Quantcast
Channel: 持続可能な開発(水・土・廃棄物)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2268

陸自宮古島配備 国「地下水に影響」と協議書取り下げ

$
0
0

陸自宮古島配備 国「地下水に影響」と協議書取り下げ

2016年4月8日 10:02自衛隊 宮古島市 注目 政治

        
陸自駐屯地の配備計画で、沖縄防衛局による協議書取り下げの経緯を説明する下地敏彦宮古島市長(左)=7日、市役所
 沖縄県宮古島への陸上自衛隊駐屯地の配備計画で、沖縄防衛局が建設許可を得るため宮古島市に提出していた協議書を取り下げたのを受け、下地敏彦市長は7日、市役所で会見した。「(防衛局から)地下水に影響のない形の配置にしたい。もう一回再検討したいと、取り下げの申し出があった」と取り下げ理由を説明した。
 建設候補地の福山自治会や市民団体が求めている、審議内容の公表については「審議会が決定すれば公表する」との市議会答弁を引き合いに、協議書の取り下げで審議ができなくなった現段階では「公表できない」と強調。「新たに防衛局が修正の図面を出してきたときに、もう一回審議会を開き、学術部会で検討してもらう。審議会が決定すれば公表する」とした。
 審議会の諮問機関の学術部会の審議状況については「作業報告の取りまとめをしている段階だったが、取り下げで最終的な結論は整理されていない」とし、結論を出さずに作業は中断したとした。

ja.wikipedia.org/wiki/宮古島の上水道 - キャッシュ
宮古島の上水道

宮古島の上水道   

宮古島の地下水(福里ダム
宮古島には大きな川がなく上水道の水源は多くを湧水あるいは地下水に依存している。年降水量は2,250ミリメートルに達するものの、そのうち40パーセントは蒸発し、10パーセントは流出し、50パーセントは地下に浸透するため地表に水源が乏しいためである[1]


地下構造

宮古島の地下には最大約120メートルの厚さで水を通しやすい琉球石灰岩の地層が分布している。この石灰岩は空隙を多く含むため雨水が浸透しやすく、地表に水が保持されない。一方、琉球石灰岩の下には水を通しにくい島尻層泥岩の地層が横たわっており、地下水はこの上に蓄えられる形になっている。また、北西から南東の方向に数条の断層が延び、断層に沿って地層が傾いているため三角柱状の地下水盆が形成されている。地下水盆は大きく22の流域に分けられる[2]
記号 名称 記号 名称 記号 名称 記号 名称
地下水盆の一覧[3]
N0西平安名H0西添道G1砂川T1増原
N1西原東部H1平良G2仲原T2山川海岸
S1白川田H2久松G3福里T3比嘉東部
S2東添道H3川満G4皆福T4新城北部
H4与那覇G5保良
H5嘉手苅G6保良東
H6上野G7東平安名

水源

島内には大和井(やまとがー)、白川田(すさかだー)、宮星泉(ぴさがー)、保良川(ほらがー)、久場川(くばかがー)などの湧水がある。地表を流れる川は少ないが、全長3キロメートルの咲田川(さきだがー)などがある。このうち特に白川田湧水は湧出量が多く、上水道の基幹水源として利用されている。当初は白川田水源だけで上水道をまかなっていたが、1971年旱魃において袖山水源が開発された。また、1993年(平成5年)の旱魃をきっかけとして大野水源、ニャーツ水源、底原水源が追加された。浄水場としては袖山浄水場および加治道浄水場があり、久松、新城、狩俣、保良に配水池がある[4]。白川田水源の近くには1989年(平成元年)に完成した容量40,000立方メートルの地下貯水池が2基設置されている[5]
石灰岩を主体とする地質のため地下水は炭酸カルシウムを多く含む硬水であり、湯沸かし器に悪影響を及ぼすなどの問題があった。このため1999年(平成11年)4月から袖山浄水場で流動床式晶石軟化法(ペレットリアクター法)を導入し硬度の調整を行うようになった[6]。地表から浸透する排水によって水質が悪化することを防ぐため地下水の水質監視が行われており、重要な地下水源のある地域において畜産やリゾート事業などの開発が規制されている。また、リン酸塩成分を含まない肥料や洗剤の開発も進められている[7]
名称 種類 開発年度 取水容量(m3/日) 浄水場 地下水盆
上水道水源の一覧[8]
白川田湧水1953年11,250袖山白川田
山川湧水1968年8,000袖山白川田
袖山地下水1972年2,500袖山東添道
前福地下水1977年2,000袖山東添道
西底原地下水1981年2,500袖山東添道
高野地下水1984年2,000袖山白川田
大野地下水1993年3,000袖山白川田
ニャーツ地下水1994年3,000袖山平良
底原地下水1994年2,000袖山東添道
加治道地下水1965年3,200加治道福里
加治道西地下水1995年1,000加治道福里
宮星地下水予定1,650
西添道地下水予備2,000
新城地下水予備1,500

