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淡路島地震1年:大半が一部損壊 国の支援対象とならず

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淡路島地震1年:大半が一部損壊 国の支援対象とならず

毎日新聞 2014年04月13日 10時40分
危険な状態で放置されたままになっている古い民家=兵庫県洲本市炬口で、登口修撮影
危険な状態で放置されたままになっている古い民家=兵庫県洲本市炬口で、登口修撮影
 兵庫、大阪、徳島など5府県で計35人が重軽傷を負い、約8400棟の住宅が被害を受けた兵庫県・淡路島地震は、屋根瓦が落ちるなど一部損壊が99%を占めた。一部損壊は、支援金が公費支給される「被災者生活再建支援法」の対象とならず、淡路島・洲本市では多くが復旧したものの、その費用が暮らしを圧迫。民家が取り壊され更地になったり、空き家が目立ったりする所もあり、地域の衰退を懸念する声が出ている。13日で発生から1年になる。
 洲本市では、地震直後に落下した屋根瓦や崩れた土壁などのがれき撤去が完了。市災害復旧支援本部は3月28日に解散した。
 特に被害が目立った同市炬口(たけのくち)地区。食料品店を経営する女性(65)の店舗兼住宅は壁とブロック塀が壊れた。兵庫県が災害援護金を支給する損害割合10%以上20%未満の一部損壊と判定された。夫(72)と2人暮らしで、約200万円かけて修繕したが、「県の助成は5万円ですずめの涙程度。老後の蓄えの一部を使ったので先行きが不安だ」と顔を曇らせる。
 市によると、炬口地区の人口は地震前(昨年3月末)の794人から地震後(今年3月末)は768人に減少した。住民によると、1人暮らしの高齢者が住民票を置いたまま子供の家に転居したり、施設に入ったりしたケースもあり、実際はもっと減っているという。
 地区内には所有者が分からず、傾いたままの民家や地震直後の危険度判定用紙が壁に張られたままの民家、建物が取り壊され更地になった所が点在する。中には、自宅が半壊した山下清文さん(73)、和美さん(74)夫妻のように「住み慣れた場所で暮らしたい。近所には知り合いも多く、安住の場所だから」として、地区内で中古民家を買って移り住んだケースも。ただ、住民からは「このままでは高齢化が進み、人口も減って地域が衰退してしまう」と危惧する声が出ている。
 炬口住民会の岡田清隆会長(68)は「復旧の後片付けはできたが、行政の取り組みが見えない。少子高齢化が進んでいる地区なので、災害に備え、避難路整備や道路拡幅など安心して暮らせる街づくりが欠かせない」と指摘する。【登口修】
 【ことば】淡路島地震
 
2013年05月10日

淡路島地震による災害に対する義援金の無料送金サービスの実施

 淡路島地震による被災者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。
 全国のゆうちょ銀行および郵便局の貯金窓口(簡易郵便局を含みます)では、以下の団体に宛てた義援金の無料送金サービスを5月13日から実施いたしますので、お知らせいたします。
 なお今後、この度の地震による災害に関して、受付団体の追加や取扱期間の延長等があった場合には、随時、ゆうちょ銀行Webサイトでお知らせしてまいります。
【掲載ページ】義援金送付
 
振替口座名称(加入者名) 口座記号番号 取扱期間
淡路島地震洲本市義援金00950-4-11772013年5月13日(月)から
2014年3月31日(月)まで
 ※ATMによる通常払込みは有料となります。
 
【お客さまのお問い合わせ先】
ゆうちょコールセンター
0120-108420
〔受付時間 平日 8:30~21:00
        土・日・休日・12/31~1/3 9:00~17:00〕
 
【参考】プレスリリース資料
 
 
 淡路島地震は、2013年(平成25年)4月13日)5時33分頃、日本の兵庫県淡路島付近を震源として発生したマグニチュード6.3の地震である。淡路市でこの地震最大となる震度6弱を観測した。同市と洲本市で住家の一部損壊が2,000棟以上に上ったのをはじめ、液状化による施設被害、水道管破損による断水などの被害が発生した。
 
