慶応大の研究チームは1日、1962年に愛媛県美川村(現久万高原町)の縄文時代の遺跡から発掘されたイヌ2頭の全身骨格を、放射性炭素を使って年代測定した結果、縄文早期末~前期初頭(7200~7300年前)のものと分かったと発表した。
埋葬されたイヌの骨としては国内最古で、縄文人とイヌの関係を知る手掛かりになるという。
日本人類学会の大会で2日に報告する。
2頭のイヌの骨は、縄文時代早期の上黒岩岩陰遺跡から埋葬された形で発掘されたが、その後所在不明になっていた。
昨年、慶応大の考古資料収蔵庫で半世紀ぶりに見つかり、放射性炭素14を使った年代測定で7200~7300年前のものと分かった。