施設概要
1969(昭和44)年、旧宇宙開発事業団の発足とともに設立された種子島宇宙センターは、総面積約970万平方メートルにもおよぶ日本最大のロケット発射場です。鹿児島の南、種子島東南端の海岸線に面しており、世界一美しいロケット発射場と言われています。
このセンターでは、ロケットの組み立てから打ち上げまで、そして衛星の最終チェックからロケットへの搭載までを行っており、我が国のロケットや人工衛星の打ち上げを担う施設です。施設内には、H-IIAロケットやH-IIBロケットを打ち上げる大型ロケット発射場、これらのロケットで打ち上げられる人工衛星や探査機を組み立て、試験をする衛星組立棟、衛星フェアリング組立棟、北方には「増田宇宙通信所」、西方に「宇宙ヶ丘レーダステーション」「光学観測所」などの追跡設備が整備されています。
こうした施設・設備を使って、人工衛星打ち上げまでの一連の作業、打ち上げの秒読み作業、発射後の追尾等の作業などを行い、実用衛星打ち上げの中心的役割を果たしていますが、今後も人工衛星の需要の増加が見込まれ、ますますの活躍が期待されています。
主要施設
大型ロケット発射場
整備・組立の終わったロケットを射点に移動させ、液体燃料の充填を行い、ロケットの打ち上げを行います。種子島宇宙センターには、第1射点と第2射点の2つの大型ロケット発射塔が整備されています。
大型ロケット発射場配置図
大型ロケット発射場配置図
第2衛星組立棟
大型ロケットで打ち上げられる人工衛星の組立・整備・各種試験を行う施設です。
総合指令棟
ロケット・衛星・地上設備・追尾局・気象等各系の打ち上げ作業に関する指令管制を行う施設です。