津和野の県道トンネル工事:残土から高濃度ヒ素 高津川漁協「県対策に不安」 /島根
7月1日17時3分配信 毎日新聞
7月1日17時3分配信 毎日新聞
津和野町邑輝(むらき)の県道の新昭和トンネル(全長909メートル、仮称)工事現場での残土の処理方法を巡り、高津川漁協(益田市、喜島仁組合長)が県に安全な残土処理を求め松江簡裁に調停を申し立てている問題で、同漁協は29日、独自の調査で残土から溶出量基準値(1リットルあたり0・01ミリグラム)の約10倍のヒ素が検出されたと発表した。
漁協側は6日に開かれる第2回調停に調査結果を提出するほか、10日には県知事あてに要望書を出す予定。
漁協によると、調査は12日、県の立ち会いの下、工事現場の掘削残土17カ所と、近くを流れる高津川の支流・白石川1カ所でサンプルを採取し、県環境保健公社に分析を依頼。その結果、17カ所中、11カ所で基準値を上回り、うち2カ所で0・1ミリグラムと基準値の10倍の高濃度のヒ素が検出された。また、白石川でも0・015ミリグラムと環境基準値(0・01ミリグラム)を超過するヒ素が検出された。
喜島組合長は「県はこれまで検査では高濃度のヒ素は検出されていないと言い続けてきたが、これだけ高濃度のヒ素が出た。県の調査のやり方に疑問を覚えるし、ヒ素対策にも不安を感じる」と不信感をあらわにした。
漁協側は6日に開かれる第2回調停に調査結果を提出するほか、10日には県知事あてに要望書を出す予定。
漁協によると、調査は12日、県の立ち会いの下、工事現場の掘削残土17カ所と、近くを流れる高津川の支流・白石川1カ所でサンプルを採取し、県環境保健公社に分析を依頼。その結果、17カ所中、11カ所で基準値を上回り、うち2カ所で0・1ミリグラムと基準値の10倍の高濃度のヒ素が検出された。また、白石川でも0・015ミリグラムと環境基準値(0・01ミリグラム)を超過するヒ素が検出された。
喜島組合長は「県はこれまで検査では高濃度のヒ素は検出されていないと言い続けてきたが、これだけ高濃度のヒ素が出た。県の調査のやり方に疑問を覚えるし、ヒ素対策にも不安を感じる」と不信感をあらわにした。