室蘭の八丁平土壌汚染 市が責任認め対策費を助成へ
(08/28 06:50)
【室蘭】室蘭市の八丁平南公園と周辺住宅地の土壌から国の基準を超える鉛化合物などの有害物質が検出された問題で、市は27日、住宅地の一部について「過去に市が行った区画整理で汚染土壌を持ち込んだ可能性がある」と責任を認め、住民が盛り土など対策を行う際の費用を助成する方針を明らかにした。
同日夜の住民説明会で表明した。市は今後、助成制度の内容を詰め、土地所有者と協議した上で、今秋にも汚染土壌対策の工法を決定。冬以降に工事を行う。
市のこれまでの調査で、住宅地10カ所で汚染を確認。今回、市がその土壌を分析した結果、8カ所が公園の汚染土壌と同一であることが判明した。市が1995年ごろ実施した区画整理で、旧産業廃棄物埋め立て場から汚染土壌を持ち込んだ可能性があるという。
残る2カ所は「区画整理以前に個人所有になった土地で市は関与していない」と説明。助成制度の対象から外す方針だ。