国土交通省関東地方整備局から、群馬県内の同局直轄工事において、使用した鉄鋼スラグが基準値(※1)を超過していた27箇所のうち、22箇所についてその下の土壌を分析したところ、ふっ素の基準値(※2)超過が4箇所で検出された旨が公表されました。
    ※1 JIS A 5015 環境安全品質基準(平成25年3月21日に環境安全品質基準を追加改正)
    ※2 土壌汚染対策法における指定基準



    お知らせ
    3月26日(木)、群馬県渋川市から、これまでに確認した38カ所以外での鉄鋼スラグ砕石の使用箇所の情報が寄せられたことから、再度調査を行った結果、新たに17カ所の使用箇所が確認され、この17カ所について鉄鋼スラグ砕石とその下の土壌を分析したところ、ふっ素の基準値を超過する箇所が検出された旨が公表されました。


    製品
    本日、国土交通省関東地方整備局による群馬県内の直轄工事56カ所のうち27カ所の鉄鋼スラグから溶出量や含有量の基準値を超えるふっ素や六価クロムが検出されたことが公表されました。

    お知らせ
    本日、国土交通省関東地方整備局および群馬県から、11月26日(水)に開催された第1回鉄鋼スラグに関する連絡会議の議事概要が公表されました。

    お知らせ
      10月27日(月)、国土交通省関東地方整備局から、当社が鉄鋼スラグの出荷を開始した平成3年度以降に施工した群馬県内の直轄工事のうち、鉄鋼スラグの混入の可能性がある材料が現時点で露出した状態となっている92工事を調査した結果、26工事の施工箇所において鉄鋼スラグと類似する材料を確認した旨の発表がありました。
      また、当社に出荷記録のある47工事の施工箇所および鉄鋼スラグと類似する材料の混入が認められた9工事の施工箇所(前記26工事の施工箇所のうち、出荷記録が47工事の施工箇所と重複している17工事の施工箇所を差し引いた数値)を合わせた56の工事箇所で有害物質の含有量等について分析試験等を実施すること、さらには当社渋川工場から出荷された鉄鋼スラグに関する課題について、国、県及び関係市町村等の連絡会議を設置することが公表されました。



    お知らせ
      本日、独立行政法人水資源機構群馬用水管理所から鉄鋼スラグの撤去工事に先立って実施した鉄鋼スラグ直下の土壌についての調査結果が公表され、同機構の調査における22カ所中1カ所におきまして、基準値を超えるふっ素が検出されました。

    お知らせ

     
    5月9日(金)、群馬県から、当社の鉄鋼スラグを含む砕石を使用した工事について次の調査結果が発表されました。
    1. 当社が砕石の品質証明を提出した県の工事27箇所のうち、6箇所をサンプル抽出し、現地で採取したスラグと品質証明との正誤性を確認する試験を実施したところ、すべて基準値に適合しており、問題ないことが確認されました。
    2. 3月に国土交通省関東地方整備局が砕石及び土壌から基準値を超えるふっ素の溶出量を検出した工事1箇所の付近の地下水を調査した結果、検出されたふっ素は基準値以下であり、問題ないことが確認されました。
         


    2014年 8月 4日
    大同特殊鋼株式会社

    当社の鉄鋼スラグ製品が基準を超えるふっ素及び六価クロムを含んでいた件について

    当社の渋川工場から出荷し、群馬県内の工事に使用された鉄鋼スラグ、鉄鋼スラグを含む砕石及び直下の土壌から各々の溶出量及び含有量の基準を超えるふっ素及び六価クロムが検出された件につきまして、現在までの対応状況、内部調査の結果及び再発防止に向けた取り組みについてお知らせします。
     

