山口、島根の記録的豪雨で、山口県ではこれまでに女性1人が死亡、1人が行方不明になっています。

山口、島根の記録的豪雨で、山口県ではこれまでに女性1人が死亡、1人が行方不明になっています。

　山口県では28日、降り始めからの総雨量が萩市須佐で351ミリ、山口市徳佐で324ミリとともに観測史上最大となりました。萩市上小川では、倒壊した家屋からこの家に住む田島美乃さん（79）が遺体で見つかりました。また、萩市須佐では84歳の男性が行方不明となっていて、川に流されたとみられています。山口市のJR山口線では、線路に土砂が流れ込んで寸断され、復旧の見通しは立っていません。また、山口市阿東のキャンプ施設では、子どもを含む約150人が土砂崩れのため孤立状態となっています。

 

 

 

この雨で島根県内では、津和野町で男性１人が行方不明になっているほか、２００人余りが孤立した状態になっています。

警察によりますと、行方不明になっているのは津和野町名賀の２４歳の男性で、２８日午前９時ごろ、近くの避難所に向かうため、徒歩で自宅を出たあと連絡が取れなくなったということで、地元の消防団や警察などが２９日も引き続き、捜索を行うことにしています。
島根県によりますと、今回の大雨で津和野町内で土砂崩れが相次いで各地で道路が寸断され、これまでに津和野町の３つの地区で８８世帯、２１５人が孤立した状態になったということです。
県によりますと、けがをした人などはいないということです。
県は、これまでに県の防災ヘリコプターでこのうちの６人を搬送し、２９日以降道路の復旧作業を急ぐなどして、救出作業を進めることにしています。
このほか、津和野町では住宅１棟が土砂崩れで倒壊し、別の住宅１棟もあふれだした川の水で流されましたが、いずれも住民は避難し、無事だということです。
また、津和野町では住宅７棟で床上まで、住宅２０棟で床下がそれぞれ水につかりました。
益田市と吉賀町でも、合わせて住宅６棟の床下が水につかりました。