写真は2010年5月における熊本県水俣市の地下水が湧き出る状況です。
地下水を守り生かす…有識者会議設置へ
熊本の豊かな地下水を全国にPRし、観光振興や企業誘致につなげようと、県は新年度から、「熊本の水『夢戦略』事業」をスタートさせる。有識者による「水の戦略会議」を発足させ、地下水の保全や活用の方策を検討するほか、県内に約1000か所あるとされる湧(ゆう)水源の実態調査に乗り出す。(佐々木道哉) 阿蘇外輪山の西側に位置する熊本市やその周辺の13市町村では、火砕流の堆積(たいせき)層などに沿って流れる水がわき出てくるため、水道水のほぼ100%を地下水でまかなっている。ただ、近年は減少傾向にあり、水田に水を張ってかん養するなど、保全に向けた取り組みが進められている。
県は、約1000か所の湧水源について、市町村と連携して水量などを調べ、保全や有効活用するために湧水源対策アドバイザーを派遣する。水の戦略会議では、保全に向けた・・・・