前にも書いたが、隣同士の国は、基本的に仲が悪いものである。「日中友好」なんて美辞麗句を、田中角榮さん以降さんざん聞かされてきたが、私は、ここへ来て、非常に根本的な疑問に突き当たっている。
果たして、支那人は、日中「友好」なんぞ望んでいるのか?、ということである。我々日本人がイメージする「友好」とは、ほぼ水平かつほぼ対等な関係に立った上で交流を図ることである。しかしながら、いくら貧しくとも中華思想だけは頑として捨てないで来たあの支那が、他国との間で、水平かつ対等な関係など望んでいるだろうか。歴史を考えれば、答えはNoである。支那人が想定する他国との関係は、常に朝貢関係、隷属関係、服従関係のみではなかったか。こんな基本的なことをいまさら気が付いた私も私だが、大半の日本人は、友好という美辞麗句に酔い、支那も我々と同じ考えだと単細胞に信じてはいまいか。あやつらが言う「友好」は、あくまで表向きなものであって、心の中では舌を出し、他国をすべて下等なものとして見下しているのであろう(添付「東夷、南蛮、西戎、北狄、参照)。
またふっと疑問に思った。こういうメンタリティーを持つ支那人らだが、支那との真の友好国ってあるのだろうか。ネットで多少検索してみても、パキスタンとか、あと、せいぜいオーストラリアくらいしか引っかかってこない。パキスタンは疑問だったのだが、おそらく、インドと仲が悪いから、敵の敵は味方という見積もりで、インドを敵に回した時に同じように喧嘩をしてくれそうな相手国だと思って表向き友好を装っているのではないだろうか。オーストラリアに至っては距離が離れていて領土紛争と関係ないせいもあろうが、理由がわからない。とにかく、支那は、他国との対等な友好、友情など築こうとは思っていないと見るべきだ。
以下は蛇足になるかも知れない。以前勤めていた会社(無論米国系外資)に、新しいVP(副社長というより日本支社の社長という立場)が来た。この人は、アジアに無知な典型的白人であり、アジア人は何国人であっても誰もが同じに見えたらしかった。持論は「日本が駄目なのは香港に学ばないからだ」で、それまでアジアで最も売り上げの大きい国として、日本は何でも独自に決めていたのに、この人が来て以降、何でもレポートto香港になってしまった。結果、この人は、日本人と支那人が死ぬほど仲が悪いことを、うんざりするほど知ることになった。結局この人はあまりアジアでは成功せず、他地域へ異動していった。