RADIEXメールマガジン 除染ニュース No.33
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RADIEXメールマガジン「除染ニュース」は放射能除染・廃棄物処理に
関するニュースを配信する無料マガジンです。
本メールマガジンは事務局より、RADIEX2012出展者の方や、
ご来場いただいた皆様、環境新聞の除染アンケートをお願いした
自治体の方々をはじめ、関係者の方々にお送りしています。
次回の「RADIEX2013(環境放射能除染・廃棄物処理国際展)」は、
2013年9月25日(水)~27日(金)の3日間、科学技術館・展示ホール
にて開催します。
只今出展者募集中です。
http://www.radiex.jp
*** 目次 ***
1.【除染技術】セシウムとストロンチウム 99%以上を同時に除去
2.【総合】土壌蓄積量が前年度の2~3倍に 森林のセシウム分布
3.【廃棄物】放射線量99%低減 除染用フレコン
4.【測定・分析】牛肉の放射能分析認証標準物質を開発
1.【除染技術】セシウムとストロンチウム 99%以上を同時に除去
└─────────────────────────────
日立製作所と日立GEニュークリア・エナジーは、
東京電力福島第1原子力発電所で発生する高濃度の
滞留水を処理する吸着剤を共同開発した。
チタン酸塩化合物に特殊な処理を施すことで、
放射性のセシウムとストロンチウムを99%以上の
高効率で同時除去し、厚生労働省が設定した飲料水の
新たな基準値である1当たり10ベクレル以下を
満足させることもできるとしている。
日立グループでは、今回開発した吸着剤をはじめとする
各種の吸着剤により、放射性物質を含むさまざまな汚染水を処理し、
今後とも福島第1原発事故の収束と周辺地域の復興に貢献していく考え。
2.【総合】土壌蓄積量が前年度の2~3倍に 森林のセシウム分布
└─────────────────────────────
農林水産省は先月29日、福島県内の森林における放射性セシウムの
分布状況調査(12年度)の結果をまとめた。
前年度に続き、東京電力福島第1原発からの距離が異なる川内村、
大玉村、只見町の3町村で、土壌や落葉層、スギ、アカマツ、コナラの
各樹木の部位別の濃度などを調査したもの。
それによると、樹木に沈着した放射性セシウムが雨などに洗い流されたり
落葉層の分解で土壌表層に吸着保持されたため、土壌中(深さ0~5センチ)
の蓄積量が前年度に比べ2.3倍に増加した。
また、森林全体の蓄積量は、放射性セシウムの物理的減衰(1年間で約14%)
以上に減少していないことなどから、森林外への流出量は少ないなどとしている。
同省では、今回の調査結果を踏まえ、より効果的な除染技術の検証・開発などに
取り組んでいく方針。
3.【廃棄物】放射線量99%低減 除染用フレコン
└─────────────────────────────
辰野(大阪市中央区)は、凸版印刷が開発したゼオライト機能紙
「エフエス・ゼオ」を内袋に使用した除染用のフレキシブルコンテナバック
「ゼオコン」を開発し、今月から受注を開始した。
除染に現在使われている完全防水タイプのフレキシブルコンテナは、
コンテナ内に水も密封されるため、
1.かさばる 2.汚染した水が漏出する 3.腐敗性廃棄物のガスが発生する
――ことなどの問題が指摘されていた。
今回開発されたゼオコンは、内袋のゼオライト機能紙が放射性セシウム
を閉じ込める一方、コンテナ内に水が密閉されず、漏水が発生しても
ろ過機能で放射性セシウムの拡散を防止できる。
両社の実証実験の結果、放射線量が1リットル当たり1万6800ベクレルの
汚水を同62ベクレルまでろ過し、放射線量を99%以上低減できたとしている。
4.【測定・分析】牛肉の放射能分析認証標準物質を開発
└─────────────────────────────
日本分析化学会は、科学技術振興機構(JST)の先端計測分析技術・
機器開発プログラムの一環として、放射能分析の妥当性の確認や測定器の
精度管理に使用する牛肉認証標準物質を開発した。
フレーク(薄片)状で、セシウム134、セシウム137、
カリウム40の放射能濃度の認証値が、国内12機関の共同分析結果を
基に決定されている。
価格(税込み)が2万1千円の100ミリリットル容器用(約50グラム)と、
10万5千円の1リットル容器用(約500グラム)の2種類で、
先月29日から頒布が開始された。
