まとめ
本研究では,水俣湾における水銀動態の数値モデルの精度検証に必要となる水銀輸送量について,現状で最も
精緻と考えられる観測を行った.その結果,
本研究では,水俣湾における水銀動態の数値モデルの精度検証に必要となる水銀輸送量について,現状で最も
精緻と考えられる観測を行った.その結果,
(1)懸濁態総水銀は底層付近で高いこと,
(2)溶存態総水銀・メチル水銀は水深方向にほぼ一様であり,一部でメチル化が進行した時期が見られたが,そこでは総水銀が減少していたこと,
(3)一年間に西部湾口から八代海へ流出する懸濁態総水銀は10kg前後であること,などが明らかとなった.