= 大阪湾周辺の環境 「廃棄物」 =
大阪湾においては、港湾管理者が各港内の、国土交通省が港湾区域以外の海域の浮遊ごみの回収を行っている。
浮遊ごみ回収量の分布(平成11~13年度平均)
回収量は、港内と湾北側の海域で多く、神戸港、大阪港および堺泉北港では、平均で年間1,200m3が回収されている。
年間浮遊ごみ回収量
回収されたごみの種類をみると、木材片が最も多く、全回収量の約5割を占め、その他は海草等、石油製品となっている。
月別浮遊ごみ回収量(平成11~13年度合計)
浮遊ごみの回収量を月別にみると、季節的には、春季から夏季にかけて多くなり、7月にピークとなっている。ごみの種類については、1年を通じて木材片が大部分を占め、次いで海草等が多くなっている。海草類は8月以降は少なくなり、季節による違いがみられる。
海岸漂着ごみの分布(平成2年10~11月、平成3年2~3月、平成3年7月合計)
海岸には木片・竹片、ビニール類、空缶・空瓶、発砲スチロールなどの加工品や、竹・木、海草類などの自然発生のごみが漂着している。
「リフレッシュ瀬戸内」によるごみ回収量(平成14年度6~7月)
瀬戸内海では、市民参加型の清掃活動である「リフレッシュ瀬戸内」が平成5年以降行われている。平成14年には大阪湾では25ヶ所において約1万人が参加し、約96トンのごみが回収されている。
大阪湾においては、港湾管理者が各港内の、国土交通省が港湾区域以外の海域の浮遊ごみの回収を行っている。
ごみの多さ
大阪湾においては、海上に浮遊するごみ、海岸・海底のごみなど、人間活動等により生ずるごみの多さも問題となっている。地方公共団体の港湾管理者と国土交通省による浮遊ごみの回収結果によると、浮遊ごみの回収量は、大阪港、堺泉北港、神戸港及びその周辺の北部海域で多く、ごみの種類を見ると、木材片が最も多く、全体の約5割を占め、その他は海藻類やビニール類となっている。
一方、河川・海岸においても投棄ごみや自然発生のごみが漂着している。大阪湾では昭和59年から「大阪湾クリーン作戦」、また平成5年から「リフレッシュ瀬戸内」といった市民参加型の清掃活動が行われており、平成15年には合わせて約3万人が参加し、約1千トンのごみが回収されている。
海底に堆積したビニール類、空き缶、木材片などのごみや大型ごみも底曳き網漁に混じって回収されている。
海底に堆積したビニール類、空き缶、木材片などのごみや大型ごみも底曳き網漁に混じって回収されている。