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熊野ツーリズム 地質資源に関心持って 「ジオカフェ」で意見交流

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地質資源に関心持って 「ジオカフェ」で意見交流

 
 
 
 和歌山県内の地質資源の「世界ジオパーク」認定を目指そうと機運が高まりつつある中、和歌山大学のジオツーリズム研究会は参加者が地質資源について語り合う「ジオカフェ」を開いている。


 コーヒーなどを飲みながら、科学者と一般参加者が科学について気軽に語り合う「サイエンスカフェ」の一つ。地質資源について地元の人に関心を持ってもらう目的で、11月に第1回を和歌山市内で開いた。

 第2回は田辺市新庄町のビッグ・ユーで8日にあり、和歌山大学教育学部の此松昌彦教授と地元の元教員、地質や地形に関心ある人ら10人が参加、思い思いに意見を交わした。

 参加者らは、串本町の「橋杭岩」や田辺市の「奇絶峡」など県内の地質資源を挙げたり印象を語ったりした。

 此松教授は「県内でも紀南に地質鉱物関係の天然記念物が多く、地質的に多様性に富んでいる」とし、紀伊半島をはじめ古座川町の「滝の拝」、串本町の「さらし首層」などの成り立ちを説明した。自然資源について科学的に学ぶ観光「ジオツーリズム」についても紹介し「地質の上に文化や風習など地域独自のいろいろなものが乗っている。結びつけられると楽しいのでは」と話した。

 参加者からは「目の前に非日常な景観が広がり感動するのが魅力」「同じ景勝地でも見る場所によって印象が変わる。クルージングしながら見るのもいいのでは」「橋杭岩も大島方面から見ると印象が全然違う」という意見も出た。

 此松教授は昨年の台風12号災害と地質との関連についても触れ「災害を考える上でも、自分の住む土地がどうやってできたのか知っておく必要がある」と付け加えた。

 和歌山大学のジオツーリズム研究会は20日午後1時半から、田辺市新庄町のビッグ・ユーでジオツーリズムシンポジウムを開く。無料。

 「和歌山ジオツーリズム元年 地球を感じる新しい観光」と題して開く。和大客員教授で国認定「観光カリスマ」の山田桂一郎さんの講演や「日本のジオツーリズムの可能性とこれから」についてのパネルディスカッションがある。

 先着80人。希望者は18日までに和大南紀熊野サテライト(0739・23・3977)へ申し込む。


【地元の地質資源について話し合う「ジオカフェ」(和歌山県田辺市新庄町で)】

(2012年12月11日更新)http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=243778

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