韓国のパク・クネ大統領が、外遊のたびに各国の首脳やメディアに「日本は正しい歴史認識を持て」と歴史問題を“説教”して回っているが。産経黒田記者の、「朴大統領の軟弱な歴史認識」を短くして紹介、コメントする。
「反日・左派で知られたノ・ムヒョン・元大統領も在任中、米国のブッシュ大統領やライス国務長官との会談の際、日本批判の“長い講義”を展開して米側のひんしゅくを買っていた。
近年の韓国大統領の“告げ口外交”は目に余る。パク大統領は、今週もプーチン・ロシア大統領をソウルに迎え、日本の“歴史に逆行する言動”を非難している。
翌日には “国立外交院創立50周年記念国際セミナー”で演説し、北東アジアの信頼関係構築のため、日中韓3国共同の歴史教科書を作ってはと提案した。
しかし歴史、歴史と言っているわりに歴史について随分と甘い。“日中韓で共通の歴史認識を”という発想だが、その前に韓国自体が、歴史教科書をめぐって左右両派が激しく対立している。
この論争では日本統治時代もさることながら、北朝鮮に対する評価が大きな争点になっている。朴大統領の父が指導者だった“朴正煕時代”の評価をめぐっても、肯定・否定の論争が絶えない。
韓国の歴史教科書問題はそれまで国定歴史教科書(1種類)が、検定制度の導入で民間の出版社による複数に変わった。歴史学界での左派支配を反映し、検定教科書のほとんどが北朝鮮に甘く朴正煕に厳しい。
歴史認識をめぐって国内でこんな調子だから、まして超独裁国家で学問の自由などない北朝鮮との間で、共通の歴史認識などありえない。
国内で難しく、同じ民族同士でも不可能な共通の歴史認識による共同の歴史教科書を、外国それも共産党支配下の中国を含めて3国一緒に作ろうというのがパク・クネ提案である。
実は数年前、日韓の左派系学者らが中国と一緒になって歴史教科書“未来を開く歴史-東アジア3国の近現代史”を出版した。しかし反日記述では一致したが、朝鮮戦争をめぐる歴史認識がばらばらで、評価されなかった。
“加害者と被害者の歴史的立場は千年たっても変わらない”との被害者意識にとらわれているようでは、まともに歴史は論じられない。」
パクの歴史をめぐる余りのはしゃぎぶりが、国際的に逆効果と分かると、反日一色で燃えていた韓国マスコミもようやく目覚め、パクは「裸の王様」になりつつある。「馬鹿げたこと続けていたら、自らの足元を突き崩す」と、当ブログ予測通りの展開である。