歴史

地上に水源が乏しい宮古島では、古くは洞窟の底にある湧水が利用されていた。湧水は「下って水を汲む」という意味でうりがーと呼ばれており、地表から数メートル、深いもので20メートルまで降りる必要があった[9]。13世紀頃からは井戸も掘削されるようになり[10]、18世紀初期に書かれた『雍正日記』には59か所の井戸が記録されている[11]。女性は毎朝水くみに洞窟を下るのが日課であった。明治中期以降は多くの女性が働きに出るようになったため、子供が水くみを行うことも多くなった。人口増加により平良では良質の水が不足するようになり、周辺から水を調達する商売も行われるようになった[12]
樹木や屋根から雨水を集め、甕などに蓄えることも行われており、大正から1935年(昭和10年)頃にかけてはレンガやコンクリート製の貯水槽も利用されていた。1924年(大正13年)、平良町内で人力揚水機を用いた水の供給が行われるようになり、これが宮古島で最初の上水道とされる。揚水機は直径5メートルの円筒内を人が歩き、その動力によって多数の水桶を連続的に引き上げる構造であり、地下23メートルの水源から水をくみ上げることができた。1939年(昭和14年)には平良町内に近代的な上水道を建設する構想が起こったが、第二次世界大戦のため立ち消えとなった[13]。1943年(昭和18年)、大日本帝国海軍が平良町内にある白明井(すさかがー)の湧水から引いた上水道を敷設し、太平洋戦争終了後はアメリカ軍がこれを改良し利用していた[14]
1951年3月、白川田水源から袖山浄水場を経て平良市街地に供給する本格的な上水道を建設することが決まり、1952年3月27日に着工した。多くの住民が工事に参加し、1953年5月4日から給水が始まった。一方、平良市街地から離れた城辺町でも1954年から簡易水道の建設が始められ、1977年までに島内のほぼ全域で上水道が利用できるようになった[15][12]。簡易水道の普及に伴い島内の上水道を統合的に運用する必要性が高まり、1964年5月に米軍政府が宮古島用水管理局を設立したものの住民の反対にあって廃止され、これに代わるものとして翌1965年7月1日に宮古島上水道組合が設立された[16][12]
水需要の増加に伴い湧水だけでは供給が不足する恐れが指摘され、1962年頃から地下水の調査が始められており、1965年7月15日には宮古島地下水保護管理条例が制定された[17]。この条例はその後、農業用水源として計画された福里ダムの建設に先立ち1987年(昭和62年)5月23日に更新されている[18]
1973年には大規模な旱魃があり、これをきっかけとして新たな水源を求める気運が高まり、地下ダム事業と与那覇湾淡水化事業の構想が持ち上がった。このうち与那覇湾淡水化については1981年(昭和56年)9月に反対運動が起き、1983年(昭和58年)に中断が決まった。地下ダム事業は継続され、1998年(平成10年)に福里ダムと砂川ダムが完成している[19]
1993年(平成5年)は降水量が平年の3分の2にまで落ち込み、白川田水源の湧水量が大幅に減少したため1月21日から4月1日まで制限給水が行われた[3]

www2.miyako-ma.jp/chikasui/sango/sango_contents.html - キャッシュ
このページでは、2002年に、宮古島地下水水質保全対策協議会の発足10周年を記念して、同協議会、宮古広域圏事務組合及び宮古島上水道企業団にて発行された『サンゴの島の地下水保全-「水危機の世紀」を迎えて-』をご紹介します。
掲載内容は2002年発行時のままであり、市町村合併に伴い改編となった組織の名称などもそのまま掲載しておりますのでご了承下さい。

Ⅰ宮古島ってどんなところ?

