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[転載]謎だらけの東京電力の海側遮水壁の怪

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逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

謎だらけの東京電力の海側遮水壁の怪

2015年05月17日 | 放射能と情報操作
遮水壁の主な構造

『海側遮水壁』(廃炉プロジェクト)東京電力
汚染水の海洋流出を阻止するため、2012年5月より、1~4号機の護岸海側に遮水壁を建設しています。
全長約780mの海側遮水壁は、現在、約770mまで建設されたところです。(2015.1.1現在)

東京電力の『廃炉プロジェクト』によると、(今回の海側遮水壁とは別に)『凍土方式による陸側遮水壁』とのタイトルで、
『凍土方式による陸側遮水壁は、高い遮水性を確保できる凍結工法を用いて地下水の流れを遮断する目的で設置されます。
具体的には,冷凍機・クーリングタワーで冷却した冷媒(ブライン)をブライン移送管で圧送し,地中に配置した凍結管の中を循環させることで周辺の地盤を凍結させます。
現在は、凍結管の設置を進めており、2015年4月に一部(凍結しにくい箇所)の試験凍結、5月に山側全体の凍結が開始可能となる見通しです。』と書いている。
ところが、如何も現実のフクシマとの間には大きな乖離が存在するらしいのである。
何しろ、福島第一原発の1号基から4号基までの原子炉4基をぐるりと取り囲む1・5キロもの前代未聞の可塑性(失敗が明らかになれば、通電を停止して何時でも撤退が可能な一時的な施設)の凍土方式による陸側遮水壁は1年以上前からマスコミが報道しているので誰でも知っている。
ところが、護岸付近の海側遮水壁(鉄板やコンクリートなどの恒久的な施設)を1年も前から建設していた事実はマスコミが報道しないので、今まで誰も知らなかった。困ったことに余りにも不思議すぎて、少しも辻褄が合わないのるである。

『赤旗の久々の大スクープ?東京電力の海側遮水壁をメディアとして初めて報道する』

5月17日(日)の日本共産党機関紙しんぶんん赤旗には『福島第一原発 迷走する汚染水対策』と題する(「原発」取材班の)特集記事が社会面の半ページ近くの紙面をつかって、この摩訶不思議な謎だらけの東京電力の『海側遮水壁』を日本のマスメディアとして初めて取上げている。(今回の赤旗以外の他のメディアは一切沈黙していて何も報じない。初めて紙面で取上げた赤旗もウェブ上には当該記事が無い)
5月12日の自民党総務会は集団的自衛権の戦争立法を全会一致了承したが、採決前に村上誠一郎衆院議員(元行政改革特命担当大臣)が退席した。
村上氏は記者団に対し『説明されればされるほど謎が深まる』『賛成することができない』と 退席理由を説明している。
説明されると余計に謎が深まる安倍晋三の集団自衛権と同じことが、この東京電力のフクシマ(遮水壁)にもぴったり当て嵌まる。
当該の赤旗記事のサブタイトルが『困難増す地下水位制御』『問われる国、東電の責任』なのですが、読めば読むほど意味不明でフクシマの謎が深まるばかり。
フクシマでは、メルトダウンして原子炉圧力容器を突き抜けた核燃料のデブリが如何も危険な状態に陥っている可能性が有るらしいのである。
赤旗の(「原発」取材班)の特集記事では『対応の遅れに原子力規制委員からも苛立ちの声が出ています。』と有るが、余程記事を読んだ読者の方から苛立ちの声が出るような、何とも歯切れの悪い不親切で不透明な内容になっている。

『17日付け赤旗特集記事で、余計に増える謎の数々』

先ず一番最初の謎は矢張り、何故3・11から4年も経った今頃(他のメディアが一切報じず)赤旗だけが唯一『海側遮水壁』報じたかの謎だろう。(原子炉建屋地下の水流は自然現象であり、メルトダウン事故とは無関係に流れ続けていて今も昔もそれ程の変化は無い)
地下ダムによる止水ですが、明らかに何かの重大なタブーに抵触しているらしいのです。ところが、全てのマスコミが極度に恐れるそのタブーの中身が『何であるか』が分からない。
赤旗の記事によると、この東京電力の『海側遮水壁』ですが、汚染水の海洋流出を阻止する目的で、3年も前の2012年5月に建設を始めていて、しかも去年の夏ごろにはほぼ完成していた。
全長780メートルの『海側遮水壁』(地下ダム計画?)では海側の約10メートルの開口部を閉じれば何時でも完成という状態で工事は止まっている。
この東京電力の『海側遮水壁』の完成に、待ったをかけているのが原子力規制委員会(日本政府)らしいのであるから不思議だ。
4月22日の原子力規制委員会の検討会で、更田(ふけた)豊志委員は『(海側遮水壁の完成による止水は)・・・なかなか容認できるものではないと私は思う。』、『遮水壁だけで水位がこうなるという説明を認めるほど、私たちは(東京電力の)地下水のシュミレーションを信用していない。・・・あまりに賭けだと思う。』と指摘して、地下ダム方式(海側遮水壁の完成)にる止水に反対したという。
東電の推定によると、現在は『海側遮水壁』の開口部を通じて、毎日290トンの放射能汚染水が垂れ流されている。最近の1日当たりの流出量は放射性セシウムが16億ベクレル。全ベータ(ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質)が70億ベクレル。
4年前の3・11核事故以来一貫して基準値を遥かに超える放射性汚染水が福島第一原発から流出し続けているのである。
海側遮水壁の閉鎖による止水は最も緊急な課題だと思えるが、『もしも』の非常事態を心配する原子力規制委員会が必死で止めているのである。
(原子力規制委員会の更田委員らの、止水した場合の『もしもの心配』の中身ですが、赤旗記事の『地下水位の管理が難しい』は単なる口実程度で、本当は核燃料デブリの再臨界を隠したいのだろうと考えた方が辻褄が合う)

※逝きし世の面影ブログ2015年5月17日より「転載」

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転載元: ぐう、ちゃんの一言!!


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