Quantcast
Channel: 持続可能な開発(水・土・廃棄物)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2268

鉱滓ダム

$
0
0

d.hatena.ne.jp/beadriver/20120419/p1 - キャッシュ
県は15日、西目屋村砂子瀬にある旧尾太(おっぷ)鉱山の廃水処理施設で、マンガンや 亜鉛などの重金属を含んだ未処理の廃水が流出し、目屋ダムダム湖に流れ込んで いると発表した。廃水をためるピット(貯水槽)に砂が流れ込み、水が ...
kodou.lolipop.jp/motikosi-kousai.htm - キャッシュ
M越鉱山~鉱滓ダムへの道 「M鉱山」でネット検索したことのある貴兄は、検索結果の 画面に「鉱滓ダム崩壊」、「鉱滓ダムが崩壊して多量のシアン化合物がK野川に流入…」 という項目が多数表示されるのを目にしたことがあるだろう。 また、M ...
mric.jogmec.go.jp/public/kogyojoho/.../vol45_No2_02.pdf
2015年7月9日 - 鉱山の鉱滓ダム決壊の概要と影響. 2015.7 金属資源レポート. 46. 1.Mount Polley銅 ・金鉱山の概要. Mount Polley鉱山は、カナダの中堅鉱山会社である. Imperial Metals Corporation(以下、「Imperial Metals. 社」)が100%権益を保有し ...

2.鉱滓ダム決壊の概要と環境への影響
鉱滓ダムの決壊は2014年8月4日早朝に発生した。
ダムの北東部分、Polley Lakeに隣接する部分で堤防
が決壊し、そこからPolley Lakeへと鉱滓が流れ込む
と同時に、Hazeltine Creekを通じてQuesnel Lakeま
で流れ、河口付近に堆積した(図4参照)。堆積場か
らは鉱滓スラリーだけでなく、流出の過程で決壊した
堆積場の建設資材や浸食した陸地・木々等も下流に流
されており、総流出量は、鉱滓スラリー13.8百万m3
(うち鉱滓固形物が7.3百万m3、間隙水が6.5百万m3 )、
上澄水10.6百万m3、ダム建設資材が0.6百万m3の合計
約25百万m3であり、東京ドーム約20杯分にも相当す
る量が流出したことになる。
Polley LakeからQuesnel Lakeまでの約10kmの
Hazeltine Creekの水質は、適度なアルカリ性と硬度を
持っている。Hazeltine Creekの上流部分におけるベー
スラインモニタリングでは、溶解したアルミニウムや
銅、有機炭素、リンの天然の平均濃度がBC州水質ガイ
ドライン(British Columbia Water Quality Guidelines:
BCWQG)の基準を上回っており、鉱山開発に伴って全
ての数値が上昇を続けていた。Polley Lakeにはニジマ
スとロングノーズサッカーが生息しているほか、
Hazeltine CreekやQuesnel Lakeでもサーモンやニジマ
スをはじめとしてそれぞれ13種類、15種類の魚の生息
が確認されている。こうした魚や底生生物1等の水生環
境に加えて、土壌や植物等の陸生環境、先住民による
伝統的な土地の利用、野生生物等に対する鉱滓等流出
の影響に対する評価が現在も行われている。
MPMC社が2014年11月に公表した土質影響評価結
果では、堆積場で採取した全てのサンプルで銅の濃度
がBC州環境管理法に基づく汚染場所規制
(Contaminated Sites Regulation:CSR)の都市公園
土地利用基準(Urban Park Land Use standard:PL)
を超過し、一部のサンプルではバナジウムの濃度も同
基準を超過していた。

(1)汚染対策命令の発令
鉱滓流出の事態を受け、環境省は発生翌日の8月5
日、同法第83条4に基づき、MPMC 社に対して汚染対
策命令(Pollution Abatement Order)を発令し、以下
に示す指示を行った。

