新ベンチャー革命2013年2月10日 No.719
タイトル:中国の尖閣挑発も北朝鮮の核挑発も米国内の軍事覇権争奪を巡る暗闘の結果にすぎない:ヘーゲル氏の新国防長官人事の米議会承認如何で決まる近未来の極東情勢
1.北朝鮮が地下核実験の準備中?
マスコミ報道によれば、北朝鮮は2013年2月16日のキムジョンイル生誕記念日までに地下核実験を行う可能性が高いようです。北はすでに2回の地下核実験を行っていることになっています(注1)。過去、北は核実験の前にミサイル発射実験を強行しています(注2)が、直近では、2012年12月に宇宙開発ロケットに偽装したミサイル発射実験を行っていますので、近々、核実験を行う可能性が高いと言われています。
米国サイドからその準備中の人工衛星写真が公開されています。
北の核ミサイルの射程距離は1万キロであり、米国本土が射程内に入るという報道もあります(注3)。北の核攻撃ターゲットは米国本土であるかのような報道です。
これを聞いて、米国民はどう感じるのでしょうか。現実に米国民は至って冷静ですから、北が大陸間弾道核ミサイルを米国本土に向けて発射するとは思っていないのでしょう。一般の米国民はなぜ、北朝鮮が米国を敵視しているのか、よく理解できないのではないでしょうか。米国は国連WFP(世界食糧計画)を通じて北に食糧支援しているのに、なぜ、核ミサイルで狙われなければならないのか、確かに北朝鮮の対米威嚇は理解不能です。
2.イランやイラクが核をもつことに猛反対する米国戦争屋ネオコンは、なぜ、北朝鮮の核保有を黙認しているのか
周知のように、米国戦争屋ネオコンはイランやイラクの核保有を厳しく警戒していますが、北朝鮮の核保有は黙認しています、なぜでしょうか。
この素朴な疑問に日本のマスコミはまったく答えていません。またこのような疑問すら湧かない国民はもはや思考停止状態といえます。
ところで、本ブログの見方では、世界各国の核保有に非常に神経質なのは、米国戦争屋および親イスラエルのネオコンです。イランやイラクの核保有に彼らが警戒するのは、オモテムキいろいろ屁理屈をつけても、本音では、イスラエルの安全保障のため以外の何者でもありません。
一方、イランやイラクが核をもちたがるのは、敵対するイスラエルが核を保有しているからです。ただし、イスラエルは核保有国と国連などで正式に認められていませんが・・・。
世界各国の核保有の是非に関する米戦争屋ネオコンの論理は、核技術は自分たちが開発した技術であるから、自分たちの核保有は正当化されるが、自分たちの仮想敵国の核保有は断じて許さない!という理屈です。だから、反米国家イランなどは彼ら西欧の論理は非対称だと非難するわけです。
しかしながら、彼ら米戦争屋ネオコンの本音では、上記の非対称な理屈を、彼らが“ならず者国家”とみなす北朝鮮には適用していないのです、だから、彼らは北の核保有を黙認しているということです、口では一応、非難していますが・・・。
3.北朝鮮は米国戦争屋ネオコンにとって真の脅威国ではない
本ブログの見方では、北朝鮮は米国戦争屋ネオコンにとって、真の仮想敵国・イランやイラクと違って、本音ではまったく仮想敵国でもないし、脅威国でもないというものです。その証拠に、あれだけ北が核脅威を喧伝し、核挑発しても、米国戦争屋ネオコンはそれを黙認してきたからです。
しかしながら、もし、イランやイラクが、上記、北朝鮮と同様な核脅威挑発を彼ら米戦争屋ネオコンに向かってやったら、それこそ今頃、イランもイラクも米戦争屋ネオコンに全滅させられているはずです。
われら国民は、日本を私物化している米戦争屋ネオコンの核脅威論のダブルスタンダードの矛盾に気付くべきですが、彼ら米戦争屋ネオコンのプロパガンダ機関になりさがっている悪徳ペンタゴン・日本のマスコミは例によって、その矛盾に全く触れようともしません。われら国民は、マスコミの偏向性に気付くべきです。
4.米国戦争屋ネオコンにとって北朝鮮の存在価値とは
本ブログの見方では、極東にて日韓両国を私物化する米戦争屋ネオコンにとって、北朝鮮は敵役国(お敵さま)にすぎません。彼らの配下・極東米軍駐留の正当化のために、北朝鮮脅威はなくてはならぬ必須条件なのです。そこで、米国民や日韓国民を欺くために、北朝鮮脅威が常に演出されるわけです。
要するに、米戦争屋ネオコンは、水面下で北の軍部とつながり、必要に応じて、米国民や日韓両国民を脅かしてもらっているということです。上記、食糧支援はそのためのお礼という位置づけです。
