株式会社カネカ
代表取締役社長 V 殿
代表取締役社長 V 殿
日 本 弁 護 士 連 合 会
会長
要 望 書
当連合会は、カネミ油症人権救済申立事件について調査した結果、貴社に対し、下記のとおり要望します。
当連合会は、カネミ油症人権救済申立事件について調査した結果、貴社に対し、下記のとおり要望します。
記
第1 要望の趣旨
1 申立人(油症被害者)らのうち、貴社(カネカ)から和解金等の支払を受けていないカネミ油症の被害者に対し、既に和解金等の支払を受けた者と均衡を失しない金額の金員を支払うこと。
2 国が行うべきカネミ油症の治療方法の研究・開発等に関する事業並びにカネミ油症の被害者に対する医療費、医療関連費及び生活補償費の支給に関する事業に対し、相当額の金員を支出して協力すること。
第2 要望の理由
調査報告書記載のとおり以
カネカに対する申立について
(1)食品の安全性は、食品製造業者に高度の安全確保義務を課すことだけで確保され得るものではなく、食品の製造工程において、食品の安全性に重大な影響を及ぼすおそれのある危険な資材・原料・装置等を提供する関連業者の安全確保のための取り組み等の寄与があって、はじめて万全のものとなることはいうまでもない。
とりわけ、PCBのような人体に極めて有害な合成化学物質は、万一、食品を介して人体に直接摂取されるようなことになれば、多数の人の生命・身体に計り知れない害悪を及ぼす危険性があるのであるから、供給者においては、その危険性につき事前に十分調査し、需用者に可能なあらゆる手段を尽くしてその物質の危険性を正確に認識させ、安全性の確保の重要性につき十分に注意を喚起させるべきである。
(2)カネカがカネミへ供給したカネクロール400は、閉鎖された循環系での使用を前提としたものであるが、カネカは、万一、それが漏出して製造過程でライスオイルに混入して食品として出荷されたならば、人体にどのような危害を与えるのかにつき、十分に調査・研究を尽くし、その調査・研究の結果に基づき、カネミに対し、カネクロール400の使用にあたっての危険性の警告及び情報の提供をなすべきであった。
ところが、前記のとおり、カネカは、PCBの危険性につき、事前に十分に調査・研究し、カネミに対して必要な警告を尽くしたとはいい難い。
カネミがカネクロール400を出荷した行為は、食品製造業者として著しい過失が認められるが、そこにはカネクロール400の危険性に対する認識不足も起因していたものと認められる。
仮に、カネカからカネミに対し、カネクロール400の人体への有害性に対する十分な警告と情報の提供がなされていれば、Xのカネクロール400の危険性に対する認識が変わっていた可能性、ひいては、Xによるカネクロール400が混入したライスオイルの出荷が防げた可能性は否定し難い。したがって、Yには上記の警告並びに情報提供をする義務を怠った過失による人権侵害性が認められるというべきである。
その上、カネカについての和解が成立して7年を経過した後の1994年には、我が国においても製造物責任法が制定され、製造者に厳格な責任を課すことが製造物による被害の防止と救済を図ることに資すること、そして、それが、社会の要請でもあるという考えが確立されてきていることに照らしても、人体に有害なPCB製品のカネクロール400を製造して食品の製造工程に利用させる目的でカネミに供給したカネカには、企業の社会的な責任という観点からしても、現在もなお続いている悲惨かつ深刻な油症被害の救済を行うことが求められると考える。
また、カネカが見舞金を支払った油症被害者は、和解をした油症被害者に限られており、そうでない油症被害者との間には大きな対応の格差が存在するのであり、この点についても、侵害されている油症被害者の人権の救済という観点から見逃すことはできない。
(3)以上から、カネカに対しては、記載のとおり要望する。
代表取締役会長
代表取締役社長 代表取締役副社長 取締役専務執行役員 取締役常務執行役員 社外取締役 監査役 常務執行役員 執行役員
菅原 公一 | |
角倉 護 | |
田中 稔 | Quality of Life Solutions Unit 担当兼R&D企画部・経営企画部・グローバル企画部・住宅Strategic Unit 担当 |
亀高 真一郎 | Material Solutions Unit 担当兼Material Solutions New Research Engine・原料部担当 |
石原 忍 | ESG推進部・IR・広報部・法務室・経理部・財務部担当 |
岩澤 哲 | ⽣産技術担当兼保安担当兼⽣産技術研究所・プロセス開発研究所・太陽電池・薄膜研究所・IoT Solutions Center・知的財産部・資材部担当兼信頼の生産力センター長 |
天知 秀介 | Nutrition Solutions Unit 担当兼新規事業開発部・OLED事業開発プロジェクト・BDP事業開発プロジェクト・物流Strategic Unit 担当 |
藤井 一彦 | Health Care Solutions Unit 担当兼Kaneka Americas Holding, Inc.(取締役社⻑) |
塗 靖明 | 総務部・秘書室担当 |
井口 武雄 | |
毛利 衛 | |
松井 英行 | 常勤 |
岸根 正実 | 常勤 |
藤原 浩 | |
魚住 泰宏 | |
川勝 厚志 | 信頼の生産センター長 |
青井 郁夫 | Foam & Residential Techs Solutions Vehicle 事業部⻑ |
穂谷 文則 | ⼈事部⻑ |
木村 雅昭 | Medical Devices Solutions Vehicle 事業部⻑ |
