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Channel: 持続可能な開発(水・土・廃棄物)
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[転載]朝鮮窒素

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<アルミニウムを鮮内で生産計画>

野口遵氏が新たに水力電気を六万キロ起して年産一万トンを
本府も重視して研究

京城日報 1931.2.26(昭和6年)
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00063745&TYPE=HTML_FILE&POS=1&TOP_METAID=00063745



  アルミニウム工業は、世界の新興工業としてその将来は無限に拡げられているにも拘らず、我が国では殆んど全部外国の輸入に待つ有様で、年消費額は約一千万円に達している。従って、アルミニウム工業おこれ!の熱望は各方面に高唱されているが、原鉱や電動力等の関係でまだ採算不引合いの範囲を脱し得ない状態にあるが、かねてから計画中であった朝鮮窒素社長野口遵氏の輸入アルミニウム防遏案もこの程ようやく成案を得たので、いよいよ鴨緑江水系蘆川江支流、黄水院水力地帯において約六万キロの水力発電計画を樹て、年度約一万トンのアルミニウム生産を実現することに決定した。

  よって、最近同氏は、水利権使用許可申請書を咸南道庁経由で内務局に、また電気事業許可申請書を咸南道庁経由で逓信局に提出した。本府でも将来飛行機作製に当たりアルミニウム万能時代の出現が目前に迫っている折柄、国防上にも同案を重要視し目下慎重に調査、研究中であるが、電力一キロに当り五厘以下で発電し得る場合は実現もさして困難でないと見ている模様である。なお野口氏のアルミニウム鮮産計画によると、原鉱は瓦蘭店、金州附近から取り寄せ、これに咸南、咸北並びに半南三道産の原鉱によるものと見られている。


元のデータ作成:2001.7 神戸大学附属図書館


転載元: 日韓近代史資料集


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