    1. 経緯

    2013年6月、渋川工場が製品化した鉄鋼スラグを路盤材として使用した渋川市施設内市道の土地形質変更時の事前調査におきまして、基準を超えるふっ素及び六価クロムが検出されたことが群馬県・渋川市議会で報告され、2014年1月には「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づく群馬県の立入検査を受けました。以後、渋川市、独立行政法人水資源機構、国土交通省関東地方整備局、群馬県が既に完工した道路工事等を調査したところ、表1の結果が各ホームページに公表されました。 
    ( )内は最大の検出値、-未調査
    表1
      公表日 施工時期 調査対象 調査母数 ふっ素超過件数 六価クロム超過件数 溶出量 含有量 溶出量 含有量 基準値
    0.8mg/l 基準値
    4000mg/kg 基準値
    0.05mg/l 基準値
    250mg/kg 渋川市 水資源
    機構 国土交通省
    関東地方
    整備局 群馬県
    2014年
    6月30日
    1995年~
    2009年
    スラグ3832(13)35(24,000)3(0.23)0
    土壌3828(8.7)2(4,600) 4(0.13)0
    2014年
    3月27日
    2004年~
    2009年
    スラグ88(2.5)8(19,000)3(0.085)0
    土壌60000
    2014年
    3月28日
    2008年~
    2013年
    スラグ61(4.4)000
    土壌11(2.0)0--
    2014年
    5月9日
    2009年〜
    スラグ60000
    土壌-----
    基準値は スラグ:JIS A 5015 環境安全品質基準 土壌:土壌汚染対策法における指定基準
    <調査結果の詳細は下記ホームページをご参照下さい>

    スラグ砕石の使用状況

    渋川スカイランドパーク第2第6駐車場補修工事に際し、路盤材として使用されていたスラグ砕石に基準値を超える「六価クロム」及び「フッ素」が含まれていることが分かりました。このため、市がこれまでに行った工事箇所を調査したところ、市内の全38か所でスラグ砕石の使用が確認されました。
    その後、新たな情報を基に再調査を行った結果、17か所でスラグ砕石の使用が確認されました。
    この計55か所において、スラグ砕石とその下の土壌を分析したところ、基準値を超過する箇所がありました。
    また、スラグ砕石出荷業者に対し聞き取り調査を行った結果、新たに17工事でスラグ砕石の使用が確認されましたが、環境基準に対する品質規格証明書により基準値以内であることが確認されています。
     

    平成26年6月16日使用状況調査結果について

    渋川スカイランドパーク第2第6駐車場補修工事に際し、路盤材として使用されていたスラグ砕石に基準値を超える「六価クロム」及び「フッ素」が含まれていることが分かりました。このため、市がこれまでに行った工事においてスラグ砕石が使用されている箇所を調査したところ、市内の全38か所でスラグ砕石の使用が確認されました。
    この38か所について、スラグ砕石とその下の土壌を分析したところ、基準値を超過する箇所がありました。
    今後、市民の健康及び周辺環境への影響を十分に考慮しながら、県の指導に基づく適切な対応を実施していきます。

    経過

    平成25年10月8日 市議会議員全員協議会報告において、市内のスラグ砕石使用状況を調査することを説明
                       15日 渋川市スラグ砕石対策調査委員会設置 調査開始
                 12月13日 市議会市民経済常任委員会協議会に経過報告
    平成26年3月20日 市議会市民経済常任委員会協議会に経過報告
                   6月16日 市議会市民経済常任委員会協議会に分析結果報告
                        17日 群馬県環境森林部環境保全課に調査箇所及び分析結果を報告

    分析結果

    分析結果概要

    調 査 対 象
    施工
    形態
    スラグ砕石
    (環境安全品質基準)
    土壌
    (土壌汚染対策法)
    溶出量含有量溶出量含有量
    基準値
    以下
    基準値
    超過
    基準値
    以下
    基準値
    超過
    基準値
    以下
    基準値
    超過
    基準値
    以下
    基準値
    超過
    市道
    (路線)
    15敷砂利213213510150
    9舗装
    路盤工
    27184572
    林道
    (路線)
    2敷砂利02020220
    遊歩道
    (路線)
    2敷砂利11020220
    駐車場
    (か所)
    7敷砂利07071670
    2舗装
    路盤工
    02020220
    集水マス
    下地(か所)
    1構造物
    基礎
    01010110

    (路線またはか所)
    38 5333351028362
    ※「基準値超過」は、六価クロム、フッ素のいずれかまたは両方で基準値を超過している箇所
    「基準値以下」は、六価クロム、フッ素のいずれも基準値を超過していない箇所
    ※「スラグ砕石」については、JISの環境安全品質基準に基づく分析方法
    「土壌」については、土壌汚染対策法に基づく分析方法で行いました。