汚染対策命令の段階的アプローチ
影響評価段階
(Impact Assessment Phase)
事故発生から2016年8月まで、鉱滓ダム決壊による考古学、水文学、水質、土壌、沈
殿物の性質、地上資源及び水産資源等への影響に対する情報を収集し、環境への影響の
総合的な把握を行う。収集した情報は、長期にわたるモニタリング計画や最終的な復旧
計画の改善・更新のために活用する。

第1段階(Phase 1)
2014年10月から2015年6月にかけて、鉱滓ダム決壊の影響の軽減に注力すると共に、
雪解けによる増水の影響も含めて、更なる環境や人の健康・安全への悪影響を生じない
よう対策を行う。

第2段階(Phase 2)
 2015年7月から2016年8月にかけて、ダム決壊による影響の復旧を行う。

  Polley Lake、Quesnel Lake、Hazeltine Creek等
に流れた鉱山由来の原材料や堆積物を除去するた
めに適格な有資格者の指示に基づく措置と活動要
旨の提出
  予備的な環境影響評価(Environmental Impact
Assessment:EIA)を実施する適格な有資格者
の雇用、有資格者名報告と承認取得
  包括的EIAを実施する適格な有資格者の雇用と
有資格者名報告と承認取得
  予備的EIA完了後、予備的EIAに基づく早急な
汚染の浄化、軽減対策、管理の実施
  包括的EIA完了後、包括的EIAに基づく早急な
汚染の浄化、軽減対策、サイト復旧、管理の実施
  予備的EIAにおける方策を詳述した行動計画の
作成・提出
  包括的EIAにおける方策を詳述した行動計画の
作成・提出
  最新情報を記載した公式文書の提出
これに対してMPMC社は、8月6日に各要求事項に
対する一次回答を行い、その後も包括的EIAの行動
計画や作業計画、進捗レポート等を提出し、それらに
沿って作業を進めている。環境省は、それらの対策・
計画に対して細かな指示を加えながら、現地視察等に
よりMPMC社による活動を指導・監督している。9
月8日には、環境省職員が実施した検査で鉱滓ダムか
らの流出が依然として続いていることが判明し、早急
な流出低減策を講じるよう勧告した。

(3)修正汚染対策命令の発令
2015年5月27日、環境省はMount Polley鉱山の決
壊事故の結果として環境汚染が引き起こされている確
たる証拠があるとして、MPMC社に対して修正汚染
対策命令を発令し、以下の追加指示を行った。
  事故後環境影響評価(Post-Event Environmental
Impact Assessment)報告書を2015年6月5日ま
でに提出すること。
  植物のサンプリングと汚染物質の暴露や取り込み
の調査、底生群集のサンプリング、生息環境への
影響、動物性プランクトン群集、植物性プランク
トンのサンプリングのフォローアップとクロロ
フィルa分析、底生生物への影響等を含む追加の
事故後影響評価を実施し、毎年進捗報告を行うこ
と(第1回目の報告期限は2015年12月31日)。ま
た、当該報告書には鉱山の影響を受けた物質や堆
積物の範囲に関する記載も含めること。
  水の試料分析や流量測定、水分平衡、モニタリン
グプランに基づく水質保証データ及び現場計測
データの収集を継続し、それらのデータを3か月
に一度提出すること(第1回目の提出期限は2015
年8月15日)。
  上記に加え、追加対策として、上記に加えて人間
の健康や環境を保護するために必要と判断すれば
追加の対策を要求する可能性がある。
なお、モニタリングに関しては、図5に示すとお
り、流出発生当日からPolley Lake及びQuesnel Lake
において湖水のサンプリング・分析・公開も継続して
行っている。環境省ではHP内に今回の事故に関する
専用ウェブサイトを開設6し、事故の概要、許認可及
びそれに伴うレポート、原状回復作業の進捗、サンプ
リング及びモニタリングの情報、事故に伴う規制や
MPMC 社に対する指令等の情報を提供している。

