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Channel: 持続可能な開発(水・土・廃棄物)
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[転載]事業としてのイノベーション

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イノベーションに取り組むには、何よりも「われわれの事業は何か、どうあるべきか」という問いから始める必要があります。この問いから生まれる定義が、イノベーションとして取り組むべきことを教えてくれるからです。
 
そのうえで新しいことや今日とは違ったものを生み出すための活動を、その基幹的な活動においてしっかりした目標を立て、その目標に取り組むための活動を組織する必要があります。
 
企業においては、目標を立てて取り組むべき基幹的な活動に、製品サービス、顧客と市場、流通チャネルを含めた管理活動の三つがあります。
 
そのうち新製品サービスと新市場などのマーケティングの目標を達成するのに必要なものとして、イノベーションの目標を立てます。
 
流通チャネルなど管理面の経営資源の目標を達成するのに必要なものとして、イノベーションの目標を立てます。
 
これらのイノベーションの目標には、短期的な目標でかなり具体的なものと長期的な目標として目指すものと二つに分けて立てることが、イノベーションの取り組みを実りあるものにします。

目標を立てたならば、それをどのように取り組むのか具体的な活動計画を立てます。
 
プロジェクトチームの責任者は誰か、いつまでに行うのか、予算の規模、成果は何か、そして関係者は誰か、この計画に関係する部署と影響を受ける人たちと部署はどこか、このプロジェクトの進捗状況を誰に知らせるべきか、などを具体的に立てます。
 
プロジェクトマネジャーは、成果をあげるためにこの計画の狙いをしっかり理解し、行動計画を立て、チームをつくり上げます。
 
このような自律的なチームとしてイノベーションの活動を組織化することがイノベーションの成果を大きなものにします。

要約していえば、新しいことや今までとは異なるものに取り組むには、製品サービス、市場、流通チャネルなどの基幹活動にイノベーションの目標を立て、その実行計画を立てることが求められます。
 
ドラッカー博士の提言です。
「イノベーションは、機能としてではなく、事業として組織しなければならない」「新しいことに取り組む決定をしたならば、直ちにプロジェクト・マネジャーを任命しなければならない」「イノベーションにおいては、これから行こうとする場所から、いましなければならないことへとさかのぼって仕事を組織する。イノベーションのための組織構造はチーム型組織である」(「マネジメント<下>293・294頁」ドラッカー名著集)
 
 
 
 
 

転載元: ドラッカー・マネジメント読本/マネジメント・フロンティアQネット


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