人目に触れることの少ない港の工事について紹介します。
◎現在の細島港の航空写真です。
人目には触れにくいですが、日向市にある細島港は海の工事が何件も行われていて、細島商業港地区には何台も起重機船等が並んでいます。
◎波が高くて作業が出来ない日はもっと並んでいます!
その中でも今回は北沖防波堤で使用されるケーソン製作工事現場に立ち寄りました。
ここで「ケーソン」ってなんだ?っと、思われた方がほとんどだと思いますが、ケーソンとはコンクリート製の箱のことで、防波堤の一部として使用されます。
ここで「ケーソン」ってなんだ?っと、思われた方がほとんどだと思いますが、ケーソンとはコンクリート製の箱のことで、防波堤の一部として使用されます。
◎まだまだ製作途中です(生コン打設中・・・)
北沖防波堤のケーソンは国内最大級のFD(フローティングドック)宏洋12000と呼ばれる作業用の台船で製作されています。高さが見えている部分で23mあり、重さ12,000tのケーソンまで製作できます。
このFDで製作されているケーソンは5階建てのビルぐらいの大きさで、高さ18m、幅20m・奥行32.2m、重量約7,000tで、細島港 北沖防波堤として使用するものです。7,000tってどのくらいの重量か見当もつきませんが、東京タワーが4,000t程度ですので、約1.5倍です。なおさら見当つきませんが…
◎先輩が真剣に立会中(筆者はカメラマン)
このケーソンが完成すると、細島港沖にある北沖防波堤の続きとして設置されます。(先程7,000tと言いましたが、これを海に浮かべて運びます。信じられないと思いますが中に詰め物をしないとケーソンって浮いてしまうのです!)これにより細島港内の波が穏やかになり、さらに安全に港を利用出来るようになります。
◎FDが沈んでケーソンを浮かべ、船でケーソンを引き出します。
◎細島 北沖防波堤の模型、車が小さく見えます。
◎80t波消しブロックです。筆者は身長188cm、比較になりません(@@;)
港湾工事はとてつもない力を持った自然を相手に整備をするため、規模が大きくなる傾向がありますが、中には小さな工事でも感謝される仕事もあります。
北部港湾では離島である島野浦も管轄しています。この島では漁港区域と地元住民の生活拠点が重なっていて、臨港道路が通学路となっている部分があります。しかしこの島の臨港道路には歩道がなく、通学時に危ない状況でした。そこで地元学校、警察、北部港湾が協議を行って、歩行者のためにラインを引くことにしました。
◎みんなで交通安全!
島野浦小学校の生徒さんたちも通学路が出来てニコニコです!
施工をした(有)サンライン日向の現場代理人である澤田さん(写真右端)談
「通学路を楽しそうに歩く子供たちの笑顔に、やりがいを感じています。」
施工をした(有)サンライン日向の現場代理人である澤田さん(写真右端)談
「通学路を楽しそうに歩く子供たちの笑顔に、やりがいを感じています。」
この島野浦に渡るときは、いつも海上タクシーの小島さんにお願いしています。現場まで直接渡してもらったり、ときには島の裏側まで見せてもらったり、いつも色々な要望に答えてもらっています。この場を借りてお礼申し上げます。
◎とても船が似合っています!
最後に、港が安全に利用出来るように作られている港の土木構造物にも興味を持っていただけたら幸いです!