染料流出し「血の川」汚染 中国洛陽市、地元幹部処分
2011.12.17 19:14 [中国]
17日付の中国各紙によると、中国河南省洛陽市でこのほど、廃品回収業者の作業場から流れ出した大量の染料のため、市内を流れる河川の水が一時赤く染まり、地元で「血の川」汚染などと大騒ぎになった。
花火や爆竹の外側部分に使う赤色の染料が原因で、市当局は15日夜、汚染発生後の対応に遅れがあったとして、地元の環境担当幹部ら4人を停職などの処分とした。
これまでの調べによると、廃品回収業者が12日、染料の入った袋を大量に買い、袋を水で洗浄したところ、染料が排水管を通じて河川に流出。染料には重金属などの有毒物質は含まれていなかったが、汚染された河川水は黄河の支流、洛河にも流れ込んだという。(共同)
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汚染深刻?真っ赤に染まる川 中国・河南省洛陽
2011.12.16 08:19 [中国]
「龍門の石窟」で知られる中国・河南省洛陽で13日、市内を流れる川が血のように真っ赤に染まった。地元紙によると、化学工場から流れ出たとみられる汚染水と雨水が混ざって起きた可能性が高いと地元当局者。
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2011.8.18 00:22
香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターが17日伝えたところによると、中国江西省萍郷市にある金属工場で16日、有害物質を排出しているとして操業停止を求めた住民数千人が出入り口をふさいで抗議し、警官隊との衝突で20人以上が負傷した。
同センターによると、住民らは以前から、工場から出る鉛などで周辺環境が汚染され、中毒が疑われる症状で死亡した老人もいるとして抗議していた。
警官隊が住民に暴行、住民も石を手に応戦し騒ぎが拡大したが、16日夜には収まったという。(共同)
2011.6.22 08:43
新華社電などによると、中国内モンゴル自治区シリンゴル盟の中級人民法院(地裁)は21日、炭鉱開発による環境汚染に抗議していた地元住民の男性をフォークリフトで殺害したとして、故意殺人罪に問われた運転手に死刑の判決を言い渡した。
事件は5月15日、シリンゴル盟アバグで、抗議に訪れた地元住民が炭鉱作業員と衝突した際に発生。内モンゴル自治区では、同11日に西ウジムチンで遊牧民男性がトラックにひき殺され、一連の抗議デモの発端となったが、15日の事件もデモの一因となった。
西ウジムチンの事件では8日、トラック運転手の男に死刑、助手席の男に無期懲役が言い渡された。中国当局は地元住民の不満を抑えるため、迅速に処理したとみられる。(共同)