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Channel: 持続可能な開発(水・土・廃棄物)
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[転載]緑も増えた 10億本

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<造林成績 逐年良好に向う>

京城日報 1924.5.15(大正13年)
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00473938&TYPE=HTML_FILE&POS=1&TOP_METAID=00473938


  朝鮮の林相は衰廃を極め、林業の生産は到底その需要を満たすに足りぬ状勢であるから、林産物、特に燃料の生産増加を図ることが最も緊切である。そこで、初期の造林樹種としては、生長旺盛で活着の的確なものを奨励する方針の下に、ニセアカシヤ、白楊の類を選び、林野内の適地又は海岸の荒蕪地等に植栽を勧奨したのである。

  今、造林事業の状況を見るに、明治44年にはその面積4,019町歩、樹数1,152万4000本に過ぎなかったが、大正11年には累計面積36万4,843町歩、樹数10億5,870万4000本を算するに至った。試みに最近の統計を示せば左の通りである。


       大正8年   大正9年   大正10年  大正11年  

国費     246,000本  404,000本 1,680,000本   1,684,000本

地方費    1,051,000本 729,000本 1,612,000本  2,940,000本

民営   117,807,000本 156,720,000本 143,949,000本 145,564,000本

合計   119,200,000本 157,953,000本 147,241,000本 150,198,000本


明治44年からの累計
国費   14,815,000本
地方費  14,267,000本
民営  1,028,622,000本
合計  1,058,704,000本(⇒ざっと10億本)

データ作成:2003.9 神戸大学附属図書館


<コメント>
 併合当時、朝鮮の山は禿山が多かったのを、総督府が10億本の植林をして緑豊かにしたと言われますが、その10億本というのはこのデータのようですね。これで見ると総督府が直接施行した量(国費分)は全体の1.5%程度であって民営施行が大部分を占めていますが、民営施行と言っても補助金交付、苗木の手配その他行政の支援があったはずなので、「総督府が10億本植えた」との言い方も別に間違いではないと思います。





転載元: 日韓近代史資料集


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