(2)コーポレートガバナンスの改善
カナダ鉱業協会(Mining Association of Canada:
MAC)は、1996年に鉱滓と鉱山廃棄物の安全かつ環
境に配慮した管理を推進するタスクフォースを設立
し、鉱滓管理の向上に重点を置くべきであるとの判断
から、MAC鉱滓ワーキンググループを発足させた。
この取り組みの結果、運営・保守・査察マニュアルの
策定や鉱滓管理施設の監査・評価等、鉱滓施設の管理
に関するいくつかの指針が策定されている。現在、こ
れらは2004年にMACが開始した「Towards
Sustainable Mining(TSM)20」イニシアティブに取り
入れられ、加盟企業に厳格な遵守を求めている。
MACに加盟しTSMイニシアティブを受け入れさせ
ることで、最高の企業水準の責任を自覚させることが
できるため、鉱滓ダムの運用を申請する企業は、
MACの会員になるか、あるいは監査機能を含めた同
等の鉱滓管理向けプログラムへの参加を求める。ただ
し、Imperial Metals 社は加盟企業として当該プログ
ラムにも取り組んでいた中で今回の事故が発生したこ
とから、このプログラムが過信を植え付けるもので
あってはならない。

www.rist.or.jp/atomica/data/fig_pict.php?Pict_No=04-04... - キャッシュ
鉱さいダムの一例. ◇本図表を掲載しているATOMICAデータを参照するには下記を クリックして下さい。 鉱さいダムの一例 (04-04-01-04). RISTトップページへ, ATOMICA トップページへ.
www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=04... - キャッシュ
閉山した鉱山では、金属硫酸塩と硫酸を生成したり、鉱さいダムが乾燥して鉱さいが 飛散したり、ラドンを拡散したりして、周辺を汚染することがある。 鉱さいダム内の上澄液 は、再利用するが、余剰水はラジウム、ウラン、有害元素を除いた後、河川へ放流される 。
www.cee.ehime-u.ac.jp/~gm/research6.html - キャッシュ
1978年に発生した伊豆大島近海地震では,持越鉱さいダムが液状化によって破壊し 堆積物の流出事故が発生した。これを契機に鉱さいの液状化強度に関する研究は進め られたが,鉱さいダムのかん止堤部や全体の安定性に関する研究は多くない。
www.cee.ehime-u.ac.jp/~gm/sub1ji7.html - キャッシュ
1978年に発生した伊豆大島近海地震では、持越鉱さいダムが液状化によって破壊し 堆積物の流出事故が発生した。これを契機に鉱さいの液状化強度に関する研究は進め られたが、鉱さいダムのかん止堤部や全体の安定性に関する研究は多くない。
www.anlyznews.com/2010/10/blog-post_20.html - キャッシュ
この鉱滓ダムは、重金属などの有害物質と水分を分離するために、アルミニウム精製 時に生じる廃棄物(スラグ)を貯めていた。このスラグは、重金属や水酸化ナトリウムなど 毒性および腐食性の高い物質が含まれた赤土であり、触れると火傷を ...

鉱滓ダム

   
岐阜県飛騨市神岡鉱山にある鉱滓ダム(神岡鉱業所・和佐保堆積場)[1]
栃木県日光市足尾銅山にある鉱滓ダム(古河機械金属・簀子橋堆積場)[2]
兵庫県朝来市明延鉱山神子畑選鉱場の間歩谷ダム

  鉱滓ダム(こうさいダム、英語: tailings dam)は、鉱山選鉱製錬工程で発生するスラグ(鉱滓)を水分固形分とに分離し、その固形分を堆積させる施設である。鉱滓堆積場とも呼ばれる。


位置付け

  「ダム」という名があるように、広義のダムには含まれるものの、水を貯え、それを利用することを目的としていないため、通常は河川法の定める狭義のダムには含めない。立地はもっぱら鉱山近くのが利用され、構造は砂防ダムに似ているものや、アースダムに準じて捨石(ズリ)で築くものがある。後者の場合、支柱や基礎を設けていない場合が多く、またダムがスラグの固形分で満杯になった場合、台地状になった上に新しくダムを設けることがある。

