基準超えダイオキシン、6月にも搬出 京都・城南衛管
京都府南部6市町でつくる城南衛生管理組合(管理者=山本正宇治市長)が4年前に基準値超のダイオキシン類を含むばいじんを大阪市沖に搬出した問題で、今年6月に組合が運び出したばいじんからも基準値の2倍を超えるダイオキシン類が新たに検出されたことが28日分かった。
廃棄物の最終処分を委託している大阪湾広域臨海環境整備センター(大阪市)が行った埋め立て前のばいじんの抜き取り検査で判明した。組合運営のごみ焼却場・クリーン21長谷山(城陽市富野)が搬出したばいじんから基準値の2・37倍に当たる1グラム中7・1ナノグラム(ナノは10億分の1)のダイオキシン類を検出した。
組合が基準超過の原因を調査している。排ガスを処理する集じん装置のフィルターに付着したばいじんが交換の際に落ちた可能性などが考えられるという。
組合は2010年6月にクリーン21から運んだばいじんに基準値超のダイオキシン類が含まれていたことを6月23日に発表した。同センターはこの日以降、クリーン21が持ち込むばいじんと焼却灰の受け入れを停止しており、「今後同じ問題が起きないよう原因究明と改善策の報告を求める」(業務課)としている。