両陛下、水俣病患者の話お聞きに 慰霊碑にご供花
2013.10.27 22:17[両陛下ご動静]
初めて水俣市を訪れた天皇、皇后両陛下は27日、水俣湾に臨む「水俣病慰霊の碑」に供花、症状の重い患者と懇談された。市立水俣病資料館では語り部の会の話に耳を傾けられ、陛下は「本当にお気持ち、察するに余りあると思っています」と声を掛けられた。
両陛下は、患者で同資料館語り部の会の緒方正実会長(55)から、水俣病を周囲に隠していたことを後悔し、患者認定を得た半生について聞かれた。宮内庁によると、両陛下が公式の場で水俣病患者と会われたのは初めてという。
陛下は、「やはり真実に生きるということができる社会をみんなで作っていきたいものだと改めて思いました」と述べた上で、「今後の日本が、自分が正しくあることができる社会になっていく、そうなればと思っています。みながその方に向かって進んでいけることを願っています」と、異例の長い感想を語られた。