    分析結果詳細

    施工箇所位置




    鉄鋼スラグ等の調査結果について

    平成26年3月27日

    独立行政法人 水資源機構

    問い合わせ先
    独立行政法人 水資源機構 群馬用水管理所
    所長代理 桜井 剣
    住 所:群馬県前橋市古市町386

     独立行政法人水資源機構の管理する群馬用水では、幹線水路沿いの一部の管理用
    道路の路盤材料として鉄鋼スラグを平成16 年度から平成21 年度の工事で使用して
    いました。同鉄鋼スラグは、その成分に土壌汚染対策法に定める指定基準相当の値
    を超える物質が含まれているおそれがあることから、当該道路の路盤、周辺土壌及
    び水路内の水について代表的な地点で緊急に調査を実施しました。概要は以下のと
    おりです。

    1.道路の路盤の調査結果
     路盤材(鉄鋼スラグ)を採取し、ふっ素及び六価クロムの分析を行った結果、溶
    出量及び含有量が基準※に定める基準値を超えた箇所がありました。
    ※ JIS A 5015 環境安全品質基準
    (平成25 年3 月21 日に環境安全品質基準を追加改正)

    2.土壌の調査結果
     路盤下の土壌及び盛土斜面下の土壌を採取し、ふっ素及び六価クロムの分析を行
    った結果、溶出量及び含有量は全て基準※に定める基準値以下でした。
    ※ 土壌汚染対策法に基づく指定基準

    3.水質の調査結果
     群馬用水の水を採取し、ふっ素及び六価クロムの分析を行った結果、全て環境基
    準※以下でした。 ※ 環境基本法に基づく水質汚濁に係る環境基準
    なお、上記1.~3.の調査結果については、群馬県環境森林部及び前橋市環境
    部に報告しています。

    4.今後の対応
     群馬県環境森林部及び前橋市環境部の指導、専門家の助言を得て、適切な対応を
    早急に行ってまいります。




    ・国土交通省関東地方整備局:http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kikaku_00000182.html

    鉄鋼スラグを含む砕石の分析試験結果について

    関東地方整備局
    企画部
    1.分析試験の対象工事について
     国土交通省関東地方整備局では、群馬県内で平成20年度以降に行われた国道17号等の工事のうち45工事において大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグを含む砕石が使用されたことを確認しています(本文資料(PDF)別添1)。
     このうち39工事で使用した砕石については、都道府県知事の登録を受けた試験機関の品質規格証明書により環境基準への適合を確認しています。
     この度、品質規格証明書による環境基準への適合が確認できていない6工事(本文資料(PDF)別添2)について、群馬県環境森林部からの助言等を踏まえ、分析試験を実施しましたので報告いたします。

    2.分析試験結果について
     大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグを含む砕石の分析試験を行った6工事のうち、1工事において、砕石及びその直下の土壌も含め「ふっ素」の溶出量が基準※に定める基準値を超えて検出されました(本文資料(PDF)別添3)。
     なお、基準値超過の箇所については、現地において砕石、土壌ともに地表に露出した状態にはありません。
     また、調査結果については、群馬県環境森林部へ報告しております。

     ※砕石:JISA5015環境安全品質基準
      土壌:土壌汚染対策法における指定基準

    3.今後の対応について
     引き続き、群馬県環境森林部との協議を踏まえ、適切な対応を行ってまいります。

    別紙・参考資料

    問い合わせ先

    関東地方整備局
    企画部
     電話048(601)3151(代表)

    鉄鋼スラグ関係



    2015年9月>【9月11日】大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について(廃棄物・リサイクル課)

    【9月11日】大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について(廃棄物・リサイクル課)

    大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について

     大同特殊鋼株式会社渋川工場の製鋼過程で副産物として排出された鉄鋼スラグが建設資材として使用されたことについて、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃棄物処理法」という。)に基づき調査を行ってきたところ、その結果は次のとおりです。

    1 調査経過

    (1)立入検査(廃棄物処理法第19条第1項)

