清流高津川流域情報
国土交通省による水質検査で平成18年・19年(1月~12月)と2年連続日本一となった高津川は、島根県吉賀町の樹齢千年の「一本杉」からの湧水を水源とし、津和野町を経由し、益田市の日本海へ注がれています。流域面積は1,090平方km、幹川流路延長は81km。
高津川流域の概要
高津川は、島根県西部の日本海側に位置し、水源は島根県鹿足郡吉賀
町田野原にあります。
高尻川、福川川等を合わせて北流し、津和野町日原で津和野川を、益田市
で匹見川、白上川等を合わせて、益田平野を貫流し日本海にそそいでい
ます。幹川流路延長81km、流域面積1,090km2の一級河川で、92の支川を
擁しています。
流域は益田市・津和野町・吉賀町からなり、土地の約96%は山地、
約3%は水田や畑地等で、残りの約1%が宅地等の市街地となっています。
高津川流域の地形
上流域は、南の中国山地で広島県を流れる太田川水系、山口県を流れ
る錦川水系等に接しており、西中国山地国定公園の一部を擁しています。
本川最上流部は、錦川水系の深谷川によって高津川が河川争奪を受け
たため、標高400m程度の平地が広がっています。中流域は、上流域よ
りも川幅が狭まり、V字渓谷を有しており、下流域は益田市神田付近か
ら広い谷底平野を形成しています。
河口の益田市は石見地方の中心都市で、木材加工業や繊維産業等が盛
んです。また、中流域の津和野町は「山陰の小京都」と呼ばれ、多くの
観光客が訪れています。
高津川は、島根県西部の日本海側に位置し、水源は島根県鹿足郡吉賀
町田野原にあります。
高尻川、福川川等を合わせて北流し、津和野町日原で津和野川を、益田市
で匹見川、白上川等を合わせて、益田平野を貫流し日本海にそそいでい
ます。幹川流路延長81km、流域面積1,090km2の一級河川で、92の支川を
擁しています。
流域は益田市・津和野町・吉賀町からなり、土地の約96%は山地、
約3%は水田や畑地等で、残りの約1%が宅地等の市街地となっています。
高津川流域の地形
上流域は、南の中国山地で広島県を流れる太田川水系、山口県を流れ
る錦川水系等に接しており、西中国山地国定公園の一部を擁しています。
本川最上流部は、錦川水系の深谷川によって高津川が河川争奪を受け
たため、標高400m程度の平地が広がっています。中流域は、上流域よ
りも川幅が狭まり、V字渓谷を有しており、下流域は益田市神田付近か
ら広い谷底平野を形成しています。
河口の益田市は石見地方の中心都市で、木材加工業や繊維産業等が盛
んです。また、中流域の津和野町は「山陰の小京都」と呼ばれ、多くの
観光客が訪れています。
高津川流域の地質
流域の地質は、比較的明瞭に分かれており、上流部は主として中~古
生代の火山岩類・堆積岩からなり、中流の山地の大部分は匹見層群と呼
ばれる中生代白亜紀の流紋岩類から成っています。下流の山地の大部分
を占めるのは、頁岩・砂岩・チャートからなる中~古生代の堆積岩層で、
「鹿足層群」と呼ばれています。
流域の地質は、比較的明瞭に分かれており、上流部は主として中~古
生代の火山岩類・堆積岩からなり、中流の山地の大部分は匹見層群と呼
ばれる中生代白亜紀の流紋岩類から成っています。下流の山地の大部分
を占めるのは、頁岩・砂岩・チャートからなる中~古生代の堆積岩層で、
「鹿足層群」と呼ばれています。
日本で唯一ダムの無い一級河川です。その為、天然の鮎は流域のブランド品となっており、全国から多くの釣りファンを集めています。自然の素晴らしさは言うに及ばず人情・文化・食の恵みが味わえる川、自然と生き、人と生きるそれが高津川です。平成20年は水質11位でしたが、これを機に、環境保全面・文化生活面・流域振興面から名実ともに日本一を目指し、益田市・津和野町・吉賀町で一体的な取り組みを進めています。
イベント情報
関連リンク
圏域の宝「清流高津川」が平成22年・23年と2年連続で水質日本一となりました
国土交通省では、昭和33年から1級河川(直轄管理区間)において水質調査を実施しています。この度、平成23年(1月~12月)の全国一級河川109水系における水質状況等をとりまとめられました。
高津川は昨年に引き続き、2年連続で水質日本一となりました。これで平成18年からの6年間の内4回目の水質日本一です。
これは、圏域住民の皆さまが「清流高津川」を大事に守り、育んできた結果です。これからも私たちの誇りである、高津川を未来の人々に伝えていくために大切に守っていきましょう。
高津川は昨年に引き続き、2年連続で水質日本一となりました。これで平成18年からの6年間の内4回目の水質日本一です。
これは、圏域住民の皆さまが「清流高津川」を大事に守り、育んできた結果です。これからも私たちの誇りである、高津川を未来の人々に伝えていくために大切に守っていきましょう。
水質日本一ってどうやって決めるの?
全国の一級河川(湖沼及び海域を含む)を、次のような調査項目で年間を通じて調査し、その平均値で河川をランキングしたものです。
1.生活環境の保全に関する環境基準項目のうち、BOD(生物化学的酸素要求量)またはCOD(化学的酸素要求量)の環境基準を満足しているかどうか
2.「ダイオキシン類対策特別措置法」で定義されているダイオキシン類について、全国一級水系で継続的に水質と底質の調査
3.人と河川の豊かなふれあいが確保されているか
4.豊かな生態系が確保されているか
5.利用しやすい水質が確保されているか
などの視点から、評価項目の一部を住民と河川管理者とが協働で調査しています。
高津川
一級水系高津川 | |
一級河川 | |
81 km | |
960 m | |
51.8 m³/s (高角観測所 2000年) | |
1,090 km² | |
島根県吉賀町 | |
益田港(島根県) | |
島根県 |
地理
一級河川で唯一、支流を含めてダムが一切無い。規模の大きい河川ながら、上中流域に大きな人口密集地が無く、日本有数の清流として、中上流域では毎年鮎釣りが盛んである。毎年6月に吉賀町で「水源祭り」が、8月第1土曜日に益田市で「水郷祭」が行われる。 日本唯一の「放し鵜飼」としてカワウを使う漁があったが平成になってする人がいなくなった。
歴史
毎年5月第3週の日曜日は、全一斉河川掃除が早朝5時30分から行われる。2006年(平成18年)2月に、河川法に定められ河川整備の百年の計となる「河川整備基本方針」が策定され、国土交通省等により鋭意改修が続けられている。
伝説
田野原の一本杉に出雲から逃げてきたヤマタノオロチの魂が宿り、水が沸いて高津川となる。地元・有綱には4mを越す大蛇が地元の戦国武将・長嶺氏によって退治された逸話や日原の下瀬頼豊が川に潜った大蛇を追い払う逸話が残る。