   1 位置と大きさ
   2 気候・気象
   3 地史-島々のなりたち
   4 地形-ケスタ地形
   5 地質-クチャと石灰岩
   6 土壌
   7 社会構造
   8 土地利用と農業
   9 サトウキビ栽培
   10 畜産
   11 水利用の歴史



Ⅱ水は命を守る、限りある自然

   1 いろいろあるよ! 水のはたらき
     (1) 水と人
     (2) 水と動物
     (3) 水と植物
     (4) 水による地球表面の温度調節
     (5) 水による「汚れ」の洗浄


   2 水はどのように生まれたの?
     (1) 水の起源、海水の起源
     (2) 水と空気の関係

   3 水はどれだけあるの?
     (1) 地球上における水の量と分布
     (2) 地球上における水の循環と滞留時間
     (3) 緯度ごとの降水量と蒸発量

   4 水には何が溶けているの?
     (1) 降水
     (2) 河川水
     (3) 地下水
     (4) 海水



Ⅲ現在から未来へ、水はだいじょうぶ?

   1 水を何に使っているの?
     (1) 世界の水資源利用状況
     (2) 日本の水資源利用状況
     (3) 沖縄および宮古地域の水資源利用状況


   2 生活に水をどれくらい使っているの?
     (1) 世界の生活用水使用状況
     (2) 日本の生活用水使用状況と水道普及率
     (3) 沖縄および宮古地域の生活用水使用状況


   3 使える水はどれくらいあるの?
     (1) 1人当り降水量の比較
     (2) 日本の地域別降水量と水資源賦存量


   4 世界中でおきている水に関わる問題
     (1) 河川の汚染
     (2) 湖沼の富栄養化
     (3) 重金属類等による汚染
     (4) 揮発性有機塩素化合物による汚染
     (5) 硝酸・亜硝酸性窒素による汚染

     (6) アルカリ土壌化と砂漠化
     (7) 世界の水問題と対策


   5 これ以上汚さないための基準
     (1) 水道水質基準
     (2) 環境基準
     (3) WHOの飲料水質ガイドライン




Ⅳ地下水が危ない!

   1 「地下水」って何?
     (1) 地下水の種類
     (2) 宮古島に地下水が溜まるしくみ
     (3) 伊良部島や多良間村で地下水が溜まるしくみ


   2 地下水はどれくらいの速さで流れているの?
     (1) 浅い地下水の流れる速さ
     (2) 深い地下水の流れる速さ
     (3) 宮古島の地下水の平均流速


   3 地下水はどれくらいあるの?
     (1) 世界の地下水量
     (2) 日本の地下水量
     (3) 宮古島の地下水量


   4 地下水の利用
     (1) 世界の地下水利用
     (2) 日本の各地域における地下水利用
     (3) 宮古地域の地下水利用
     (4) 宮古地域におけるかんがい利用
     (5) 世界でもめずらしい地下につくられたダム-地下ダム

     (6) 宮古地域におけるかんがいのめやす

   5 地下水に関する問題
     (1) 重金属による地下水汚染
     (2) 揮発性有機塩素化合物による地下水汚染
     (3) 農薬による地下水汚染
     (4) 地下水の取りすぎによる地盤沈下
     (5) 地下水の塩水化




Ⅴ汚しているのは誰?-硝酸性窒素による地下水汚染

   1 水の中に硝酸性窒素が大量に含まれるといけない理由
     (1) 硝酸性窒素のたくさん入った水を飲むと?
     (2) 環境に及ぼす影響は?


   2 地下水に硝酸性窒素はどれくらい入っているの?
     (1) 世界各国では
     (2) 日本の各地域では
     (3) 宮古島の地下水水質の今昔


   3 硝酸性窒素はどこからやってくるの?
     (1) 地球をめぐる窒素
     (2) 外国からやってくる汚染のみなもと-食料と飼料
     (3) 化学肥料
     (4) 生活排水に含まれる窒素
     (5) 宮古島の地下水に含まれる硝酸性窒素の由来は?
     (6) 多良間島の地下水に含まれる硝酸性窒素の由来は?


   4 硝酸性窒素に関する規制
     (1) 世界における規制
     (2) 日本における規制




Ⅵみんなで水を守ろう!-宮古島での地下水保全対策指針

   1 家庭生活で見直すべきこと
     (1) 宮古島における水道使用の現状
     (2) 生活排水はどのように処理すればよいの?の由来は?

