<皇室>天皇陛下「歴史学ぶこと、極めて大切なこと」
◇15年年頭の感想、終戦70年に触れて
天皇陛下は2015年の年頭に当たり、宮内庁を通じて感想を公表された。今年が終戦から70年という節目の年であることに触れ、戦争で多くの人々が亡くなったとし、「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なこと」と思いを述べている。(毎日新聞)
[記事全文]天皇陛下は2015年の年頭に当たり、宮内庁を通じて感想を公表された。今年が終戦から70年という節目の年であることに触れ、戦争で多くの人々が亡くなったとし、「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なこと」と思いを述べている。(毎日新聞)
天皇陛下の感想と詠まれた歌
- 天皇陛下の新年の感想(全文)
- 読売新聞(1月1日)
昨年は大雪や大雨、さらに御嶽山の噴火による災害で多くの人命が失われ、家族や住む家をなくした人々の気持ちを察しています。
また、東日本大震災からは四度目の冬になり、放射能汚染により、かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。
また、東日本大震災からは四度目の冬になり、放射能汚染により、かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。
昨今の状況を思う時、それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ、地域を守っていくことが、いかに重要かということを感じています。
本年は終戦から七十年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています。
この一年が、我が国の人々、そして世界の人々にとり、幸せな年となることを心より祈ります。
本年は終戦から七十年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています。
この一年が、我が国の人々、そして世界の人々にとり、幸せな年となることを心より祈ります。
読売新聞(1月1日)
◆天皇陛下
〈神宮参拝〉
あまたなる人らの支へ思ひつつ白木の冴ゆる新宮(にひみや)に詣づ
〈来たる年が原子爆弾による被災より七十年経つを思ひて〉
爆心地の碑に白菊を供へたり忘れざらめや往(い)にし彼(か)の日を
〈広島市の被災地を訪れて〉
いかばかり水流は強くありしならむ木々なぎ倒されし一すぢの道
〈神宮参拝〉
あまたなる人らの支へ思ひつつ白木の冴ゆる新宮(にひみや)に詣づ
〈来たる年が原子爆弾による被災より七十年経つを思ひて〉
爆心地の碑に白菊を供へたり忘れざらめや往(い)にし彼(か)の日を
〈広島市の被災地を訪れて〉
いかばかり水流は強くありしならむ木々なぎ倒されし一すぢの道
◆皇后さま
〈ソチ五輪〉
「己(おの)が日」を持ち得ざりしも数多(あまた)ありてソチ・オリンピック後半に入る
〈宜仁親王薨去〉
み歎きはいかありしならむ父宮は皇子(みこ)の御肩(おんかた)に触れまししとふ
〈学童疎開船対馬(つしま)丸(まる)〉
我もまた近き齢(よはひ)にありしかば沁(し)みて悲しく対馬丸思ふ
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終戦から70年という節目の年
- 終戦特集 〜太平洋戦争の歴史を振り返る〜
- 時事通信
- 子どもが見た太平洋戦争
- Yahoo!きっず
- 歴史から読み解く 世界の中の日本 ―8月15日は何の日?
- 読売新聞