TQM9000発展への解説ポイント
マネジメントレビューのやり方のひとつとして、例えば以下のようなやり方もあります。マネジメントレビューのためのインプットとして「マネジメントレビューチェックシート」を用いて明確にし、内部コミュニケーションで定めた内部会議一覧表に従って、経営者がレビューを実施し、マネジメントレビューからのアウトプットを「マネジメントレビューチェックシート」で明確にします。
マネジメントレビューの結果として、以下の事項の結論をだします。
a) 品質マネジメントシステムが適切、妥当、有効であること
b) 品質マネジメントシステムの改善の機会を評価
c) 品質マネジメントシステムの変更の必要性を評価
d) 品質目標の達成状況の評価
http://www.tqm9000.jp/point/p07.php4?mm=3&sm=3
b) 品質マネジメントシステムの改善の機会を評価
c) 品質マネジメントシステムの変更の必要性を評価
d) 品質目標の達成状況の評価
http://www.tqm9000.jp/point/p07.php4?mm=3&sm=3
マネジメントレビューのしくみは重くしない
ISO 9001の審査登録をしようとして、規格を勉強するといままでなじみのなかった言葉がたくさん出てくる。このマネジメントレビューという言葉もなじみのない用語の1つである。筆者もはじめてこの用語に触れたとき、イメージがつかめなかった。当時は、「経営者による見直し(マネジメントレビュー)」だったので、なにやら凄そうと思ってしまい、結果として出来上がったしくみも重たいものであった。その後、審査登録機関の審査員と何度かディスカッションをし、また、経営者と議論してわかったことは「なんだ、いつでもやっていることじゃないか」であった。規格の要求事項を厳密に考えるとむつかしくなるが、一言で言えば「当社のしくみはこのままでいいのだろうか」と経営者が考えることがマネジメントレビューである。内部監査の結果が報告されれば、経営者は当社の品質マネジメントシステムは変更しなくてもよいだろうかと考えるだろうし、クレームが増えてくれば、品質保証のメンバーは十分なのかそれとも強化した方がよいのだろうかを検討しているはずである。
ほとんどの経営者方はいつでも考えられておられると思う。もし、考えていないとすれば、社員は不安である、逃げ出したくなる。ISO 9001は、日常経営者が考えていることを明確にし、記録に残すようにしただけである。
内部監査・マネジメントレビューの確認事項
・内部監査は予定通り実施されているか?・内部監査員は各部門ごとに養成されているか?内部監査員のスキルアップに関する取り組みを定期的に実施しているか?
・内部監査チェックリストは規格の要求事項に加えて、自社の定めたルールが記載されているか?
・内部監査では、“改善につながる監査”が行われているか?
・内部監査で発見された不適合は確実に是正されているか?
・マネジメントレビューは予定通りに実施されているか?
・マネジメントレビューにおいて経営者がISO9001の運用状況を確認できるような報告がなされているか?
・マネジメントレビューは改善につながっているか?