宍道湖のシジミ漁業
≪シジミの種類≫
日本に生息している代表的なシジミは、淡水にすむマシジミ、汽水域にすむヤマトシジミ、琵琶湖にしかすんでいないセタシジミの3種ですが、市場に出回るシジミの99%以上はヤマトシジミです。ヤマトシジミは、宍道湖など海水と淡水が混ざり合う汽水域に生息しています。http://www.pref.shimane.lg.jp/suigi/naisuimen/yutakana/sijimi_gyogyou.html
宍道湖のシジミ漁業
http://www2.pref.shimane.jp/naisuisi/yutakana/shijimi_gyogyou.html
輝くような黒いつやがあり、肉質も良く、汁ものなどの料理に用いられ、宍道湖七珍の1つとして松江の代表的な味覚です。
http://www2.pref.shimane.jp/naisuisi/yutakana/shijimi_gyogyou.html
宍道湖産ヤマトシジミ
土用シジミは、夏場の産卵期に向けて栄養を蓄えて身が大きいのが特徴です。全国のヤマトシジミの4045%と、日本一の漁獲高を誇る宍道湖産ヤマトシジミ。輝くような黒いつやがあり、肉質も良く、汁ものなどの料理に用いられ、宍道湖七珍の1つとして松江の代表的な味覚です。
ヤマトシジミの一生
卵と幼生期水中で受精したヤマトシジミの卵は水中をただよいながら分割をはじめ、やがて幼生になります。幼生はしばらくの間湖の中を漂います。卵や幼生の発生にはある程度の塩分が必要です。幼生はしばらくは水の中を漂っており、この間に水の流れなどにより遠くまで運ばれることもあります。
産卵
ヤマトシジミは毎年夏の時期(主に6月〜9月)に卵を産みます。ヤマトシジミの雌は卵を、オスは精子をそれぞれの出水管から出します。卵の大きさは直径0.1ミリほどでとても小さいので、産卵はちょうど煙突から煙が勢いよくふきだす感じに見えます。
1個のメスは1回に数十万個の卵を産みます。産卵後すぐに水中でオスの出した精子とメスの産んだ卵が出会って受精します。
ヤマトシジミは毎年夏の時期(主に6月〜9月)に卵を産みます。ヤマトシジミの雌は卵を、オスは精子をそれぞれの出水管から出します。卵の大きさは直径0.1ミリほどでとても小さいので、産卵はちょうど煙突から煙が勢いよくふきだす感じに見えます。
1個のメスは1回に数十万個の卵を産みます。産卵後すぐに水中でオスの出した精子とメスの産んだ卵が出会って受精します。
成熟
ヤマトシジミは殻長12mm程度になると成熟して卵や精子を持つようになります。ヤマトシジミにはオスとメスがあり、殻を開けて中の身を見ると雌雄の区別が出できます。卵を産む時期(主に6月〜9月)になると、身の色が白っぽく、雌は黒っぽくなってきます。オスの身が白く見えるのは体の中に精巣が発達してくるためで、雌の身が黒っぽく見えるのは体の中の卵ができてくるからです。
ヤマトシジミは殻長12mm程度になると成熟して卵や精子を持つようになります。ヤマトシジミにはオスとメスがあり、殻を開けて中の身を見ると雌雄の区別が出できます。卵を産む時期(主に6月〜9月)になると、身の色が白っぽく、雌は黒っぽくなってきます。オスの身が白く見えるのは体の中に精巣が発達してくるためで、雌の身が黒っぽく見えるのは体の中の卵ができてくるからです。
浮遊生活から着底生活へ
受精から1週間ほどで幼生には殻ができて稚貝になり、湖底に沈みます(着底)。着底したばかりのシジミは砂粒くらいの大きさなので人目にはつきませんが、調べてみると夏の時期には宍道湖底のいたるところに稚貝がたくさん見られます。着底した稚貝は湖底で成貝と同様の生活を始め、プランクトンなどを餌に成長します。
受精から1週間ほどで幼生には殻ができて稚貝になり、湖底に沈みます(着底)。着底したばかりのシジミは砂粒くらいの大きさなので人目にはつきませんが、調べてみると夏の時期には宍道湖底のいたるところに稚貝がたくさん見られます。着底した稚貝は湖底で成貝と同様の生活を始め、プランクトンなどを餌に成長します。
成長
ヤマトシジミの成長には時間がかかり、宍道湖で漁獲サイズ(殻長*17mm以上)になるには最低でも2年以上かかります。一例では生後1年で殻長5mm、生後2年で殻長10mm、生後3年で殻長15mm、生後4年で殻長18mm程度になります。(成長は生息環境によりかなり異なります。)
