大阪湾Years2012-2013とは
大阪湾の環境の課題については、これまで関係行政機関の連携や市民・NPO、学識者、企業等の多様な主体と連携して大阪湾再生に取り組んできました。
この取り組みが2013年度に最終年度を迎えることから、改善の兆しの見え始めた大阪湾の環境について、皆さま方に知っていただくことと、現状の環境について意見や評価をいただきたいと思っております。
このため、残る2ヶ年で大阪湾の生き物や環境についてシンポジウム、ワークショップ、勉強会ほかさまざまな活動を連帯して行うことを考えています。
このため、残る2ヶ年で大阪湾の生き物や環境についてシンポジウム、ワークショップ、勉強会ほかさまざまな活動を連帯して行うことを考えています。
これが、“大阪湾Years2012-2013”です。 大阪湾の環境は、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県の近畿2府4県全ての対象エリアから、最後に流れつく海なのです。多くの方々に催しに来ていただくために、下記のイベントカレンダーを作成しましたので、是非足をお運び下さい。
★大阪湾Years2012-2013イベントカレンダー★(PDF印刷)NEW 5月29日更新
大阪湾再生とは・・・・ 大阪湾再生の背景
大阪湾再生に向けての取り組み
大阪湾再生行動計画・目標と指標 (75KB)
主な取り組みの進捗状況 (228KB)
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- 生物の棲みやすさ (69KB)
- 水のきれいさ (156KB)
住民・市民、NPO、企業との連携・協働 (165KB)これまでの取り組み成果- 目標達成状況~改善の兆し~(海の底の酸素量) (179KB)
大阪湾の底生生物は岬町や関空当たりでは少し種類が増えたようですが、その他の地域では色々な種類を見つけることができたと考えるべきではないでしょうか?なお、大阪湾奥のは底生生物が棲める場所では無いようです。-
大阪湾Years2012-2013のイメージ
- 大阪湾Years2012-2013 (21KB)
生き生き地球館でも、「都市生活と大阪湾」などのテーマでシンポジウムを開催すすのはいかがですか?都市緑化大阪は緑量が少ないですね!雨水排水ピーク量カットの面からも緑を多くすべき。都市の下水合流式雨の日には大便や工場排水が無処理で大阪湾に流れ出している現実を知ることが大切です。雨水利用雨水排水ピーク量カットの面からも雨水利用を進めるべき。マンション等では、樋に貯留タンクを設置し、植栽の散水に利用する。大阪湾奥では以上のことから,総量規制等の行政施策による陸域からの汚濁負荷の減少に伴い,
栄養塩または有機物指標に関して水質は改善し,底質の悪化には一定の歯止めがかかっているが,
自然海岸等の消失により生物による物質循環が機能できないため,過去から底質に蓄積した有機汚
濁負荷の影響を受け夏季の底層の貧酸素化が発生することが示唆された.これらの理由から大阪湾
奥の底層貧酸素化の改善には,海岸の修復を行い生物による物質循環を駆動させ浄化作用を取り戻
させること,また,底質に過去から蓄積した有機汚濁負荷を浄化することが必要であると考えられた.
Ⅳ 結論
1 播磨灘では1982年以降底層の貧酸素化は改善傾向にあるが,大阪湾奥では継続発生している.2 近年の大阪湾奥における底層貧酸素化に伴う,底質からの栄養塩の溶出は軽微と認められた.
3 大阪湾奥の底層貧酸素化は海水中の栄養塩および有機物指標の減少に関わらず継続している.4 大阪湾奥の底質は依然として底層の貧酸素化を引き起こす可能性を有している.5 大阪湾奥では自然海岸等の消失が底層の貧酸素化を発生させる一要因であることが示唆された.大阪湾の環境 2.大阪湾の海域環境 「底質」
底質の臨界値
大阪湾において、海底に軟泥が厚く堆積している海域は、淀川河口およびその周辺の沿岸域であり、次いで湾中央部の水深20~30mの範囲である。軟泥層の厚さは、堆積物の溜まり易さを表しており、有機物や栄養塩を含む海底泥は、湾奥部を中心に和田岬から泉南にかけての水深20m以浅の海域に分布している。
海底泥は、海水に懸濁していた物質が沈降し長い間堆積したものであるため、底質分布は、海水の汚濁状況を反映していることにもなる。水質への影響が著しくなる
底質の臨界値
底質改善の目安となる「水質への影響が著しくなる底質の臨界値」は、底質と底層水質、底質と底泥からの栄養塩溶出速度の関係からみると、強熱減量で約10%、化学的酸素要求量(COD)で30~35mg/g程度、硫化物で0.6~0.8mg/g程度、全窒素(T-N)で1.5~1.8mg/g程度、全リン(T-P)で0.6mg/g程度である。
(注)1)は現地調査から、2)は室内結果から導き出された底質の臨界値である。指標項目 強熱
減量COD硫化物 全窒素
(TーN)全リン
(TーP)1)
底層水質DO :
溶存酸素
約10
%以上
30~35
mg/g
以上
約0.6
mg/g
以上
--PO4ーP :
リン酸性リン
約10
%以上
30~35
mg/g
以上
約0.6
mg/g
以上
-約0.6
mg/g
以上TIN :
総無機性窒素約10
%以上
30~35
mg/g
以上
0.6~0.7
mg/g
以上
約1.8
mg/g
以上-2)
底泥からの
栄養塩溶出速度PO4ーP :
リン酸性リン
約10
%以上
30~35
mg/g
以上
0.6~0.8
mg/g
以上
-約0.6
mg/g
以上NH4ーN :
アンモニア性窒素約10
%以上
30~35
mg/g
以上
0.6~0.8
mg/g
以上約1.5
mg/g
以上-大阪湾の底質改善事例がありましたら、下のコメント欄に記載頂きますようお願いします。