ダムの機能

  浮遊選鉱湿式製錬シアン化法)で発生する重金属や、有害な化学物質を含む状のスラグ(スライム)を長時間貯蔵することによって、水分と重金属等を含む固形分が分離する。水分はダムの上に作られた水路から排水され、固形分は底に沈み堆積してゆく。排水は有害成分を含む事があるため、沈澱池などを経て河川に排出される事が多い。また、既存の水系の汚染やダムへの余分な水の流入を防ぐため、付近の河川は人工的に鉱滓ダムを迂回させる改修工事が行われる。

ダムの管理

  鉱滓ダムは鉱山の閉山後も廃水処理場で発生する中和物を堆積させるために利用されることもあるが、それ以外の場合は土を被せて緑化植林等に努める。しかし、閉山して長年の月日が経ち、特に鉱山を運営する企業倒産などで消滅した場合には放置されてしまうことが多い。
  前述の様にダムの堆積物は脆弱な状態にあることが多く、地震や集中豪雨など自然災害によって崩壊し、土砂災害や土壌汚染を引き起こすケースもある。このため、閉山後の管理は休廃止鉱山の最終鉱業権者が、あるいは鉱山会社の破産などで最終鉱業権者が消滅している場合には地方自治体などが担い手となり、鉱滓ダムの耐久・緑化工事を施すことが多い。

ダム決壊による被害

一定の基準で管理されている鉱滓ダムは、さまざまな安全対策を考慮した設計がなされているが、古い鉱滓ダムでは耐震設計(地震時慣性力、地震時動水圧など)が講じられていないものもあり、自重を支えきれない等の状況下で自壊するケースもある。

日本

1936年(昭和11年)には秋田県尾去沢鉱山において鉱滓ダムが決壊し、374人の犠牲者を出している。また、1978年(昭和53年)の伊豆大島近海の地震静岡県持越鉱山の鉱滓ダムが決壊し、製錬で生じたシアン化合物を含む堆積物が流出して狩野川を汚染した。
その他に、宮城県気仙沼市大谷鉱山の鉱滓ダムにおいて、2011年東北地方太平洋沖地震により液状化を起こし、その後、赤牛川にヒ素を含んだ汚泥土砂が流出した。さらに流出土砂は津波によって逆流し、土砂約4万m3が、引き潮の時に下流や漁港等の合計で5ヘクタールの土壌を汚染した。

アメリカ合衆国

1979年アメリカ合衆国のユナイテッド・ニュークリア社(現在のガルフ・ユナイテッド・ニュークリア社)が管理していたウラン鉱山の鉱滓ダムが決壊。ニューメキシコ州ナバホ族居留地を汚染した。また、流出したウランの鉱滓は、コロラド川の支流に沿って下流のアリゾナ州ネバダ州へ移動し流域一帯を汚染した。

ルーマニア

2000年ルーマニアのバヤ・マレ鉱山の鉱滓ダムが崩壊、シアン化合物や重金属を含む大量の土砂がティサ川へ流出した。ティサ川はドナウ川の支流であり、下流のハンガリーまでもが上水道用水の取水制限を行うなど、流域250万人の生活に影響を与えた。

ハンガリー

Ajka accident d38e36f0e9 b.jpg
ハンガリー赤泥流出事故
ハンガリー赤泥流出事故
2010年ハンガリーのアルミニウム精錬工場の工業廃液を貯蔵していた鉱滓ダムが決壊し、推計69万7000キロリットルの廃液が流出。窒息や強アルカリ性の廃液に触れた事による化学熱傷等によって多数の死傷者が出た。流出した鉱滓は周辺の土壌を強アルカリと重金属で汚染し、先述のルーマニアの時と同様ドナウ川の支流に廃液が流れ込んだため、下流域に環境被害が発生した。

脚注

関連項目


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2268

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>