   2 農業で見直すべきこと
     (1) 宮古島におけるサトウキビへの施肥実態
     (2) 施肥方法の改善
     (3) 家畜ふん尿をじょうずに利用しよう!
     (4) 輪作と緑肥を利用しよう!
     (5) かんがい方法に注意しよう!

   3 自然のもつ水の浄化機能
     (1) 水と森
     (2) 水と湿地

   4 人工的な水の浄化と新しい水利用
     (1) いろいろな淡水化方法
     (2) 下水処理水の利用-環境修景用水としての再利用
     (3) 雨水の利用

   5 きれいな水を充分に保つには-ひとりひとりの自覚から



資料編

   1 地下水の質に関することがら
     (1) 肥料
     (2) 農薬
     (3) 作物栽培
     (4) 硝酸性窒素濃度の推移

   2 地下水の量に関することがら
     (1) 湧水量の変動
     (2) 地下水位の変動
www2.miyako-ma.jp/chikasui/H19rep.pdf
平成19年度 宮古島地下水水質保全調査報告書. ~・~ 目 次 ~・~. Ⅰ章 はじめに. 1. 1.はじめに. 1. 2.過年度調査報告における提言とその対応について. 2. 3.調査体制. 4. 4.本年度調査項目. 5. 5.本報告書における用語について. 6. Ⅱ章 宮古圏域の ...
www.city.miyakojima.lg.jp/.../2014-1205-1434-264.ht... - キャッシュ
本市では地下水保全対策の一環として毎年「宮古島地下水水質保全調査報告書」を 刊行しています。本報告書は、昭和62年(1987年)頃の宮古島における地下水硝酸性 窒素汚染問題を契機に組織された宮古島地下水水質保全対策協議会が、平成元 ...
www.city.miyakojima.lg.jp/kurashi/.../files/H25rep.pdf
平成25年度 宮古島地下水水質保全調査報告書. ~ 目 次 ~. Ⅰ章 序章. 1. 1. はじめに. 1. 2.これまでの経過. 2. 3.調査体制. 3. 4.本年度調査項目. 4. 5.本報告 書における用語について. 7. 6.本報告書の概要. 10. Ⅱ章 宮古圏域の概況. 14. 1.
www.shimatate.or.jp/20kouhou/simatatei/sima.../sima13-05.pd...
本稿では、このような地下水をはじめとする水域の窒. 素汚染問題と、宮古島を対象と した事例研究結果の一部. を概説したい。 2.水域の「窒素汚染」とは. 近代に至るまで、 窒素は、まず根粒菌などの窒素固定. 生物により大気から農地に供給され、これを作物  ...
www.env.go.jp/water/chikasui/no3.../miyakojima_1.pdf
... 地形区分と模式的地形断面図. 資料:「サンゴの島の地下水保全」2002年5月 宮古島地下水水質保全対策協議会ほか ... なお、白川田流域と東添道流域については、「 平成 21 年度宮古島地下水収支詳細調査報告書. (2010)」において、断層を流域界  ...
www.m-kairyouku.com/kangai/kangai4.html - キャッシュ
私たちにとって大切な飲み水である宮古島地下水は、硝酸性窒素(しょうさんせいちっ そ)という物質に留意する必要があります。 宮古島の場合、地下水に含まれる硝酸性 窒素の多くは、もとは農地に施された化学肥料や家畜ふん尿に含まれていたもので、 ...
www.japanriver.or.jp/taisyo/oubo_jyusyou/.../miyako1.pdf
そ. 宮古島の命の源である地下水を. 硝酸態窒素の汚染から守る保全活動. 沖縄県立 宮古農林高等学校 環境工学科 環境班 代表 大井 純一. 概 略. 図1 宮古島の土地利用 状況. 図2 採取土壌中のリン酸濃度. 研究計画. (1)地下水の水質調査. (2)土着菌(リン  ...
www.m-daiko.co.jp > 宮古島タウンガイド > 観光情報 > 観光施設 - キャッシュ
宮古島はサンゴ礁が隆起して出来た非常に透水性の高い琉球石灰岩からなり、降水は 直ちに土壌面から浸透して地下水となり、海へ流れ出ていた。それを地下でせきとめて 利用できるようにしたのが地下ダム。資料館では世界初の大型地下ダムの建設技術や  ...

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2268

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>