新名神高速道建設で情報漏洩か 清水建設社員宅を捜索 兵庫県警
産経新聞 2月26日(日)14時23分配信
西日本高速道路(大阪市北区)が発注し、昨年6月に実施された新名神高速道路建設工事の一般競争入札をめぐり、入札価格の情報の一部が大手ゼネコン「清水建設」(東京)側に漏れ、入札業務が妨害された疑いがあるとして、兵庫県警捜査2課が偽計業務妨害容疑で同社の大阪、神戸両支店の社員宅を家宅捜索したことが26日、分かった。
県警は押収した資料や清水建設から提出を受けた資料を分析し、関係者から事情を聴くなどして実態解明を進める。
西日本高速や捜査関係者によると、問題の入札は神戸市北区道場町内での本体工事で、工費は30億~40億円。清水建設を含む18社が入札に参加し、昨年6月30日に開札された。しかし、清水建設の提出資料に記載された資材の一部単価が、西日本高速側しか知りえないとされる試算と一致。情報漏洩(ろうえい)の可能性があるとして、昨年8月に入札中止が決まった。
西日本高速によると、工費の試算は、同社兵庫工事事務所(兵庫県川西市)が主に担当したが、同社委託のコンサルタント会社も補助的に参加。試算に関する情報は当時、社員以外も閲覧できる状態だった。捜査関係者によると、清水建設も外注業者に入札価格の試算を依頼していた。
西日本高速は「真相解明に向け、捜査に全面的に協力している」とコメント。清水建設は「事実関係の把握に努めたい」などと話している。
県警は押収した資料や清水建設から提出を受けた資料を分析し、関係者から事情を聴くなどして実態解明を進める。
西日本高速や捜査関係者によると、問題の入札は神戸市北区道場町内での本体工事で、工費は30億~40億円。清水建設を含む18社が入札に参加し、昨年6月30日に開札された。しかし、清水建設の提出資料に記載された資材の一部単価が、西日本高速側しか知りえないとされる試算と一致。情報漏洩(ろうえい)の可能性があるとして、昨年8月に入札中止が決まった。
西日本高速によると、工費の試算は、同社兵庫工事事務所(兵庫県川西市)が主に担当したが、同社委託のコンサルタント会社も補助的に参加。試算に関する情報は当時、社員以外も閲覧できる状態だった。捜査関係者によると、清水建設も外注業者に入札価格の試算を依頼していた。
西日本高速は「真相解明に向け、捜査に全面的に協力している」とコメント。清水建設は「事実関係の把握に努めたい」などと話している。
新名神工事価格漏えいか…清水建設社員宅を捜索
読売新聞 2月26日(日)9時19分配信
西日本高速道路会社(NEXCO西日本、大阪市北区)発注の新名神高速道路建設工事を巡り、入札前に価格情報が大手ゼネコン「清水建設」(東京)に漏れていた疑いがあるとして、兵庫県警は偽計業務妨害の疑いで捜査を始めた。
県警は25日、同社大阪、神戸両支店の複数の社員宅を家宅捜索し、両支店でも関係資料の提出を受けた。NEXCO西などによると、神戸市北区道場町の全長約3キロ区間の土木工事で、工事費は30億~40億円となる見通しだった。昨年6月30日に一般競争入札が行われ、清水建設など18社が参加した。
捜査関係者によると、入札後にNEXCO西が参加業者の提出資料を精査したところ、清水建設の資料に記載された資材などの単価の一部が、NEXCO西の試算と同じだったことが判明した。このため、NEXCO西は同8月に入札手続きの中止を発表し、県警に相談した。
県警は25日、同社大阪、神戸両支店の複数の社員宅を家宅捜索し、両支店でも関係資料の提出を受けた。NEXCO西などによると、神戸市北区道場町の全長約3キロ区間の土木工事で、工事費は30億~40億円となる見通しだった。昨年6月30日に一般競争入札が行われ、清水建設など18社が参加した。
捜査関係者によると、入札後にNEXCO西が参加業者の提出資料を精査したところ、清水建設の資料に記載された資材などの単価の一部が、NEXCO西の試算と同じだったことが判明した。このため、NEXCO西は同8月に入札手続きの中止を発表し、県警に相談した。
<耐震補強>体育館工事で談合容疑 業者を逮捕…大阪
毎日新聞 2月19日(日)9時56分配信
大阪府貝塚市発注の学校体育館耐震補強工事の指名競争入札を巡り、業者間で談合したとして、大阪府警捜査2課などは18日、貝塚市小瀬、橋本建設社長、橋本修容疑者(54)を競売入札妨害の疑いで逮捕した。橋本容疑者は最低制限価格より約1200万円高い金額で落札しており、府警は談合の実態解明を急ぐ。
