心を洗って香となし 体を恭しんで花となす
心を洗って香(こう)と生し、体を恭(つつし)んで花と成す
弘法大師 空海全集 第六巻 性霊集 巻第八 530頁
この世界を生かし続ける、大自然の実相に育まれた植物の花とは、私たちの肉体そのものであり、花から放つ香りとは、まさに私たちの心である。そのように喩えられた「弘法大師 空海」のことばです。
≪和尚、皇帝を祈りたてまつらんが奉為(おんため)に)『大般若経』を転読する願文より≫ わが皇帝陛下は安定した心と深い智慧を身につけられ、智慧と慈悲の心が、その胸中にあふれておられる。自らの足を、この汚れた世に踏み入れられ、その手を、あらゆる生ある者のためにさしのべられ、この世の万民の父とし、あらゆる国の母となっておられる。
弘法大師は、香が匂いを発するように浄められた皇帝ご自身の心から、慈悲の心により社会を浄化して行き、美しい花が私たちの気持ちを和ませてくれるように、皇帝のつつしんだ行動から慈愛の心を育み、平和な社会を築かれるお姿を、心を洗って香となし、体を恭しんで花となす と喩えられたそうです。
しかし弘法大師のこの言葉は、皇帝のためだけのものではなく、現代に生きる私達も含め、全ての人々へのプレゼントであったような気がします・・・ぜひ、皇帝の部分を自分に置き換え、空海さんからのプレゼントを、受け取ってみて下さい。私たち一人ひとりが、自分自身の心の神(良心)であり、心の皇帝(王)なのですから・・・
全ての人々が心浄め 世界に安らぎや癒しを与え
儚く消えてゆく お香のようになり
一切の見返りを求めず ひたすら無心に咲いて
慈愛で人々を包み 和ませる花となる
この壁紙は、アルプスの風景です。百花繚乱に咲き誇る花々の、ひたむきさ、純粋さが大変美しいです。しかし私が一番気に入っているのは、光煌めく雲が流れる美しい空と、大自然の神々しい山々、いのちあふれる森と湖と風と大地が一体となったその中で、花々が咲き乱れているところです。
この壁紙から、すべての命が一つであり、お互いに生かし活かされている、真の生命世界の基本 を感じます。人間が気づかないだけで、この地球の上には、すでにたくさんの天国が、あるのかもしれませんね (*^-^*)
生命大宇宙天地一体 森羅万象すべての命を
ともにいかしていただいて ありがとうございます