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Channel: 持続可能な開発(水・土・廃棄物)
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1.【廃棄物】指定廃棄物を安全に埋め立て処分 布製型枠で隔離層構築
 大林組は、放射能濃度が1キロ当たり8千ベクレル超の焼却灰など
指定廃棄物を埋め立て処分する際に、雨水の浸入を防ぐ隔離層を
簡易に構築できる「ベントスロープF工法」を、旭化成ジオテックと
共同で開発した。
廃棄物の表面に柔軟性のある布製の型枠を敷設し、その中に流動性の
高い遮水材を充填するもので、環境省が定めた遮水性能を満たすほか、
固化材を使用しないため不等沈下による変形にも追随し、長期にわたり
遮水性を維持できる。
また、施工中に降雨の影響を受けないことなどから、既存の工法に比べ
コストを2.3割削減できる点も大きな特徴。先月31日には、
大林組技術研究所(東京都清瀬市)で行った同工法の実証試験を公開し、
その優れた性能が注目された。


2.【除染技術】特種東海製紙の除染シート セシウム拡散防止を確認
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戸田建設は、特種東海製紙の除染シートを使用した実証試験を福島県内で
実施した結果、除染場所で風雨などにより拡散した放射性物質による汚染の
防止効果を確認した。
除染シートを約3カ月間設置した後、ゲルマニウム半導体検出器で
放射能濃度を測定した結果、周囲の土壌より2倍程度高い数値となり、
放射性セシウムの捕集効果があった。
山間部や住宅地の周囲、河川や農地周辺などへの設置を想定しており、
風雨による放射性物質の拡散防止や、井戸水など地下水の汚染防止が
期待できるとしている。
また同社は、特種東海製紙が開発中の「水フィルター」を福島県内の河川に
設置し、放射性セシウムの捕集効果の実証試験も実施している。
今後、これらの製品を活用し、同社の除染工法と併せ、除染および除染後の
放射性物質の拡散防止対策として、関係自治体を中心に提案していく予定。
森林など除染されていないエリアから、雨水の流入などにより放射性物質が
生活圏で拡散する可能性が指摘され、同社の実験でも一度除染したエリアで
大雨により一時的に放射線の空間線量が上昇する現象が確認されているのが現状。
このため、自治体との意見交換でも、放射性物質の拡散防止に対するニーズが
高く、早急な対策が必要とされていた。
今回実証されたシートは、ゼオライトを不織布の間に均一に固着させた
「TT―除染シートSC」と呼ばれるもので、水中でイオン化したセシウムを
効率的に吸着・保持できるとしている。
一方、水フィルターは、ゼオライトと固着剤を織り交ぜたフィルターを3層に
並べた構造で、水中の放射性セシウムを捕集する。
これまでの実証試験の経過から、放射性物質の回収や拡散防止、
水質汚染防止などに、除染シートと同様の効果があるとしており、
同社では河川や用水路への設置などを想定している。
また、流れの少ない湖沼や水田用の吸着パックについても、
今後検証試験を実施していく予定。


3.【除染技術】リモナイトに放射線遮蔽効果 東理大発見
  東京理科大学理学部の矢島博文教授らの研究グループは、
酸化鉄を主成分とする「阿蘇黄土リモナイト」が放射性セシウムからの
ガンマ線を大きく遮蔽する効果のあることを発見した。
リモナイト中の金属成分の約7割を占める鉄がガンマ線を吸収する。
茨城県稲敷市内のホットスポットにおける実証試験で、リモナイトを
汚染土壌に1平方メートル当たり2センチの厚さで散布した結果、
空間線量が散布前の毎時0・58マイクロシーベルトから
同0・15マイクロシーベルトへと74%低下した。
 同グループでは、リモナイトの散布により、いかなる場所でも
年間1ミリシーベルト以下の環境を直ちに実現できるなどとしており、
除染や原子炉の廃炉処理への活用を探る考え。
今後の課題として、遮蔽効率の向上を図るため、焼成などによりリモナイトの
密度や酸化物組成、空孔サイズなどを改質するほか、放射線量に合った散布層の
面積や厚み、場所などの最適化を図るため、散布・施工方法を検討する方針。
リモナイトは熊本県の阿蘇山周辺から産出され、埋蔵量は1億トン以上あり、
日本リモナイト(熊本県阿蘇市)が採掘権を100%保有している。
 
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