    • 平成26年1月27日  大同特殊鋼(株)渋川工場
    • 平成26年1月31日  大同エコメット(株)渋川事業所
    • 平成26年2月27日  (株)佐藤建設工業

    (2)報告の徴収(廃棄物処理法第18条第1項)

    • 平成26年4月18日  大同特殊鋼(株)、大同エコメット(株)、(株)佐藤建設工業
    • 平成26年7月 7日  大同特殊鋼(株)、大同エコメット(株)
    • 平成26年7月25日  大同特殊鋼(株)
    • 平成27年8月 4日  大同特殊鋼(株)
     

    2 調査結果

    (1)大同特殊鋼(株)渋川工場は、工場が操業を開始した昭和12年頃から、副産物である鉄鋼スラグを土地造成材等として再利用してきたとみられるが、当時の関係資料が存在せず解明は困難である。
     なお、廃棄物処理法の施行は、昭和46年9月である。

    (2)平成13年にふっ素の土壌環境基準が設定され、平成15年にふっ素の溶出量及び含有量に係る指定基準を設定した土壌汚染対策法が施行された。
     これにより、路盤材など土壌と接する方法で鉄鋼スラグを使用する場合、周辺土壌や地下水を汚染しないよう、土壌環境基準等と同等の基準を満たすことが求められ、鉄鋼業界では、ふっ化物(蛍石)を使用しない操業への移行や、鉄鋼スラグに含まれる有害物質の検査を行い、環境安全性を確認して路盤材等に再生利用する方法がとられてきた。
     しかし、大同特殊鋼(株)渋川工場は、その後もふっ化物(蛍石)の添加を止めることなく、また、鉄鋼スラグの大半がふっ素の土壌環境基準等を超過していることを承知したうえで出荷を続け、当該スラグが使用された施工箇所の一部で基準を超える土壌汚染を生じさせた。

    (3)平成14年4月から平成21年6月までの間、大同特殊鋼(株)は、大同原料サービス(株)(平成18年に大同エコメット(株)に社名を変更)とスラグの委託加工、売買に関する契約を締結した。
     この契約は、大同特殊鋼(株)が大同エコメット(株)に地金回収後の鉄鋼スラグを製品原料として1トン当たり10円で売却し、大同エコメット(株)が体積安定化処理(エージング)を行った後に販売するというものであったが、大同特殊鋼(株)から大同エコメット(株)にエージング処理費等の名目で鉄鋼スラグ購入代金を上回る金員が支払われており、いわゆる逆有償取引であった。(別紙図1参照)

    (4)平成21年7月から平成24年6月までの間、大同特殊鋼(株)は、大同エコメット(株)及び(株)佐藤建設工業との3者でスラグ混合再生路盤材の製造・販売等に関する契約を締結した。
     この契約は、大同特殊鋼(株)から大同エコメット(株)に地金回収後の鉄鋼スラグを製品原料として1トン当たり10円で売却し、大同エコメット(株)がエージング処理を行った後、(株)佐藤建設工業に1トン当たり100円で売却するというものであったが、一方で、大同特殊鋼(株)から大同エコメット(株)に対してエージング処理費等の名目で鉄鋼スラグ購入代金を上回る金員が支払われ、大同特殊鋼(株)から(株)佐藤建設工業に対して販売管理料等の名目で、(株)佐藤建設工業が大同エコメット(株)に支払った鉄鋼スラグの購入代金を上回る金員が支払われており、いわゆる逆有償取引であった。(別紙図2参照)

    (5)平成24年7月以降、大同特殊鋼(株)は、大同エコメット(株)とスラグ処理業務及びスラグ混合路盤材等製造に関する委託契約を、(株)佐藤建設工業とスラグ混合路盤材の販売に関する契約を、それぞれ締結した。
     これらの契約は、大同特殊鋼(株)から大同エコメット(株)に対してエージング処理や天然砕石との混合を委託し、(株)佐藤建設工業に対してスラグ混合路盤材を販売するというものであって、契約形態を変えただけで、平成21年7月から平成24年6月までの間と一連の行為の内容は同じであった。(別紙図3参照)

