【語源】<松島・竹島・夫婦島・対馬>
「島」の名前の付け方
日本古来の習しから、「島名」にも、付け方のパターンが在ります。
では、その最もよく見られるパターンをどうぞ(^-^)/
では、その最もよく見られるパターンをどうぞ(^-^)/
キーポイント
さて、古来、日本漁民の御先祖様方は、海に出て行って岩礁や島を見付けると、漁をする時の目印として、
取敢えず「竹島」「松島」等の名を付けて来る癖が在りました。
「犬のタロ・ポチ・シロ」、「猫のミケ・タマ」みたいなものです(^_^)b。
☆「竹・松・夫婦」の島と岩礁 ☆
確定した名や名称が無い岩礁や島に、
取敢えず付ける名として、よく好んで上記の名が付けられました。
そして後に、
「そのまま島名として確立した」場合も在るし、
「別名を考えて付け直した」場合も在ります。
<松島・松嶋>
小さな島や岩礁等にも松が生えて居る事があり、
そこからもよく好んで名づけられました。
また、松が生えていなくても、
「松」の音読み「しょう」からの連想で
漢字「小」に掛けて「小さい・可愛い・綺麗」等の意味を込めて「松島〔まつしま〕」と名付ける事もよく在りました。日本中に「松島・松嶋」がいっぱい在るのは、そういった経緯からです。
<竹島・竹嶋>
「竹島・竹嶋」も日本では古来よく好んで付けられた名で、
大抵は「対になった岩礁や小さめの島」に名付けられています。
漢字「竹」は「ケ」が2つ対になって居る事から、
岩礁や島が(大まかに見て)二つ対になって居る様に見える島や岩礁に、
好んで付けられた名の一つです。
「竹が生えている」との理由で名付けられた例としては、領土確定前の現韓国領「于山島」が且て「竹嶋・竹嶼」等と呼ばれた他、日本国内では「竹生島」等が在ります。
<夫婦島>
これも、日本古来よく好んで付けられた島名・岩礁名。竹島同様、岩礁や島が対になって居る場合にしばしば、
「対になって居る『夫婦』に見立てて、夫婦島」と名付けられました。
精神的信仰や崇拝の対象となっている場合も在り、その場合はよく締縄が張られている事が在ります。
岩礁自体を信仰しているわけではありませんが、
それが象徴する夫婦の仲に例え、「夫婦が仲善く長年寄り添って共に世間の荒波にも
腰を据えてどっしりと構えて耐え忍びながら助け合いながら円満に過ごす事を象徴する」精神的祈願の象徴となって居ます。
☆対馬の場合☆
古来、朝鮮半島方面からの侵略が頻繁で激しかった島。
万葉の時代には既に、防人達の間では「嫌な守備場所」として知られていました。
「対馬の守〔かみ〕」として対馬宗家となった一族は、守備が大変だった様です。
島の名は、馬との繋がりが在ります。
<対馬>
「対馬の守〔かみ〕」として対馬宗家となった一族は、守備が大変だった様です。
島の名は、馬との繋がりが在ります。
<対馬>
「馬顔型の島が、対になった島」・
「対になった、馬が居る島」、
等から名称が付けられたとも言われます。少し大き目の島なので、
確実な区別と統治の為に
正式な名称が考慮されて名付けられたと、
日本人の遣り方の伝統から推測できます。対馬の馬は、元寇などで来寇した軍が取り残した馬と、防御する日本軍の馬の掛け合わせとも言われます。
(・_・)/:2012.09.14、15