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[転載]黒木さんが訴えられた裁判の争点はやっぱり廃棄物不法投棄をしたグリーンサンド

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2014-12-25 01:03:58
テーマ:日向製錬所と黒木さん

黒木睦子さんを訴えた(株)日向製錬所と(有)サンアイが、審理の併合を裁判所に求め次回の裁判は併合とされましたが、併合を求めた原告の上申書を黒木さんがブログに書かれています。
http://blogjima.blog.fc2.com/blog-entry-114.html


それによると、併合を求めるのは”争点がグリーンサンドの安全性と健康被害の原因となっているかで同じだからと書かれており、訴状を見たとする人達の「この裁判は単なる名誉棄損、営業妨害に関するもの」、「グリーンサンドは別問題」とする意見が多いなか

以前にもグリーンサンドが軸となっていないのはおかしいとこのブログに書きましたが、原告側の上申書の内容を黒木さんが公開してくれたおかげで、やはりこの裁判はグリーンサンドが軸だと言う事がハッキリしました。

原告側も上申書にそんな事を書かなければ良かったものを、この上申書により単なる営業妨害にあって困っていると言う話ではなく、グリーンサンドの安全性で争う事を原告側も認識している事という事がわかり

併合を求める事により、完全に(株)日向製錬所と(有)サンアイは共同で裁判を起こした事も明確になりました。

しかし、そんな事をしたら誰しもに辻褄が合わない発言を防ぐ為だろ?と思われるだけだとか考えなかったのか不思議ですが

それよりもグリーンサンドをネットの力で各々が調べ、公表、議論する事が大事になってきたと思います。


忘れている?触れたくない?のが産廃問題で

この裁判は産廃問題ではない。とする意見もありますが、仮に意図していないとしても
「結果的に産廃になってませんか?」と疑うのが普通じゃないでしょうか。

だって、グリーンサンドを売ったという人もいれば、買ってないという人もいるし、造成工事が行われた地主はお金を払っていないと言っているんですよ?

グリーンサンドは、既に逆有償が濃厚なので、埋戻しがグリーンサンド単体で行われたのか、土と混ぜられたのかどうかを確認した上で

逆有償の次は、埋戻し材としてのグリーンサンドの市場が形成されているのか?と言う事が重要になってくると思います。JIS製品である骨材としてのグリーンサンドではなく、埋め戻し材としてのグリーンサンドの市場です。

埋め戻しに使われたのが仮にグリーンサンド単体又はほぼ全てがグリーンサンドであれば、そう言った使われ方の市場があるのか?という事で

日向市では水道管の埋戻しに使われているとの事ですが、グリーンサンドは砂の代替のはずですから、水道管の埋戻しに使うとしても、水道管の周りだけのはずで、その上は土が使われているはずですので、主な埋め戻し材がグリーンサンドという事は無いはずです。

土壌改良材としてのグリーンサンドについては以前書きましたが、原告側が安全性を証明する材料としてもう一つ話しているのが、肥料としてのグリーンサンドです。

肥料としてのグリーンサンドについては、フェロニッケルスラグを利用したリン酸質肥料の資料を見ると

「くみあいダブリン205号」
フェロニッケルスラグをリン酸と硫酸で分解し、水酸化マグネシウムで中和した肥料。

「くみあいダブリン特17号」
フェロニッケルスラグをリン酸と硫酸で分解し、重過リン酸石灰および水酸化マグネシウムで中和した肥料。


https://www.jstage.jst.go.jp/article/mukimate1953/1986/201/1986_201_107/_pdf


重要なのは、フェロニッケルスラグがそのまま肥料となる訳ではなく、分解、中和されて初めて肥料となる事です。


住民説明会では「JIS製品として認められているグリーンサンドを使う」とも説明されていますから、本当にJIS製品としてのグリーンサンドが使われたのか?となり、経済産業省の調べでは「JIS製品としてのグリーンサンドは使われていない」となっている上に

グリーンサンドは肥料としても使われるという説明も含め、JIS製品としてのグリーンサンドをたてにすり替えられた説明であった可能性が高い訳です。

住友系の(株)日向製錬所は一個人相手に何で自社製品であるグリーンサンドの説明がしきれず、裁判に持ち込んだのかも非常に疑問で

原告側は、何か隠さなければならない事があるのではと疑うのがふつうです。

黒木さんは経産省の調査記録を裁判で提出もしくは発言するのは必須で、この経産省の調査結果が黒木さんの逆襲の全ての始まりになると思いますので重要です。

グリーンサンドの埋戻材としての市場は、年間どのくらい生産され、どの位埋戻し材に使われ、どの位が廃棄処理されているのか?と言う所から探っていくのが良いと思いますが、日本鉱業協会あたりに統計を聞くのも一つかも知れません。

原告側もグリーンサンドが争点になると認識している訳ですから、黒木さんも産業廃棄物ではないのですか?という話を裁判でどんどん出して欲しいものです。

健康被害の原因となっているのか?について黒木さんは、病院で「子供の咳は風邪によるもの?」としか言われなかったとの事でしたが、ここは(株)日向製錬所にMSDS(安全データシート)の提出を求め記載内容を確認すべきです。

ネットで出たシリカの話も、発がん性についても大事ですが前記事にも載せた、MSDSの見本には、シリカ(石英)を吸い込んだ場合は咳が出ると書かれていますから、子供の咳の原因として今はこれだけでも無いよりはマシです。

シリカMSDS咳

また、今回の問題とは関係のない他のブログに2013年7月にこんなコメントが書かれています。

砂防柵が作られる前は、山の上に積まれたグリーンサンドの粉が、台風の強風に乗って、庭や屋根の上に降ってきていました。
近くで採れたほうれん草が食べるとジャリジャリしていたので、調べてもらったのですが、納得のいく回答は、返って来ませんでした・・・・”

http://beachmollu.exblog.jp/20790890/


グリーンサンドで困った事があった人は他にもいた様です。


転載元: 公徳心を流行らせよう


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