大津・埋め立て地有害物質:土壌汚染か 市2次調査で3カ所から鉛、最大6.3倍 建設業者を改善指導 /滋賀
毎日新聞 2013年03月13日 地方版
大津市伊香立南庄町の土砂埋め立て地周辺から環境基準値超の有害物質が検出された問題で、市の2次調査で水路3カ所から最大で基準値の6・3倍の鉛が検出されたことが、12日分かった。市は埋め立て地の土壌汚染の疑いがあるとし、埋め立てをしている市内の建設業者に土壌などの流出防止対策を徹底するよう行政指導した。
現地周辺では、同市の環境団体「びわ湖と水を守る会」が埋め立て地の排水から同28倍の鉛、6倍のヒ素を検出したと先月21日に公表。これを受けて市が調査し、場外の下流の水路から同3・5倍の鉛を検出したが、原因は特定できなかった。
市不法投棄対策課によると、再調査は今月1日、埋め立て地の内外計8カ所で実施。市内の検査機関が分析した結果、下流の水路から同6・3倍、場内の水路からも5倍の鉛を検出した。ヒ素は検出されなかったという。
現場は、市の土砂埋立規制条例で専用埋め立て地として許可している市内5カ所の一つで、汚染土の搬入は禁止されている。同課は「市が月内に土壌検査し、下流の環境保全に努める。改善されなければ埋め立て許可を取り消す」としている。http://mainichi.jp/area/shiga/news/20130313ddlk25040361000c.html