    (6)平成26年1月28日以降、これらの契約に基づくスラグ混合路盤材の製造及び販売は行われていない。

    (7)ふっ素の土壌環境基準等が設定されて以降、大同特殊鋼(株)渋川工場から製鋼過程の副産物として排出された鉄鋼スラグは、土壌と接する方法で使用した場合、ふっ素による土壌汚染の可能性があり、また、平成14年4月から平成26年1月までの間、関係者の間で逆有償取引等が行われていたことなどから、当該スラグは、その物の性状、排出の状況、通常の取扱い形態、取引価値の有無及び占有者の意思等を総合的に勘案し、廃棄物と認定される。

    (8)スラグ再生路盤材等を購入した建設業者は、当該スラグの性状等を知らされておらず、有責性は認められない。

    (9)記録が確認できた平成14年11月から出荷を停止した平成26年1月までの間、大同特殊鋼(株)渋川工場から出荷された鉄鋼スラグの総量は、29万4,330トンである。
     

    3 鉄鋼スラグの使用箇所の解明及び環境への影響調査

    (1)これまで大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグの使用が確認された工事は、別表のとおり公共工事で225箇所である。

    (2)環境影響については、工事実施主体が、使用したスラグ再生路盤材の品質規格証明書によって、同証明書がない場合については施工現場におけるスラグ再生路盤材や土壌の検査によって確認し、土壌汚染が確認された場合には、県が直接周辺地下水の調査を実施し、確認をしてきている。これまでの調査の結果では、地下水への影響は認められない。

    (3)今後とも鉄鋼スラグの使用箇所の解明を進める。公共工事については工事実施主体に調査を要請、民間工事については大同特殊鋼(株)に対し、調査及び県への報告を指示する。
     新たに使用箇所が判明した場合は、これまでと同様の方法で環境調査を行い、その結果を速やかに公表する。

    (4)判明した使用箇所はすべて県がリスト化し、今後も継続して、地下水の常時監視の中で、環境への影響について監視を行っていく。
    別 表

    【 大同特殊綱(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグの使用箇所 】

    工事実施主体 所在市町村 使用箇所数 土壌環境基準等の超過箇所数 スラグ 土壌 周辺地下水 国土交通省
    関東地方整備局 独立行政法人
    水資源機構 群馬県 渋川市 前橋市 計
    前橋市271420
    長野原町2280
    渋川市6320
    東吾妻町300
    吉岡町2210
    みなかみ町20
    太田市10
    沼田市10
    嬬恋村10
    小計652750
    前橋市14710
    渋川市10
    榛東村110
    小計16810
    渋川市250
    吉岡町110
    東吾妻町90
    みなかみ町410
    中之条町40
    榛東村20
    長野原町20
    昭和村10
    小計5810
    渋川市7249410
    前橋市14870
     22593540
    (注)本表は、現時点までの工事実施主体ごとの公表資料を整理したものである。
    別紙

    大同特殊鋼(株)、大同エコメット(株)、(株)佐藤建設工業の間の契約関係


    平成14年4月から平成21年6月まで
    平成21年7月から平成24年6月まで
    平成24年7月から平成26年1月まで

    このページについてのお問い合わせ

    環境森林部廃棄物・リサイクル課
    〒371-8570 前橋市大手町1-1-1

     社会基盤>(県土整備部の取り組み(主要事業等))> 【5月9日】大同特殊鋼(株)のスラグ砕石に係る調査結果について(建設企画課)

    【5月9日】大同特殊鋼(株)のスラグ砕石に係る調査結果について(建設企画課)

    県工事における鉄鋼スラグを含む砕石の分析試験の結果について

    大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグを使用した県施工の27工事については施工にあたって品質規格証明書により安全性を確認していますが、現地での安全性を確認するため、「環境安全品質基準(8項目)」の分析試験を実施しました。
    その結果、抽出6工事すべてにおいて基準に適合していることが確認できました。

    (1)鉄鋼スラグを含む砕石の使用状況について

     群馬県では平成21年度以降、27工事で大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグを含む砕石を使用したことを確認しています。
     内訳は、環境森林部2工事、農政部4工事、県土整備部21工事です。

    (2)使用した砕石について

     いずれも砕石に鉄鋼スラグを15%程度混合した砕石を使用しています。
     使用にあたっては、都道府県知事の登録を受けた試験機関の品質規格証明により基準への適合を確認しています。