ヤマトシジミは水温20-25℃の春季・秋季にもっともよく成長します。ヤマトシジミは条件が良く人間の漁獲がない場所では成長を続けて大きくなり、殻長40〜50mmにもなります。寿命ははっきりしませんが10年以上は生きると思われます。
ヤマトシジミの成長には時間がかかり、宍道湖で漁獲サイズ(殻長*17mm以上)になるには最低でも2年以上かかります。一例では生後1年で殻長5mm、生後2年で殻長10mm、生後3年で殻長15mm、生後4年で殻長18mm程度になります。(成長は生息環境によりかなり異なります。)
ヤマトシジミは水温20-25℃の春季・秋季にもっともよく成長します。ヤマトシジミは条件が良く人間の漁獲がない場所では成長を続けて大きくなり、殻長40〜50mmにもなります。寿命ははっきりしませんが10年以上は生きると思われます。
やまとしじみの生息環境
あらゆる生物の生活は、多くの環境要因に適応して生きていくことであり、適応できる生物のみが、その環境の中で自らの位置を獲得していきます。宍道湖ではやまとしじみが現状の環境の中で最も良く適応して、最も大きな位置を占めている生物です。
それゆえに、宍道湖においてやまとしじみがその環境とどんな関係を持ちながら生きているのかを知ることが、シジミ資源の保護や増大の対策を考えるうえで最も重要なことです。
私は長年、やまとしじみとその環境について調査や研究を行ってきました。1982年には、図のように宍道湖において248地点もの調査地点をとり、水質・底質・底生生物等の総合的な調査を行ないました。
その調査を基盤として、その後も調査を重ね、やまとしじみと環境との関係が少しづつ明らかにされました。
私は長年、やまとしじみとその環境について調査や研究を行ってきました。1982年には、図のように宍道湖において248地点もの調査地点をとり、水質・底質・底生生物等の総合的な調査を行ないました。
その調査を基盤として、その後も調査を重ね、やまとしじみと環境との関係が少しづつ明らかにされました。
宍道湖には約3~8万tの大量のやまとしじみが生息しています。
宍道湖においてやまとしじみが生息する環境は水深約4m以浅、溶存酸素飽和度約50%以上、泥含有率約90%未満でありました。
また、やまとしじみが1屬△燭1000個体以上生息していた好適な生息環境は、3.5m以浅、酸素飽和度80%以上、泥含有率10%以下でした。
宍道湖においてやまとしじみが生息する環境は水深約4m以浅、溶存酸素飽和度約50%以上、泥含有率約90%未満でありました。
また、やまとしじみが1屬△燭1000個体以上生息していた好適な生息環境は、3.5m以浅、酸素飽和度80%以上、泥含有率10%以下でした。
宍道湖においてやまとしじみの生息を制限する環境要因はいろいろありますが、その後の調査によって底質の泥含有量と底層水の溶存酸素量減少が、最も大きな要因であることがわかりました。
宍道湖で時おり発生するやまとしじみ大量へい死の原因も、底層水の貧酸素化が大きな原因のひとつだと思われます。
宍道湖で時おり発生するやまとしじみ大量へい死の原因も、底層水の貧酸素化が大きな原因のひとつだと思われます。
また、宍道湖やまとしじみの再生産にとって最も重要な環境要因が塩分濃度であることは先週述べた通りです。
したがって宍道湖のやまとしじみ資源の保護・増大のためには貧酸素水対策と底質のヘドロ対策、そして現状の塩分濃度の維持が最も重要だと思います。
http://www.sijimi.com/sijiminoseisokukannkyou.html
したがって宍道湖のやまとしじみ資源の保護・増大のためには貧酸素水対策と底質のヘドロ対策、そして現状の塩分濃度の維持が最も重要だと思います。
http://www.sijimi.com/sijiminoseisokukannkyou.html
検索結果
シジミ 底質 の検索結果http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1T4ADBF_jaJP302JP303&q=%E3%80%80%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%9F%E3%80%80%E5%BA%95%E8%B3%AA&lr=