 
 

観測・推定された揺れ

観測震度

 淡路市の郡家志筑の2地点でこの地震最大の震度6弱を観測した。両地区は震央の北東にあり播磨灘大阪湾に面している。また、南あわじ市広田、湊と淡路市久留麻の3地点で震度5強を観測した。淡路島を中心とした近畿地方岡山県香川県徳島県で震度4以上を観測した地点があり、震度1以上を観測した地点は九州から中部地方に及んだ。
 淡路島を含む兵庫県内で震度6以上を観測したのは、18年前に発生した兵庫県南部地震以来であった。このときは神戸市や淡路市などで震度7を観測している。

被害と影響

負傷者

 死者は出なかったが、重傷9人、軽傷25人の合わせて34人が負傷した(消防庁、5月14日18時付)。内訳は、淡路市と洲本市でそれぞれ7人など兵庫県内で28人など。 
 淡路市の高齢男性が避難のため自宅の窓から飛び降りて骨折、明石市で高齢女性がベッドから落ちて骨折するなどしている。淡路島は阪神・淡路大震災の際にも被害を受けたが、その時の教訓から住民は比較的冷静に対応したとも報じられている。

建物・施設

地震により壊れた塀、洲本市栄町の千福寺にて
 
 消防庁の5月14日18時付のまとめによると、淡路市で住家全壊1棟・半壊26棟・一部破損2,482棟、洲本市で住家全壊5棟・半壊39棟・一部破損3,768棟、南あわじ市で住家半壊1棟・一部破損1,709棟などとなっている。被害件数は、市内最大震度6弱の淡路市よりも市内最大震度5強かつ震央となった洲本市の方が多かった。
 
 兵庫県のまとめによると、建築物の被害が目立つ地域で行われる応急危険度判定は、淡路市では旧津名町の志筑・塩田、同市旧一宮町の郡家の各地区、洲本市では市街地の塩屋・炬口・物部・本町の各地区が主な対象となった。
 
 淡路市では、国土技術政策総合研究所建築研究所が合同で行った被害調査によると、志筑・網城・下司の各地区の市街地で家屋被害が目立った。報道でも、同市では住宅の屋根瓦の落下や壁の亀裂、地割れなどが多数発生した地域があったと報じられている。
 同市志筑にある関西看護医療大学は、学内に被害が出たため地震発生の翌週を休校とした。また同市内では、淡路ワールドパークONOKOROや淡路市役所周辺など、沿岸を中心に液状化現象とみられる泥水の噴出や舗装の亀裂が発生した。国土交通省の調査では、液状化は志筑地区の特に臨海部の埋め立て地に集中しており、宅地では大きな被害は見られなかった。
 
 一方、震度6弱となった震度計がある同市郡家地区の市街地では、阪神・淡路大震災後に建て替えが進んでいて、被害は瓦の落下がまばらに見られる程度であったという。同市富島地区(旧北淡町)でも、同震災で地区の建物の8割が全半壊する被害を受けて以降、道路の拡幅や公園整備など地震防災を意識した再建を進め、産経新聞によれば「瓦1枚落とさなかった」ほどの軽微な被害だという。
 
 洲本市では、前述の国土技術政策総合研究所・建築研究所合同調査によると、炬口・本町・物部の各地区で家屋被害が目立ったといい、その背景として扇状地であり近隣地区と比較して地盤が比較的弱い事が挙げられた。報道でも、屋根瓦の落下被害や水道管の破損、洲本第一小学校校庭の地割れ等が報じられている。毎日新聞は同市炬口地区の住民の話として「阪神・淡路大震災の時よりも被害は大きかった」と報じている。
 
 南あわじ市でも水道管の破損などの被害が報じられている。一方大阪府でも、住宅の土壁の損壊や水道管の破損が報じられている。
 
 
 
 

【写真特集】兵庫・淡路島で震度6弱

2013年04月13日
18枚目/35枚中
地震で瓦が落ちた淡路城=兵庫県淡路市で2013年4月13日午前8時38分、本社ヘリから山崎一輝撮影
 

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