金利の優遇期間が決まっているからこそ、より効率よく資金を増やす6つのテクを公開! 退職金の振り込み先の指定や年金の受け取り先の指定など退職までの事前準備も大切なポイントだ!
地銀の東京支店は預け入れができない場合も!
退職金専用預金は、預け入れ可能期間を退職金受け取り後3カ月〜1年以内に設定している銀行がほとんどなので、1年間でいかに素早く効率的に動くことができるかがポイントとなる。
退職前に準備しておきたいこともある。まず、年金の受け取り先に指定することで金利アップする銀行を探して、あらかじめその銀行に口座を作り、勤務先で年金の受け取り口座に指定しておくこと(テク1)。
同様に、勤務先に、退職金の最初の振り込み先として高金利の銀行の口座を指定しておくことも重要だ。これは資金移動の手間と、余分な振り込み手数料を省くという点で大切なポイントとなる(テク4)。
さらに地方銀行には高金利の専用預金が多いが、じつは東京支店では扱っていないことが意外に多いので注意したい。預け入れができるかを事前に各銀行の支店に確認してから出向こう。預け入れと解約の際に窓口に行くことを考えると、近所に支店がある銀行を中心に預け入れ先を決めるのが効率的だ。
金利をアップさせる3つのテクニック
【フル活用テク 1】
年金の受け取り先に指定してさらに金利をアップ!
年金の受け取り先に指定してさらに金利をアップ!
一部の銀行では、「退職して年金をココで受け取りますよ」と、その銀行の口座を年金の受け取り先に指定すれば、退職金専用預金の金利を上乗せしてくれる。しかも、2.5%から3.0%になるなど、0.5%も上乗せされるパターンが多い。
会社を辞める前に総務に相談して、あらかじめ金利の上乗せのある銀行の口座を年金の受け取り口座に指定して、金利アップを狙おう。
【フル活用テク 2】
退職金に預貯金を加えて複数行に分散!
退職金に預貯金を加えて複数行に分散!
退職金専用預金は、預け入れ限度額が「退職金受取額の範囲内」という銀行がほとんど。そして、預け入れる時に源泉徴収票などの退職金の証明書類を見せる必要がある。
ただ、退職金の紙幣を区別することはできないので、もし他に財形や保険の満期金などの預貯金があれば、それも他の銀行で退職金として預金しても大丈夫。退職金受け取り後1年以内にできるだけ多くのお金を増やそう。
【フル活用テク 3】
受け取った利息を一緒に預けて複利効果を狙う!
受け取った利息を一緒に預けて複利効果を狙う!
1つの銀行の預金で受けとった利息は、次に預ける銀行の資金に加えて預金すること。そうすれば、加えた利息にも利息がついて、次々と複利効果で資金を増やしていくことができる。
利息がついたことで退職金額以上になったり、預け入れができる限度額を超えた場合は、分散して複数の銀行に預け入れればOK。最大限に高金利の利息を受け取れるようにしよう。
★フルに高金利を享受するための裏ワザと地域別(関東、近畿、東海、九州、東北、瀬戸内)の銀行リストと預け先プランの詳細は本誌にて大公開!
(文/ザイ編集部)
*次回は「退職金を高金利で預ける6つのテクニック(資金移動編)」
*ダイヤモンド・ザイ2013年3月号(1月21日発売)に掲載
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