    (3)分析試験の結果について

     現地で使用している砕石について基準への適合を再確認するため、27工事から、使用年度、使用量、使用地域、使用形態などを勘案して、代表的な6工事を抽出し分析試験を実施しました。その結果、6工事すべての箇所において基準値以下であることが確認できました。

    (4)鉄鋼スラグを使用した県工事の安全性について

     品質規格証明が提出された鉄鋼スラグを使用した県工事については、現地で採取した砕石による分析試験結果でも基準に適合していることが確認されたことにより、県工事における鉄鋼スラグを含む砕石は環境上安全であると判断します。

    社会基盤>(県土整備部の取り組み(主要事業等))> 【4月2日】県工事における鉄鋼スラグを含む砕石の分析試験の実施について(建設企画課)

    【4月2日】県工事における鉄鋼スラグを含む砕石の分析試験の実施について(建設企画課)

    県民の安全・安心を守るため、県の公共工事で大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグ砕石を使用した箇所の環境基準における分析試験を実施します。

    1.鉄鋼スラグを含む砕石の使用状況について

    群馬県では平成21年度以降、27工事で大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグを含む砕石を使用したことを確認しています。
    内訳は、環境森林部2工事、農政部4工事、県土整備部21工事です。(別添1)

    2.使用した砕石について

    いずれも砕石に鉄鋼スラグを15%程度混合した砕石を使用しています。
    使用にあたっては、都道府県知事の登録を受けた試験機関の品質規格証明により環境基準への適合を確認しています。

    3.分析試験の対象工事について

    品質規格証明と現地で実際に使用している砕石の整合性を確認するため、27工事から、使用年度、使用量、使用地域、使用形態などを勘案して、代表的な5~6工事を抽出して、環境基準項目の分析試験を実施します。

    4.分析試験の実施について

    分析試験には、約1ヶ月を要する見込みです。

    別添1

    大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグを含む砕石の使用工事
    番号 契約年度 路線名 箇所名 材料区分
    環境森林部
    1平成23年度(林道)赤城白樺線渋川市赤城町地内混合砕石
    2平成24年度(林道)赤城白樺線渋川市赤城町地内混合砕石

    番号 契約年度 路線名 箇所名 材料区分
    農政部
    1平成23年度北上野地区 ほ場整備渋川市赤城町北上野地内混合砕石
    2平成24年度相馬ヶ原地区 配水路榛東村大字山子田地先混合砕石
    3平成24年度相馬ヶ原地区 配水路榛東村大字山子田地先混合砕石
    4平成24年度萩生川西地区 ほ場整備東吾妻町萩生地内外混合砕石

    番号 使用年度 路・河川名 箇所名 材料区分
    県土整備部
    1平成21年度(吾)地理沢渋川市祖母島地先混合砕石
    2平成21年度(一)下久屋渋川線渋川市赤城町津久田地内混合砕石
    3平成22年度(一)下久屋渋川線渋川市赤城町津久田地内混合砕石
    4平成22年度(一)下久屋渋川線渋川市赤城町津久田地内混合砕石
    5平成22年度(主)大間々上白井線渋川市赤城町南赤城山地内混合砕石
    6平成24年度(国)353号祖母島箱島バイパス渋川市祖母島地内混合砕石
    7平成24年度(国)353号祖母島箱島バイパス渋川市祖母島地内混合砕石
    8平成25年度(主)高崎渋川線渋川市行幸田地内混合砕石
    9平成25年度(国)353号祖母島箱島バイパス渋川市祖母島地内混合砕石
    10平成25年度(主)大間々上白井線渋川市赤城町溝呂木混合砕石
    11平成25年度(一)津久田停車場前橋線渋川市赤城町上三原田混合砕石
    12平成24年度(主)中之条東吾妻線吾妻郡東吾妻町大字大戸地内混合砕石
    13平成24年度(主)中之条東吾妻線吾妻郡東吾妻町大字厚田地内混合砕石
    14平成25年度(主)高崎東吾妻線吾妻郡東吾妻町大字川戸地内混合砕石
    15平成25年度(国)353号祖母島箱島バイパス東吾妻町大字岡崎地内混合砕石
    16平成25年度(国)353号祖母島箱島バイパス渋川市祖母島地内混合砕石
    17平成25年度(主)中之条草津線中之条町上沢渡地内混合砕石
    18平成21年度(利)入沢川利根郡昭和村大字森下地先混合砕石
    19平成23年度(国)291号 小川工事工区 利根郡みなかみ町小川地内混合砕石
    20平成25年度(一)月夜野猿ヶ京温泉線利根郡みなかみ町月夜野地内混合砕石
    21平成23年度(利)真沢川利根郡みなかみ町月夜野地先混合砕石