5.核弾頭を北朝鮮が単独で開発できるはずがない
ところで、そもそも、あの貧乏国家・北朝鮮はなぜ、核技術をもっているのでしょうか、かつて北がソ連の属国時代にソ連が核技術を教えたという見方も成り立ちますが、あのケチなソ連が、属国にすぎなかった北朝鮮に易々と核技術を教えるとは思えません、なぜなら、属国・北朝鮮に核を持たせることはソ連にとって何の利益もないからです。そこで、通説では、核保有国のパキスタン経由で北は核技術を入手したということになっています(注4)。それはまったくウソではありませんが、それだけでは実用的な核技術をもつのは難しいと思います。
ちなみに、米戦争屋ネオコンはブッシュ政権時代にインドとパキスタンの核保有を認めていますが、これは、インドとパキスタンを対立させて分断統治するためです。いざとなれば、両国間で核戦争を起こさせれば、地球の人口減に貢献できることも視野に入っているでしょう。
さて、北の核技術に関する本ブログの見方、それはズバリ、北朝鮮は米戦争屋ネオコンから核技術を入手していると思います(注5)、だから、北はいくら核挑発しても、米戦争屋ネオコンから核攻撃されることがないのです。
米戦争屋ネオコンにとって、彼ら本来の仮想敵国であった旧ソ連が崩壊した今、北の核脅威は、ソ連崩壊後も日韓両国に駐留し続ける極東米軍の予算獲得に必須条件なのです。
6.キムジョンイルは、米戦争屋ネオコンの敵役に嫌気が差したので息子に交替させられた?
2011年12月、北の将軍様キムジョンイルが処分され、今、息子のキムジョンウンに交替させられていますが、本ブログの見方、それは、キムジョンイルが米戦争屋ネオコンの呪縛から脱しようとして、中露に接近したからでしょう。
キムジョンウンは、米戦争屋ネオコンと水面下でつながる北の軍部に操られているパペットです。さらに言えば、ジョンウンはスイス留学時代から、米戦争屋ネオコンの得意技“MKウルトラ”(注6)洗脳技術ですでに洗脳されているでしょう。
7.中国海軍の尖閣挑発も北朝鮮の核挑発も同根
昨今の中国海軍の尖閣挑発(注7)も、今回の北の核挑発(注3)も、米戦争屋ネオコンと水面下でつながる中国軍事勢力および北朝鮮軍事勢力が実行していることは明らかであり、いずれも、極東米軍の存在意義を米国民に認識させ、オバマ政権の計画している米国防予算のリストラによる極東米軍の縮小・撤退を回避する狙いがあるのでしょう。
ところで、最近、米韓の軍事演習(2013年2月4日~6日)(注8)が日本近海で行われています。上記の中朝の挑発行動と見事に同調していますが、この米韓軍事演習は不自然なほどタイミングがよいです。
同時期、オバマ二期目政権が新国防長官に指名したアンチ戦争屋ネオコンの権化・チャック・ヘーゲル氏の議会承認人事議案に共和党内の米戦争屋ネオコン連中が猛反対しています(注9)。
以上からわかるのは、中国の尖閣挑発も北朝鮮の核挑発も、結局、米国内での米戦争屋ネオコンvsアンチ米戦争屋のオバマ二期目政権の暗闘の結果にすぎないということです(注10)。
当面、オバマ大統領によるヘーゲル氏の新国防長官指名議案が米議会で承認されるかどうかが、近未来の極東情勢を左右するのではないでしょうか。
注1:北朝鮮の核実験(2009年)
注2:北朝鮮によるミサイル発射実験(2012年)
注3:時事ドットコム“北朝鮮ミサイル「射程1万キロ」=米本土、圏内かー韓国分析・核実験準備も”2012年12月12日
注4:北朝鮮核問題
注5:本ブログNo.689『貧困小国・北朝鮮の核技術もミサイル技術も日韓国民の血税で賄われている疑惑あり:北朝鮮脅威を煽る似非右翼候補に絶対投票するな!』2012年12月9日
注6:MKウルトラ計画
注7:本ブログNo.718『尖閣挑発は中国の罠:日本の有事にアメリカ様は救世主となってくださるのか、親米右翼のみなさん!』2013年2月8日
注8:AFP BB News“米韓が合同軍事演習、日本海”2013年2月4日
注9:excite ニュース“ヘーゲル氏は国防長官にふさわしいのか?米公聴会「大荒れ」の理由”2013年2月4日
注10:本ブログNo.716『オバマ政権内の反戦主義閣僚と米国戦争屋の暗闘開始:極東米軍リストラのために北朝鮮脅威に終止符が打たれるかも』2013年2月3日
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