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尖閣最短距離の台湾離島で海鳥の日台合同調査

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尖閣最短距離の台湾離島で海鳥の日台合同調査
2012.10.28 21:00

 
28日、沖縄県・尖閣諸島に近い台湾の離島、彭佳嶼で、アホウドリの再繁殖について台湾の研究者らに説明する山階鳥類研究所の平岡考専門員(右)(吉村剛史撮影)
 
 【台湾北部・彭佳嶼(ほうかしょ)=吉村剛史】沖縄県・尖閣諸島に最も近い台湾北部・基隆沖の離島、彭佳嶼で28日、海鳥の育成に関し、日台の鳥類研究者らによる初の合同調査が実施された。主催した台湾の野鳥学会では結果をもとに、約60年前までに絶滅した同島のアホウドリの再繁殖を目指していく。
 彭佳嶼は尖閣諸島の約140キロ西に位置する台湾側の島で、馬英九総統が9月、尖閣の台湾の主権などを訴えた場所でもある。
 調査は台北で開かれた鳥類フォーラムの出席者ら約20人が実施。日本からは小笠原諸島でのアホウドリの再繁殖に携わった山階鳥類研究所の平岡考専門員らが招かれた。平岡氏は、実物大の模型を設置するなどして、尖閣に生息するアホウドリを誘導して繁殖させる可能性などを指摘した。
 台湾の野鳥学会の黄柏鈞秘書長は「野生動物の保護は領土問題とは別。ぜひ日台の協力で再繁殖を実現させたい」と話していた。

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