    (一):一般県道
    (主):主要地方道
    (国):国道
    (都):都市計画道路


    鉄鋼スラグ製品の管理に関するガイドライン
    各会員は、鉄鋼スラグ製品の販売において、販売先に対し、名目の如何を問わず販売代金以上の金品を支払ってはならない。
    仮に、各会員が支払う運送費や業務委託費等が販売代金以上となるおそれがある場合は、各会員は、販売先以外の第三者を運送業者や業務委託先等として選定しなければならない。
    なお、各会員は、販売先に販売代金以上の金品が還流することを認識・把握しながら、販売先以外の業者(運送業者を含む)に対し、販売代金以上の金品を支払ってはならない。










    住友金属鉱山 日向製錬所
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     この宮崎県日向市西川内地区における住友金属鉱山子会社の日向製錬所から排出されるグリーンサンド・フェロニッケルスラグ、ダスト及びカスを用いて埋立工事を行った現場の工事用道路に路盤材は自然砕石でないことは、明らかだが、日向製錬所から排出されたものか?
      大同特殊鋼に事例により、路盤材が土壌の基準を超過すると全量撤去することが日本のルールになった。宮崎県日向市でも路盤材の土壌汚染対策法における指定基準を満足しているかどうかを分析すべきだ。

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    日向市西川内地区
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    東郷町

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    2014年 8月 4日

    2014年 8月 4日
    大同特殊鋼株式会社

    当社の鉄鋼スラグ製品が基準を超えるふっ素及び六価クロムを含んでいた件について

    当社の渋川工場から出荷し、群馬県内の工事に使用された鉄鋼スラグ、鉄鋼スラグを含む砕石及び直下の土壌から各々の溶出量及び含有量の基準を超えるふっ素及び六価クロムが検出された件につきまして、現在までの対応状況、内部調査の結果及び再発防止に向けた取り組みについてお知らせします。
     

    1. 経緯

    2013年6月、渋川工場が製品化した鉄鋼スラグを路盤材として使用した渋川市施設内市道の土地形質変更時の事前調査におきまして、基準を超えるふっ素及び六価クロムが検出されたことが群馬県・渋川市議会で報告され、2014年1月には「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づく群馬県の立入検査を受けました。以後、渋川市、独立行政法人水資源機構、国土交通省関東地方整備局、群馬県が既に完工した道路工事等を調査したところ、表1の結果が各ホームページに公表されました。 
    ( )内は最大の検出値、-未調査
    表1
      公表日 施工時期 調査対象 調査母数 ふっ素超過件数 六価クロム超過件数 溶出量 含有量 溶出量 含有量 基準値
    0.8mg/l 基準値
    4000mg/kg 基準値
    0.05mg/l 基準値
    250mg/kg 渋川市 水資源
    機構 国土交通省
    関東地方
    整備局 群馬県
    2014年
    6月30日
    1995年~
    2009年
    スラグ3832(13)35(24,000)3(0.23)0
    土壌3828(8.7)2(4,600) 4(0.13)0
    2014年
    3月27日
    2004年~
    2009年
    スラグ88(2.5)8(19,000)3(0.085)0
    土壌60000
    2014年
    3月28日
    2008年~
    2013年
    スラグ61(4.4)000
    土壌11(2.0)0--
    2014年
    5月9日
    2009年〜
    スラグ60000
    土壌-----
    基準値は スラグ:JIS A 5015 環境安全品質基準 土壌:土壌汚染対策法における指定基準
    <調査結果の詳細は下記ホームページをご参照下さい>



    転載元: 公徳心を持ちましょう


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