拉致被害者救出へ特措法検討 政府・与野党連絡会
- 2013/4/12 1:05
北朝鮮による日本人拉致問題について政府と超党派の国会議員が協議する「政府・与野党拉致連絡会」は11日の会合で、拉致被害者を救出するための特別措置法を検討する方針で一致した。自民党が検討しているもので、救出のために自衛隊を出動できるようにする内容。議員立法での提出を検討しており、古屋圭司拉致問題相は記者団に「各党で議論し超党派でまとめる」と述べた。
連絡会には自民、公明、民主、日本維新の会、みんなの各党の担当者が出席。安倍晋三首相は「拉致問題解決に向け与野党一丸となって頑張ろう」と強調した。5月の大型連休中に米ワシントンとニューヨークで拉致問題に関するシンポジウムを開くことも確認した。
中朝国境に部隊出動 中国軍、不測の事態警戒
2013.4.11 20:20[北朝鮮]
中国遼寧省丹東市から撮影した、北朝鮮・新義州で小銃を抱え巡回する女性兵士=11日(共同)
中国人民解放軍が3月に東北部を管轄する瀋陽軍区から北朝鮮と国境を接する中国遼寧省丹東市に部隊を出動させていたことが11日分かった。北朝鮮情勢に詳しい消息筋が明らかにした。部隊は数千人規模とみられ、4月に入ってからも丹東市に待機しているという。部隊の出動は中国東北部への難民の流入など不測の事態を警戒したものとみられる。
一方、消息筋によると最近、中国との国境付近を警備する北朝鮮兵士の数が減った。北朝鮮は米国と韓国の合同軍事演習に反発しており、国内の兵士を韓国との国境周辺に重点配備した可能性があるという。
丹東市からは11日、国境を流れる鴨緑江を隔てた北朝鮮・新義州でヘリコプターから少なくとも50人近くがパラシュートで次々と降下したり、銃を持った兵士が警備したりする様子が確認された。(共同)