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Channel: 持続可能な開発(水・土・廃棄物)
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VOCによる汚染土壌・地下水の原位置浄化工法で効率的な評価法を開発

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VOCによる汚染土壌・地下水の原位置浄化工法で効率的な評価法を開発

 
 竹中工務店は、VOC(揮発性有機塩素系溶剤)による汚染土壌・地下水を土壌の掘り起こしなしで浄化する原位置浄化工法で、VOCを分解する特定の菌を検出して増幅する方法を使った効率的な評価法を開発した。「嫌気性バイオスティミュレーション」と呼ばれる工法が効果的に実施でき、実証実験で性能を確認した。今後、開発した方法を積極的に展開する。
 開発したのは「LAMP法を用いた分解菌の評価法」。LAMP法は、特定DNAの検出・増幅方法を指す。従来と比べて工程が簡素化され、15分~1時間の短時間で検出対象の特定DNAを10の9乗(10億)~10乗(100億)倍に増幅し、必要な菌が得られる。高価で大型の検査機器が不要で機器移動が容易になり、汚染土壌・地下水がある現地での検査が低コストで短期間にできる。
 嫌気性バイオスティミュレーションは、VOC分解能力を持つ菌に栄養剤を与えて増殖・活性化させ、土壌浄化を促進する工法。VOC汚染で最も多いトリクロロエチレンやテトラクロロエチレンなどの塩素化エチレン類を効率的に分解する細菌が、どれだけ生息しているかの評価が重要になる。開発した評価法は、細菌の適用可能性の判定と対策実施中の適切な管理を可能にする。
 2010年4月に施行された改正土壌汚染対策法では、汚染した土壌を外部に持ち出すことに関して厳しい制約が加えられた。そのため、コストを抑えた環境負荷の低い原位置浄化の機会が増えている。工場などで嫌気性バイオスティミュレーションの適用件数が増加していることから、竹中工務店は、汚染土壌・地下水を効果的に浄化する新開発の評価法を合わせて提案していく。
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