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メールマガジンでご紹介した記事の詳細や、その他の記事については、
環境新聞(毎週水曜日発行)をご覧下さい。
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にて開催します。
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1.【除染技術】セシウムとストロンチウム 99%以上を同時に除去
2.【総合】土壌蓄積量が前年度の2~3倍に 森林のセシウム分布
3.【廃棄物】放射線量99%低減 除染用フレコン
4.【測定・分析】牛肉の放射能分析認証標準物質を開発
1.【除染技術】セシウムとストロンチウム 99%以上を同時に除去
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日立製作所と日立GEニュークリア・エナジーは、
東京電力福島第1原子力発電所で発生する高濃度の
滞留水を処理する吸着剤を共同開発した。
チタン酸塩化合物に特殊な処理を施すことで、
放射性のセシウムとストロンチウムを99%以上の
高効率で同時除去し、厚生労働省が設定した飲料水の
新たな基準値である1当たり10ベクレル以下を
満足させることもできるとしている。
日立グループでは、今回開発した吸着剤をはじめとする
各種の吸着剤により、放射性物質を含むさまざまな汚染水を処理し、
今後とも福島第1原発事故の収束と周辺地域の復興に貢献していく考え。
2.【総合】土壌蓄積量が前年度の2~3倍に 森林のセシウム分布
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農林水産省は先月29日、福島県内の森林における放射性セシウムの
分布状況調査(12年度)の結果をまとめた。
前年度に続き、東京電力福島第1原発からの距離が異なる川内村、
大玉村、只見町の3町村で、土壌や落葉層、スギ、アカマツ、コナラの
各樹木の部位別の濃度などを調査したもの。
それによると、樹木に沈着した放射性セシウムが雨などに洗い流されたり
落葉層の分解で土壌表層に吸着保持されたため、土壌中(深さ0~5センチ)
の蓄積量が前年度に比べ2.3倍に増加した。
また、森林全体の蓄積量は、放射性セシウムの物理的減衰(1年間で約14%)
以上に減少していないことなどから、森林外への流出量は少ないなどとしている。
同省では、今回の調査結果を踏まえ、より効果的な除染技術の検証・開発などに
取り組んでいく方針。
3.【廃棄物】放射線量99%低減 除染用フレコン
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辰野(大阪市中央区)は、凸版印刷が開発したゼオライト機能紙
「エフエス・ゼオ」を内袋に使用した除染用のフレキシブルコンテナバック
「ゼオコン」を開発し、今月から受注を開始した。
除染に現在使われている完全防水タイプのフレキシブルコンテナは、
コンテナ内に水も密封されるため、
1.かさばる 2.汚染した水が漏出する 3.腐敗性廃棄物のガスが発生する
――ことなどの問題が指摘されていた。
今回開発されたゼオコンは、内袋のゼオライト機能紙が放射性セシウム
を閉じ込める一方、コンテナ内に水が密閉されず、漏水が発生しても
ろ過機能で放射性セシウムの拡散を防止できる。
両社の実証実験の結果、放射線量が1リットル当たり1万6800ベクレルの
汚水を同62ベクレルまでろ過し、放射線量を99%以上低減できたとしている。
4.【測定・分析】牛肉の放射能分析認証標準物質を開発
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日本分析化学会は、科学技術振興機構(JST)の先端計測分析技術・
機器開発プログラムの一環として、放射能分析の妥当性の確認や測定器の
精度管理に使用する牛肉認証標準物質を開発した。
フレーク(薄片)状で、セシウム134、セシウム137、
カリウム40の放射能濃度の認証値が、国内12機関の共同分析結果を
基に決定されている。
価格(税込み)が2万1千円の100ミリリットル容器用(約50グラム)と、
10万5千円の1リットル容器用(約500グラム)の2種類で、
先月29日から頒布が開始された。
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