逮捕容疑は09年4月上旬~5月中旬、貝塚市立第二中体育館の耐震補強工事の指名競争入札を巡り、橋本建設が落札できるよう入札に参加した他の計3社の役員らと事前に入札価格を調整して談合した、としている。
捜査関係者によると、工事は耐震補強に伴う梁(はり)の増設や床の張り替えなどで、入札には要件を満たした貝塚市内の業者計4社が申し込んだが、うち1社は辞退した。市は入札価格の目安となる工事の設計金額と最低制限価格(1億377万円)を事前に公表し、橋本建設が約1億1598万円で落札した。
この工事以降、同種発注はこれまでに計7件あったが、すべて最低制限価格で入札され、くじ引きで落札業者が決まっている。府警は今回の入札だけ、最低制限価格を上回る価格で落札した経緯に着目して調べている。【渋江千春、松井聡】
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捜査関係者によると、工事は耐震補強に伴う梁(はり)の増設や床の張り替えなどで、入札には要件を満たした貝塚市内の業者計4社が申し込んだが、うち1社は辞退した。市は入札価格の目安となる工事の設計金額と最低制限価格(1億377万円)を事前に公表し、橋本建設が約1億1598万円で落札した。
この工事以降、同種発注はこれまでに計7件あったが、すべて最低制限価格で入札され、くじ引きで落札業者が決まっている。府警は今回の入札だけ、最低制限価格を上回る価格で落札した経緯に着目して調べている。【渋江千春、松井聡】
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大気汚染測定器談合:県が1社、北九州市は4社提訴へ 損害賠償求める /福岡
08年に摘発された大気汚染計測器の入札を巡る談合事件で損害を受けたとして、県は談合に加わったとされる1社を相手取り、地裁に約500万円の損害賠償請求訴訟を起こす方針を明らかにした。北九州市も4社を相手に、地裁小倉支部に総額約2241万円の損害賠償請求訴訟を起こす方針を発表した。ともに2月議会に関連議案を提案し、議決後に提訴する。
県環境保全課によると、県は05~06年に3社から計測器5台を計約1450万円で購入。この間の談合で購入額が高値となり損害が生じたとして、県は適正価格との差額計750万円の支払いを求め、2社とは計250万円で和解。残る紀本電子工業(大阪市)とは合意に至らず、訴訟で500万円の支払いを求めることにした。
一方、北九州市は04~08年に、同社▽堀場製作所(京都市)▽東亜ディーケーケー(東京都新宿区)▽島津製作所(京都市)--の4社から計26台を購入。市は適正価格との差額の支払いを求めたが、4社側の提示額は市の要求額より低く、市側は受け入れられないと判断した。
4社は08年11月、公正取引委員会が談合を認定。05年に販売中止した島津製作所を除く3社が、独占禁止法に基づく排除措置命令などを受けた。【
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佐世保のごみ施設談合:賠償請求訴訟 川崎重工側は争う姿勢--第1回口頭弁論 /長崎
佐世保市のごみ焼却施設「東部クリーンセンター」建設工事入札で談合が行われたとして、市が落札した川崎重工業に約4億6260万円の賠償を求めた損害賠償請求訴訟の第1回口頭弁論が30日、地裁佐世保支部であった。川崎重工側は争う姿勢を示し「談合の事実はなかった」と請求棄却を求めた。
訴状によると、97年、川崎重工の落札額は96億6000万円で、予定価格に対する落札率は99・28%。公正取引委員会が示す適正落札率は89・76%で、その差額9億2625万円を損害とし、10年11月に同社が暫定的に支払った落札額の4・8%を差し引いた額などの支払いを求めている。
川崎重工側代理人は「最高裁判決で談合とされた5社以外の社も入札に加わっており、談合の具体的な証拠はない」としている。
談合を巡っては、公正取引委員会が06年、川崎重工など5社が全国で談合を重ねたとして独禁法違反で排除を命じ、5社は取り消しを求め提訴したが、09年に最高裁で5社の敗訴が確定。10年1月から市は同社と損害賠償について協議していた。