地下水からベンゼン 三日月町基準値の2.7倍
2014年05月29日 10時08分
佐賀県は28日、小城市三日月町長神田の地下水から環境基準値の2・7倍の有害物質ベンゼンを検出したと発表した。近隣の約600世帯に井戸水の飲用を控えるよう呼びかけている。
県環境課によると、小城市役所三日月支所近くの観測用井戸の地下水を4月に調べたところ、1リットルあたり0・026ミリグラムのベンゼンを検出。5月下旬の再検査でも同0・027ミリグラムを検出した。環境基準値は同0・01ミリグラム以下。
結果を受け、県と小城市は井戸の半径500メートル内にある家庭に地下水の飲用を控えるよう注意喚起するチラシを配布した。今後、周辺民家の井戸も調査する。
同課は「飲んでもすぐに人体に影響はない濃度」とした上で、「近くに工場はなく、ガソリン中に含まれるベンゼンと思われるが、原因は不明」としている。