2013年7月22日
日本シバによる油汚染土壌のファイトレメディエーション
環境省 「平成25年度低コスト・低負荷型土壌汚染調査」 委託対象技術に選定
このたび、住友林業株式会社の提案である「日本シバによる油汚染土壌のファイトレメディエーション」が、環境省が実施している「低コスト・低負荷型調査対策技術検討調査」において、委託対象技術として選定されましたのでお知らせいたします。
本調査は、土地所有者等による土壌汚染の除去や措置を促進し、周辺住民に安全な環境を確保するために、低コスト・低負荷型の土壌汚染の調査・対策技術を実用化し普及させることを目的としており、民間企業等の優れた技術提案に対し、その調査や実証試験の費用の一部が支援されます。選定された当社の技術提案は経済性と実用性を高く評価いただきました。
本提案で採用しているファイトレメディエーションは、植物とその根圏に生存する微生物の作用により土壌中の油を分解し浄化するもので、低コスト・低負荷の対策技術として以前より注目されていました。しかし、主に海外において利用されていた牧草類は油分に対する適用濃度に限界があることや、日本で適用する場合は夏期に枯死する場合があることなどいくつかの課題がありました。そこで本提案では高濃度油汚染土壌でも生育し、日本の気候風土にも耐えられる耐油性・耐乾燥性の強い日本シバ品種バーニングフィールドを利用することで、課題の改善を目指しています。
住友林業グループは、今後も本技術をはじめとした独自の技術を活かし、安全で安心な環境の普及に寄与していきます。
以上
日本シバによる油汚染土壌のファイトレメディエーション
環境省 「平成25年度低コスト・低負荷型土壌汚染調査」 委託対象技術に選定
【本技術の特徴】
(1)低コスト
強健で多年生の日本シバ品種を植栽することにより、低コストで油汚染土壌の油分濃度の低減を促進する技術です。これまでの対策と比較して大幅な低コスト化が図られます。
これまで対策コストが高いために有効に活用されなかった油汚染のある土地でも、長期間での油分濃度の低減が可能となり、土地の有効利用の推進に貢献します。
強健で多年生の日本シバ品種を植栽することにより、低コストで油汚染土壌の油分濃度の低減を促進する技術です。これまでの対策と比較して大幅な低コスト化が図られます。
これまで対策コストが高いために有効に活用されなかった油汚染のある土地でも、長期間での油分濃度の低減が可能となり、土地の有効利用の推進に貢献します。
(2)低環境負荷
植物の根の作用により土壌微生物が活性化され、土壌中の油分低減が促進される原理のため、油汚染のある土地で自然の日照や降雨により効果が期待できる低環境負荷型の対策技術です。
これまでの掘削除去や化学処理等の対策と比較して、埋立処分場やエネルギー消費などの環境負荷が極めて少ない対策技術です。
植物の根の作用により土壌微生物が活性化され、土壌中の油分低減が促進される原理のため、油汚染のある土地で自然の日照や降雨により効果が期待できる低環境負荷型の対策技術です。
これまでの掘削除去や化学処理等の対策と比較して、埋立処分場やエネルギー消費などの環境負荷が極めて少ない対策技術です。
≪参考資料≫
■ファイトレメディエーションの原理
■耐乾性・耐油性
■油分減少量