武岡 慶樹 | 新規事業開発部長 |
泥 克信 | PV & Energy management Solutions Vehicle 事業部長 |
榎 潤 | Foods & Agris Solutions Vehicle 事業部長 |
鷲見 泰弘 | IoT Solutions Center 長 |
牧 春彦 | 滋賀⼯場⻑兼⽣産技術研究所PI⾰新プロセス開発グループリーダー |
西村 理一 | E & I Technology Solutions Vehicle 事業部⻑ |
岡部 貫 | セメダイン株式会社(代表取締役社長) |
小森 敏生 | 経営企画部⻑兼経営企画グループリーダー |
安田 尊宗 | Pharma & Medical New Development Strategic Unit リーダー |
矢原 均 | Pharma&Supplemental Nutrition Solutions Vehicle 事業部長 |
上田 正博 | 生産技術研究所長 |
石橋 拓朗 | Kaneka North America LLC(取締役会長)兼Kaneka Americas Holding,Inc. |
水澤 伸治 | Kaneka Europe Holding Company N.V.(取締役社長)兼Kaneka Belgium N.V.(取締役社長)兼Kaneka Pharma Europe N.V.(取締役社長) |
落合 計夫 | 高砂工業所長兼西工場長 |
丸藤 峰俊 | ESG推進部長 |
上田 恭義 | 再生・細胞医療研究所長 |
企業理念
創立60周年を契機に、次の時代へつながる「変革」と「成長」を実現するために、新しい企業理念、カネカの目指す企業像、CSR基本方針を制定しました。
カネカの企業理念
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カネカの目指す企業像
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- 未来をつなぐ
- 研究開発型企業として、創意と情熱を持ち、市場ニーズを先取りした事業創造・新製品開発を行い、地球環境とゆたかな暮らしに貢献します。
- 世界をつなぐ
- 多様な人材がグローバルに活躍し、新興国を含めた世界の市場で存在感のある、真のグローバル企業を目指します。
- 価値をつなぐ
- カネカグループとしての一体感を大切にし、お互いに協力し、共に価値創造と事業展開に取り組みます。
- 革新をつなぐ
- 組織の壁や従来のやり方にとらわれず、社内外の知恵を融合し、絶えず革新に向けてチャレンジしていきます。
- 人をつなぐ
- カネカグループの成長の源泉は「人」にあると考え、人の成長を大切にしてイノベーションを実現します。
CSR基本方針
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- それぞれの国や地域の文化・慣習を理解して、地域に根ざした企業活動を行い、積極的に社会に貢献します。
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- 法令を順守し、自由競争に基づく公正な事業活動を行います。
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- 株主をはじめとするすべてのステークホルダーとのコミュニケーションを重視し、適切な情報開示を行います。
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- 全ての社員の人格や個性を尊重して、企業人としての能力開発と発揮を支援・促進します。
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- 安全を経営の最重要課題と位置づけ、健全かつ安全な職場環境づくり、製品の安全性確保、地球環境の保護に取り組みます。
カネカ・カネミ油症50年記念行事「油症の経験を未来につなぐ集い」
■日時 2018年11月17日(土)
■場所 福江総合福祉保健センター(長崎県五島市三尾野1丁目7番1号)
■スケジュール
10時30分~12時 第1部:記念式典
10時30分~12時 第1部:記念式典
13時~15時50分 第2部:分科会
分科会A:油症の医療と福祉を考える
分科会B:被害者と語り合い交流する
分科会C:食の安全と健康について考える
分科会D:油症について学び、伝える
関連行事
(1)現地交流会
■日時 11月18日(日)8時30分~16時30分
■場所 奈留:9時30分~11時30分、玉之浦:13時30分~15時30分
(2)写真パネル・資料の展示
■日時 11月17日(土)頃~数日間
■場所 福江総合福祉保健センター
分科会A:油症の医療と福祉を考える
分科会B:被害者と語り合い交流する
分科会C:食の安全と健康について考える
分科会D:油症について学び、伝える
関連行事
(1)現地交流会
■日時 11月18日(日)8時30分~16時30分
■場所 奈留:9時30分~11時30分、玉之浦:13時30分~15時30分
(2)写真パネル・資料の展示
■日時 11月17日(土)頃~数日間
■場所 福江総合福祉保健センター
(3)カネミ油症について学ぶ市民講座
■対象 中学生以上
■期間 5月~10月(全6回)
■場所 福江総合福祉保健センター
市民講座について詳しくは、市民講座チラシをご覧ください
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